2020/07/21

クライミングのリスク管理項目 試案

1)事前情報 経験値を聞いても、経験ゼロをベースとする
2)慣れのチェック 高いところ怖い人は怖いし、岩慣れというのは確実にあります
3)見るだけで事前に情報提供 反応を見る
4)簡易体験 いきなりでない安全の高い場所でさせてみる 
5)情報提供 例:登るより降りるほうが難しい
6)模倣させる 
7)タイムリーに情報を与える 例:ロープにつかまるのは一人ずつ 例:ロープは全信頼はできないこと
8)振り返る 

ボルジム再編時代に求められるリアルクライマーのアクションとは?

■ボルダリングジム市場再編について

1)なぜリアルクライマーから情報発信が必要なのか?

クライミング界における、ボルダリングジムの存在感の増加で、クライミングの一形態に過ぎなかったボルダリングジムが、今ではクライミングそのものと誤解されるまで、になっています。

商業ボルダリングジムは、クライミングの一形態にすぎませんので、ボルジムを経営したとしても、クライミング自体が分かるようになるわけではありません。

そこで、本来のクライミングの在り方を門外漢にも分かりやすい姿で伝えていく情報発信が、本来のクライミングを分かっている側…リアルクライマーの皆さんから、なされる必要があります。

2)適切なクライミングジム数とは?

現在、ジムは国内に500施設くらい存在しているとされています。すでに飽和しており、ここ福岡でも、再編が始まっています。

フィットネスジムの施設数が4,000以上ですが、これと比較するのは、汎用性と言う意味でお角違いと思われます。いわゆる、コナミのような存在にクライミングジムがなりうるはずがありません。

むしろ、空手道場程度の数で飽和する、と考えるべきでしょう。クライミングは競技ではありませんが、便宜上、競技人口という言葉を使うと、競技人口は60万人とされています。ちなみに登山人口は約600万人とされています。

2)オリンピック実需はあるのか?

これは、期待値だけで、業界では需要アップはほとんど実績がありません。クライミングは、見て楽しむ要素がほとんどないスポーツで、自分がやらないと楽しさが分からないです。

業界の人は、情報に踊らされ、取らぬ狸の皮算用で初期投資をしないように警戒すべきです。

3)選手クラスの人たちには、自己防衛が必要な理由

オリンピックのため、特定の選手への過度なプレッシャーがむしろ心配されるので、選手クラスの人には、メンタルヘルス面での自己防衛が必要です。

理不尽なプレッシャーにはNoと言える強さを持ちましょう。クライミングは遊びです。

またオリンピックはよく言われるように金権主義、いうなれば、お金を求めるエゴです。国威など発揚する時代ではもはやありません。

4)”大人の事情”対策

いわゆる”クライマーがやっていないクライミングジム”が、クライマー業界内で問題視される中、非クライマー経営のフィットネス関連企業による業界再編が加速しているそうです。

・医療関連企業
・ボルダリング合コンを主催したい婚活会社
・売却・買収額は、数百万円程度 (参入障壁小さい

ですが、こうした非クライマー経営者の運営により、今後、クライミング事故は増えると予想されます。

クライミングは危険が伴うスポーツですが、その理解が乏しいまま、このような買収が今後は加速すると思われます。

業界側からは、クライミングにおけるリスクや危険の回避方法と言ったオーソドックスな情報をより熱心に発信していくことが大事かもしれません。

ただこういう流れにある企業集団は、クライマーの既存の情報網から漏れていると思われますので、誰にでもアクセスしやすいだけ、つまりネット空間に置いておくだけ、では目にも触れない可能性が濃厚です。

クライマー業界側からの積極的なアプローチがない限り、知らぬ存ぜぬで終わってしまう流れになると思われます。

それでも、事故が遭った場合はクライマー界全体の共通の問題となってしまいます。

クライミングは危険が伴うので、

 ・事業者を許可制にする、
 ・ダイビングや狩猟などのように認可制にする、

などの対策が必要かもしれません。

事業者自体が事故拡散要因となる可能性があり、安易なM&Aを勧めているM&A企業などにも、業界からのアドバイスが与えられるべきかもしれません。

逆に言えば、こうしたことも、クライマーの業界団体の活動不足の現れともいえるかもしれません。

5)売却 事例

以下は事例です、ご参考に。

東京都下のボルダリングジム売却事例
2,300人の会員。代表者の体調不良が売却の理由。700万円。

大阪市内のボルダリングジム売却
現オーナーが海外移住。売却希望価格は250万円から500万円。

福岡県内のボルダリングジム売却
経営者の病死。売却希望価格は450万円。

兵庫県南部のボルダリングジム売却
人員不足。売却希望価格は300万円。

6)日本フリークライミング協会にM&A部門があればより良いのでは?

上記のようなM&AもJFAが管轄できるようなことになれば、業界はより良い方向に動いていけるのではないか?と思います。

2020/07/20

ガイド資格

■ガイド資格は取らないことにしました

登山ガイドの講習案内が来て、山下勝弘さんの名前を見た時、心が動かれた…。岩根で、大学院生のO島君たちの指導をしているとき、たまたま山下ガイドも岩根で、私が登っているのを見て「上手だ」と言ってくれたので、好感を持っていた。(ちなみにアイス歴40年の師匠と会う前の話です)声がセクシーな売れているガイドです。ガイド協会の理事らしい。

一般的な視点で見て、私がガイドにぴったりなことは、まぁ見て取れるんだが…。なんか取得しても、結局、使わないだろうと思う。山に世俗を持ち込みたくない。登山客は山と言う神聖な寺院に世俗を持ち込む、ほとんどペスト的なものだ。ガイドすること自体に身売り感あり。100歩譲って、そうした活動をしないにしても、登山教室のようなことをするというのなら、まぁ十分、草の根でいいわけなのだ。

一時混乱したので、アドバイスを求めたら、世界中で最も高い地位にある適切な人材と思われるスティーブから、取りなさいという単刀直入なアドバイスが来て、私の理性が、普通は取るだろ、と言うのは、間違っていないことが分かった。あと、青ちゃんが取りなさいと言ったのも、まぁエゴではなく常識の声と分かった。

しかし、ここで必要なのは、常識の声ではなく、心の声、のほうなのだ…

お金と言う資源が無尽蔵にあるなら、取ったらいいかもしれないが、そういう訳でもない上、なんだかなーと思っている団体に毎年、上納金を収めるのも精神衛生に悪いし、やりたいことを今すぐやるほうが、資格を取ってから、なんて言っているよりうんと良い。
次の時代はすでに始まっている。次の時代に進化しよう!

ので、資格取得は辞めることにした。超スッキリ!アドバイスは私が行きたくない方向を見出すのにも役立ったのです…

ありがとうございました。

2020年7月11日の記録

 今日は朝からいいことがあった

今参加している読書会のライブがあって、たまたま出たら、なんか癒された。開催してくれたくっきーさんに感謝☆
『母という病』『父という病』という本、クライマーの女友達が感動したと言うので、話題作り?とか思って去年、私も読んだ。そしたら、『父という病』に衝撃だった…。
ちょうどクライミングの師匠とのお別れもありました…思えば、師匠は私を自分の娘と同じように、顎で指図しようとしていました…航空券の手配だとか、ホテルの手配だとか、何?付き人扱い?途中で私が意義を唱えたら、関係解消に(笑)。
というより正確には、私が分かってしまったのです。事務手続きや海外苦手な人がどうやって遠征をひねり出してきたのかを…。リードを高く売ることによってです。だからリードが高く売れるところしか行かない。そうなるとアルパインの岩場しかなくなります。フリーの岩場だと対等だから、自分が交換にやってもらいたい雑用をやってもらえなくなります。
ラオスに行ったとき、年配のリーダーのために小間使いのようにかしづいて回っているおばちゃんがいて驚きました…。あのようには決してなりたくないと思いました。
あ、話がそれましたが、今日は朝からめっちゃいい日でした。
色々な人が心に悩みがあると思います。
とくに親子関係。
私の場合は、母を助けないと全員の船が沈むという恐怖の日々を長く期間、一人で生きた子供時代でした。誰にもこの恐怖が分かち合ってもらえなかった…母は、お買い物依存症?だったので、お金の使い方が極端でした…。うちは貧乏なハズなのにすごく高級なものがある家でした。百科事典とか、ステレオとか。私は小さいころから革靴だし、学生カバンは5万円もするものでした。そうした高級品で、本当に母が私を愛してくれたのか?どうか?がよく分からなかった… だって私の大学進学を口実に借りた50万円から、私が大学に出るのに使ったのは17万円で、それが最大の出費なんですよ?今の年齢でも、人生のオールリセットを17万でやれといわれたら、かなりストレスですが…、母が着ていた冬のコート18万円で、蛇皮のバッグは…という世界…。なかなか子供心に、母が私を愛してくれたのかどうか?ということが確信できませんでした…子供時代。
まぁ、18歳で晴れて自由の身を文字通り自分だけの力で勝ち取り、そういうこととは決別だ~!Happy~と思っていたわけですが、クライミングで人間関係が濃密になると、どうも子供時代にできた人生脚本が足を引っ張るようです。
私の弱点は
1)父親の御し方を知らない
2)リーダーに献身しすぎて自分がおろそかになる
3)受け取り下手、一人で頑張りすぎる
の3点です。

2020/07/15

私がクライマー界にいる意味

■私がクライマー界にいる意味

ヨガのクラスを担当していて良かったことは、すべての起こっていること…生徒さんのヨガの成長…が、私の指導によるものではなく、神の手によるものだと、非常に深い納得が得られたことによります。

自分が単なる 神の道具だ、という感覚です。

その感覚が、クライミングでもあるのですが、クライミング自体が上手になることに対してあるのではなく、なぜ、このような全くクライミングと無関係そうな人がクライミングを続けている現状があるのか?と言うことについて、驚きを禁じ得ないからです。だって、読書とバレエの人ですよ?私は…。

読書とバレエの人ができる初級アルパインなら、体力的敷居でいくと、もう限りなく、誰でもできるということです。私はソロで行っていますから、誰の手も借りていない。アイスの初級のは後輩を連れてオールリードで行っているから、これも同じく誰の手も借りていないどころか、持ち出しです。インスボンのセカンドだって、誰でもできる、そういう意味です。ラオスや龍洞に至っては、パートナーレスで行っています。

つまり、そこまでアルパインの世界は下がっていたし、フリーは日本のフリーの現状がおかしいだけで、

   本来は誰にでも開かれている

ってことを私の存在自体が証明しているってことです。

2020/07/14

自転車メンテ

■ブレーキパッドグリース

ブレーキが鳴くようになったので、メンテしてもらってきました。

ブレーキパッドを外して、グリースを塗り、元に戻すだけ。800円。次回は自分でやるかね…



共感をベースにしたコミュニケーション2 

■共感をベースにしたコミュニケーション
 
ラオスで、6Aでテンションしたときに「スイマセン」と言ったら、

「おれらも、やってること同じよ」

と言われました。(発言したのは13が登れる人です)

最も良いコミュニケーションはこれです。しかも、真実なのです。

グレードは違っても、クライマーがやっていることは、まぁ、ずっとこの先、おんなじです。

ゲームの本質は、
1)登れないのを登れるようになる活動
そのために、
2)セキュアベースと適度なチャレンジがある課題が必要、
というものです。

共感をベースに相手の行動を変える

共感をベースに相手の行動を変える

今日のお釈迦様のお話です。
話下手な男の子がいたそうです。お話しをできない理由を「君は心が優しいね」というと「?」。「だって、みんながああ思うかな?こう思うかな?と想像しちゃって、お話ができなくなるんでしょう?」とその子に共感をベースにして、寄り添うと、その子は驚いたものの、喜んだそうです。その後、丁寧に、お話をしても、誰も傷ついたりしないことを解説したら、納得し、その後は、普通に人前でお話ができるようになったそうです。

クライミングでは、

  共感をベースにしたコミュニケーション
をしたいものです。誰だって核心に来たら必死です。

「なんだそんなところも登れないのか」というのは、共感の真逆で、発言者は、事実の指摘のつもりですが、客観的には、自分のモノサシで相手を計って、自分と同じことができない人を下とする見方です。(私は心で思っても言わないで済ませます。新人男子とか、”え?!”と驚くところが登れないです…)

クライミングの難易度は、本当に課題ごとに、人それぞれに難度が変わって感じられます。

難易度は、取りつく課題を見出すためのもの、本当に目安に過ぎないというのが率直なところです。(が、今はそのような使い方はされていません)
ので、こうした発言は、クライミングに対する無知、のほうを露呈している、というのが真実なのかもしれません。
もし、この発言者に発言を辞めてもらいたくて、共感する、とすれば、どうしたらいいのでしょうか?
「そうだね、色々な人のことを想像するのは難しいよね」
と言うことなのかもしれないですね。共感力というのは、ほとんど知性と同義語のようなので。
ので、共感をベースにしたコミュニケーションというゴールに対して、対策は知性と言うことになります。
もし根本両方をしないならば、このような発言はダメですよ、と短絡的に、”原因と結果”を教えるしかなくなります。

根本療法なら、言われた方の気持ちになる、というのが、本来必要なことです。

2020/07/08

台湾クライミングエリアマップ

2017年9月26日の私へ

■2017年9月26日の私へ

この日、私は2度目の韓国クライミングへ行き、それはちょっと本来の望みではない、と言う気がしていたのでした…。

ところが、その旅でみたUIAAのテキストが気になり、発行元に書いた一通のメールが、起点となって、小さな水滴が同心円を描いて、影響を広めるように…私の願いが叶ったのでした…。

前提)クライミングの技術書がないことを痛感し、脳がクライミング技術を求めてGoogle状態になる


引き寄せ)
1)二番目の師匠と出会う 2016年4月
2)韓国に行く 2017年 9月

行動)
1)スティーブにメールを書く 2017年9月26日

結果)

★★★2020年6月 翻訳書が出版される★★★
(シンクロニシティ)
・沢で川嶋事務局長と面識があったこと

祝福のサイン)
・JWAFが翻訳してくれたこと
私はクライミング界から嫌われているのではないか?と言う思いがありましたが、

2番目の師匠との出会いと言い、
JWAFが翻訳をしてくれたことと言い、
またUIAAのスティーブが反応してくれたことと言い、

”クライマーに技術伝達しないと危険だ!”という私の善意が伝わっているし、その思いの実現のために、協力もしてくれるよ!というのが事実です。

当時のメールを読み返すと、私は、とても良いテキストなので、クラウドファンディングで、翻訳に取り組もうとすら思っていたくらいだったのでした…。そんなに頑張って、一人っきりで取り組まなくてもいいよ、ってことですね。

クライミング人生は奇跡の連続だと思っていましたが、本当にその通りですね!

2020/07/07

クライミングの新しい古くて新しい価値 安全とリスクのちょうどいい関係

■共感=価値、感謝の量=価値

EnjoyWorksさんの仕組みでは、共感=価値、と言うことになっています。

今、感謝のワークを実践中ですが、そこでは、感謝の量=価値。

私は、

安全とリスクの心地いい関係=価値

という世界をクライミング界に作り出したいと思っています。

これって、昔は当然だった価値観です。いつのまに違うようになったんだか、知らないけど!