

小山田さんの投稿を見ていて、非常に強く共感しましたので、記載します。
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さて、僕のフィンガーボードに対しての質問があったのでちょっと書きます。
いきなりですが、なぜフィンガーボードを使うのか?です。
僕の場合は単純に自分のクライミングに対して良い効果が得られると感じるから、そして、やっていて楽しいからです。
フィンガーボードをやってみて効果を感じられない、又は楽しくないと感じる人は無理してやらなくて良いと思います。
大事な事は、フィンガーボードがゴールでは無く、その先に自分の登りを見据えてボードを使うという事です。
そして、ここが一番重要。
何を何セット何分何秒とかに囚われない事、そんなん人それぞれです。
あくまでも対自分の身体、身体と対話しながらやる事が重要です。
自分で良く考えて、自分で良く感じながらボードと接する事です。
そうすれば、エッジにぶら下がるという単純な動作にさえ、非常に奥が深いという事が解ってくると思います。
細かく書くとキリが無いので、だいたいの輪郭というか、心構え的な事を書いてみました。
これから何回かに分けて僕がいつもやるようにしている基本的なメニューを動画で紹介していきたいと思います。
続くかな?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー太字、当方ーーーー
■ 考察
1)効果がないことはやらない
2)楽しい=内発的動機、そのこと自体で満たされる
3)その先に自分の登り
4)自分の体、と対話
5)自分で考え、自分で感じる = 自分に問いを発し、自分から答えを貰う
■ 自分だけで延々と楽しめたアイスでの経験
私はアイスクライミングでの経験しかありませんが… アイスでは、中級者と言えるところまで行きましたので、私のクライミング経験の中で、もっとも豊かなのはアイスです。
■ 筋力アップから
さて、そのアイスですが、実は、私は、アックスを振る、というところの筋力から、なかったのです。え?!そこから!!です。男子は普通にアックス振れます。
なので、フィンガーボードをするのと同じことで、最初はビール瓶を振っていました。
振り方も、振りかぶるように師匠の鈴木さんに指導を受けたので、振りかぶり式です。うまく触れるようになるまで、アックスを振って氷柱を登っている自分をイメージしていたので、振ること自体は全く苦にならず。
これは効果があり、あっと驚くスピードで、登れるようになりました。女子は単純に上半身を使う運動の経験値が異様に低いためです。小山田さんの言っている1)、2)、3)、4)はここです。
とくに、4)。振る練習なんて、男子にはイラナイ人がほとんどですが、それは人の事。自分の体は自分にしか分からないのが当然です。
■ じぶんで自分の体に問い、自分で自分の体から回答を貰う
私は当然ですが、リードを目指すわけなので、そのために練習にどれくらいの量がいるか?洗練度があれば、本人が満足したリードができるか?
そういうものは、自分でしか答えを出せません。
あなたの基準を押し付けないでください。
宝剣の滑落に思う
アイスクライマーになり、どっかぶりも登れるようになった。
しかし、その技術と歩きの技術は全く違う。
グレードシステムは、難易度を表すため、どっかぶりの6級が登れれば、歩きの2級はたやすいのではないかと思わせる。数字がミスリードさせるのだ。
アイスでは2級での遭難が一番多い。ロープをつけないためだ。
結局、2級と3級と4級と5級と6級は全部別の技術なのだと思う。
ロープをつけるかつけないか?の判断は、易しいか易しくないかではなく、落ちたらどうなるか?なのだ。
■ 開拓が著しい行縢
6ピッチ175m掃除と試登が完了とのことで、いや登攀が楽しみな行縢。誰でも登れる5.9のラインも作ってほしいなぁ。■クライマーのゲストハウス@行縢
行縢がある延岡は、サーファーの町、日南が近く、インターナショナルで自由なクライマーのゲストハウスを設立するにしても、可能性がある町だよなぁ。気候が温かいから、自然農とも両立できるし。
行縢はルート数として、どれくらいの規模なんだろうか?
海外クライマーが来てくれる可能性があるとしたら、ルート数で1000くらいはあるといいんだがなぁ…。ルート数が少ないと、なんで海外からわざわざ来てまで、となるしなぁ。(まぁ、岩場が一切存在しないシンガポールみたいな町もあるにはあるが)
延岡は、土地が安く、老後は温かい土地に…みたいな発想ができそうな場所だった。しかも、サーファーたちが先駆者的にいるので、田舎の論理に縛られない、自由な空気というのも作り出しやすそうだった。
田舎の論理=よそ者排他で自分さえよければよい、という文化なので、これが強い地域だと、なかなか、田舎で快適に暮らすのは難しいのである。
北杜市なんて、ローカルと移住者で対立している始末であるのだし…。
■ 登れる=ちやほやされる という構図
に憧れる男性クライマーが多いんだろうな~と伺えることが少し前にあった。
初心者は、分かっていないことが分かっていないので、誰にとっても荷が重いクライマーだ。分かっていない人に分かっていないことを伝えるのは、伝える側の労力が多大。
そんな、分かっていないことが分かっていない人にも、心優しいのが開拓者…。開拓という行為はホントに大変だから、ということなのだが…。
分かっていない人の側は、分かっていないだけに、開拓者のことを
「どうせ取り巻きやら、ボランティアやらに囲まれてちやほやされているんでしょ」と思っている訳なんである。
会ったことも活動の内容を見ている訳でも何でもないのに、それこそ、思い込みで…。
本当に残念な現象である。
が…結局のところ、こういう発言をする人はちやほやされるということが目的で登っているのだろうということもうかがえるのであった…。
ぺしゃんこになっていたりして…=これくらい用心して開拓者は安全を選んでいるわけで、3点で支えられている岩だったら、誰か見ている人がいれば、試しに触るくらいはできるかもしれない。
クライミング界に良い事=一つでも多くのルートをもたらす事、と思うのだったら、ギャラリーとして居るだけでできる貢献。