2016/09/17

Rock Climbing Technique for Intermediates : The Back Step / Drop Knee !

故障のこと

■ 指の故障について

手に違和感を感じる・・・ので、アイシングしてみたら、楽になった。少し腫れがあったような気がする。

前に吉田さんから言われていたが、ジムに行く時間を短くしないといけない。一度に大きな負荷がかかりすぎなようだ。

せっかく今、面白いと思っているところなので、時期的にクライミングの機会を逃したくない。

・・・が、ムーブの理解が来そうで、まだ確実にはなっていないので、良くホールドとスタンスを見て、ムーブを考えてから登る方法に変更中。

易しい課題で、正対、ツイスト、カウンターバランスの三つで登る。

■ 痛い指=弱い指

クライミングすると、

 ・左手の薬指、中指
 ・右手の小指

が痛くなる。 腱鞘炎の一種だと言われている。クライマー肘のほうは、少し休んだだけで回復した。

私は、もともと手はあまり強くない。掌の筋力や、前腕の筋力があまりない。握力は、なぜか、もともと、とても弱い。

ちなみに握力平均は

男性 20歳代46.46 30歳代47.36 40歳代47.23 50歳代46.31 60歳代42.87 70歳代37.46
女性 20歳代28.24 30歳代28.73 40歳代29.12 50歳代28.04 60歳代26.01 70歳代23.75

だそうである。平均値に到達していない(汗)。握力26kgだった。それでも、以前は18kgだったのだから、クライミングで成長したなー。

まだ平均に達していないけど・・・(^^;)

■ 変形

先日小川山で、13まで登れるという人の手を見せてもらって、驚愕した。節々が大きくなっていた。

きっとクライミングのやりすぎなのだろう・・・。ゴツゴツした手になってしまっていた。

以前、指が折れ曲がって固まっている人の話も聞いたし・・・

私自身が、クライミングするのに、自分の美しい手を差し出したいか?というと・・・差し出したくない。(すいません・・・)

なので、用心して使わないといけない。もともと弱いもの、繊細なもの、だからだ。

■ 予防

RICE というので、レスト、つまり使わないのが、第一の予防。

次がアイシング。実際アイシングすると良くなる。

さらに固定。 テーピングの仕方はここに載っていた。 

http://www.battlewin.com/cource/howto_roll/finger/02/index.html

ちなみに

   寝るときもテーピングしていた方が良い

そうなので、ずっとしていると良いのかもしれない。ガバではなく、スローパーホールドを持つとあまり指の負担がない。

そして、マッサージ。掌を3分もむ。

■ 前傾壁?

もともと前傾壁は苦手だったのに、今は同じグレードなら、足が自由に使えて、したがって、ツイストが使える前傾壁の方が登れるようになってしまった・・・(汗)。

ので、結論としては、前傾壁が登れなかったのは

 パワーが課題だったわけではない

のではないだろうか?

というのも、3年トップロープで本チャンを登りつづけたという人が、スポーツクライミングを始めたときにあっという間に上達して、少々のかぶりも楽に超えていた。

私はいきなりスポーツクライミングをしているが、1年目では少々のハングは越えられなかったが、3年目の今では、何が問題だったの?という具合になっている。

・・・ということは、要するに体の使い方だったのだろう。

■ 体幹のちから

・・・ということは、今ある体で、体幹の力が弱いということでもない、ということだ。例えば、腹筋など。

とはいえ、指に負担が来る、という場合、考えられる弱さは、

 肩

 広背筋

である、ということは言える。

もともと、女性は肩の筋肉が弱い。肩の筋肉が弱いことが肩こりの原因なので、ヨガでは、わざわざ肩周りの強化ポーズを入れるくらいなのだ。

というわけで私に必要なのは、広背筋と肩のトレーニングであろう。何しろ、クライマーって見ていると、みーんな猫背で、ヨガの先生としては、やだな~って思うので。

■ ハイステップ

逆に今は、垂壁でツイストを使わない登りが イマイチ分からなくなっている・・・

小川山物語を登りに行かないといけないな~



2016/09/16

バランスへシフト

■ まだ踊れた

今日は、久しぶりにバレエに行ってきた。6年ぶりだったけれど、あまり忘れていなかった。ちゃんとピルエット出来て良かった~。トンべパドブレは最強のアンシェヌマンだな~、全然、忘れない。

レッスン曲に萌え~となってしまった。もう、うっとり状態(笑)。

思い出した!

やっても、やっても、やっても、上手にならないもの!!! それがバレエ!!!

上手にならないから、ず~っと、やりたくなるって話だったんだよな~。

追いかけても追いかけても届かないもの・・・それがバレエ。

でも、上手にならなくても、誰もそれを問題視しない(笑)。そんなことは重要でないからだ(笑)。

・・・のは、たとえ子供でも、やっぱり、やっても、やっても、やっても、大して上手にならないし(笑)。

プロと言うのは果てしなく遠い道・・・ (10年やっていて、ちょっと上手なくらいの人)と(今日初めて来ましたって人)の距離が、10だとしよう。 (10年やった人)と(プロ)の距離は、1000くらいある。先生クラスの上手な人とは、100くらい。

だから、ちょっと上手になっても、少しも上手でない人と、先生との距離は、90と100であるので、先生から見たら大して変わりがないし、プロとの距離は、990と1000であって、たとえ10年の技術の差が当人同士にはあるように見えたところで、プロから見れば、全然意味を成す差にならない。

素晴らしいのは、これが共通の理解である、というところ。

結果として、教室の内部では一体感が生まれる(笑)。 少しだけ上手になった人も、全く上手でない人も同じように、仲間。

だれも、どっちが上手か?で小さな競争に明け暮れない・・・そんなことを言ったって何も始まらない。

プロの傑出具合は、それこそ、プロミネントっていうくらいなのだから、”傑出”であり、一般の上手な位の人とでは比較にもならないのだ。

※prominent は太陽の炎を指すが傑出したと言う意味

■ クライミング

クライミングも、そういう話なんじゃないのかな~と思っていたのだが・・・ 

バレエでロイヤルのプリンシパルになるって話よりは、5.13を登るっていうほうが一般人にとって可能性があるあたりが、煩悩とは切っても切れない理由なのかもしれない。

登山で、登山史に残るような偉業を残す可能性は、例え30代で山を始めた男子にもあるってこと?カナ???

でも、今のクライミングの世界は、子供がほとんどのメダルやトロフィーをかっさらっていくような世界になっている。

一応、20代や30代は、特に男子であれば、一発逆転をあきらめて良い年齢とは思えない。

ので、すべからく男子は、13、14を目指せ!と私がコーチの立場であっても思う。

が・・・

ワタクシ? はあ~。40代ですよ、女性ですよ、ないでしょう。以上、終わりです(笑)。

もちろん、11くらいまでは、誰でも行けるものだ、と言われているのだから、誰でも行けるところまでは努力の問題なのだから、行かなくてはならない。

そこまでは行くつもりだ。だって、そこが最低ラインっぽいわけなんですから。 

要するに私のバレエみたいなものです。

 「はい、じゃ、次はジュッテやります。アンナバンから、前三回、背中を見せて後ろ三回。エカルテで横3回。正面で首を付けて4回。トンべしてピルエットで終わり」と言われて、「ハイ~」ってできるまでってことですね。

バレエに置き換えると。

要するに基礎が分かっていて、最低限のコミュニケーションが取れる状態。

クライミング、5.11まで行くにはどれくらい必要だろうか??

あと3年。くらいかな?

3年で行けたら御の字かもしれない。 

まぁ、長期にわたるトレーニングが必要と言う訳なので、”しばらくフリーに集中しろ!”とは言われていたけれど、むしろ、バランスも必要ではないのだろうか?

縦走もやって、沢もやって、岩もやって、ってこと。

何しろ、岩ばかり、フリーばかりをやりたいと思ったところで、環境が整わないのだから。



2016/09/15

ピラ27

■ 考える人

なんだか今日のピラニアは、すごく面白かった。一人で登っただけなんでは、あるが・・・(^^)

考えて登ることにした。

すでに習熟していてラクラクに登れる課題を、考えながら登った。なるほどね~。という感じ。
面白い。

私は、やっぱり、”考える人” なのだ。考えないと面白くない。

しかも、今日は空いていた♪

考えて登りたかったので、ホールドのメモを取りながら登ったので、空いている方が良いので、考えながら登ることで、だいぶ解決したかった課題が進捗した。

■ ハイステップ=ワニ歩き

ハイステップは、フェイスのクライミングで出てくるのだが、足を珍しく、外側に開く。これって、実は、ワニ歩きなのでは?




今日は、易しい課題を

・正対
・フラッギング

の両方で登ってみた。他にどう登っていたか、

 予想し

 実践し

 その差を確認する

という作業をやってみた。 

なんだか非常に面白かった。まだ得心が行ったとは言えないので、また明日も少し行って見る予定である。

明日は久しぶりにバレエのレッスンに出る予定で、ちょっと楽しみ。

今年は、あまり山づいていないのだが、フィットネスを目標にしよう!と考え直した。

アルパインは縁が運ぶものであり、危険な人と行くくらいなら、行かない方がいいようなハナシであるし、何よりも前提となるのは体力と技術である。

体力はもう少し上げられるのであるから、上げれるモノは上げておく、ということが大事なことだ、と真の前の課題に納得しなおし中。

ムーブの使いこなしテクニックのまとめ

■ ムーブの使いこなしテクニックのまとめ

スタート


ホールドの位置関係を考える


ムーブを考える



登りながら、ムーブの修正を考える



最善のムーブを考える

■ クライミングのセオリー

1)登り出しはゆっくりと
  焦らず、きちんと処理する
  几帳面なクライミングをする

2)中継を使う

3)引きつけは両手

4)肩を上げたいときは顔をそむける

5)手が1か所 = 脚を張る

6)肘や膝もフラれ止めとして使う

7)親指を使って、挟む つまむ

8)ハングでは足ブラをできるだけしない

9)体をいっぱいに伸ばさない

10)持ち替えはあらかじめスペースを空けておく

11)スタティックに

12)対角の手を出す 右足なら左手を出す

■ ムーブの習得方法

反復用の課題を決めておく (左右に2列で同じようなホールドが90cm間隔で並んでいる課題)

 ・ハイステップ=垂直
 ・カウンターバランス、キョン=薄被り
 ・カットバック式で行う (同じムーブを左右を替えて繰り返す)
 ・何十回も行うべし
 ・慣れたら、ホールドを小さくしたり、向きを変えたり、傾斜を強くする
 ・できるだけ意図的、強制的にムーブを行ってみて自分のものとすべし

■ムーブの種類

1)ハイステップ
2)アウトサイドフラッギング
3)インサイドフラッギング
4)キョン

■ オブザべの仕方・ムーブの見出し方

1) 右で持つか、左で持つか?を考える

2) フットホールドの配置を見てムーブを決める 正対か側体か?

・保持ホールドよりフットフォールドが進行方向=正対
・保持ホールドよりフットフォールドが反進行方向 =カウンターバランス


・どのカウンターバランスを使うか?
 ・次のホールドが遠いときは、アウトサイドフラッギングは使いづらい
 ・保持ホールドと足ホールドが近いときはインサイドフラッギングは使いづらい

保持ホールドが盾に一直線に並ぶときはカウンター系

・縦カチならレイバック

・保持ホールドをはさんで、左右にフットホールドがある時はキョン系(二等辺三角形)

・ヒールフック ルーフで横にホールドが並んでいる時

・クロスムーブ ホールドが横に続いているとき

■ 腰の位置

・基本: 腰の位置を壁に寄せる

・前後 近いほうが良い
・左右 腰がフットホールドの真上
・上下 キョンでは腰を沈めたほうが手の負担が少ない 
・ハイステップは腰高だと体重が乗らない

■ 3段階

 1段階目 「力任せのクライミング」

 2段階目 「テクニカルなクライミング」

 3段階目 「動的なクライミング」

3段階目の動的になるまでやること。

■ ムーブの起こし方

・足 → 上半身 → 両手 →片手

・手はできるだけ最後まで離さない

■ コツ集 

カウンターバランス

1)ダイアゴナル
・垂壁~前傾壁
・右手、右足
・軸足インサイド OR 軸足アウトサイド フットホールドの位置による
・切った足はできるだけ遠くに伸ばす
・肩を上げる
あごを引く

インサイドで乗せるカウンターバランス
・脇を引く
・素早い体重移動がコツ

2)インサイドフラッギング
・前傾壁
・ダイアゴナルと同じ個所
・習得しづらい
・全身によるツイスト

3)アウトサイドフラッギング
・垂壁~前傾壁
・振り子のように 動的ムーブ
手を伸ばすとレストにも使える
・腰を沈めると腕の負担が少なくなる(クリップやレスト)

4)アウトサイドフラッギング ショートレンジ
・次の一手が出しづらいときは、保持ホールドの上に体重移動すると出しやすくなる

5)キョン足 フラッギング
・強い前傾壁
・フットホールドがガバの時
・キョン足はフッキングでひっかける
・残りの足は小さくジャンプ
・遠いときは思い切りよく

6)ボディバランス
・側方に手を出したい時
・腰を取りたい方向と反対側に押し出す

■ オポジション

1)キョン
・垂壁から前傾壁
縦ホールドには特に抜群
・ルーフ
・自然の岩場では限定される
・全身を使う

・遠目のホールドの時は、一度腰を沈め推進力を得る

2)レイバック
・クラック、カンテ、垂直のフレークなど
・足が高いとバランスが良いが、腕が疲れる

3)ステミング
・コーナー
・できるだけ外側に足を置く
・身体は内側に入れる
・ギリギリまで開脚すると次のムーブに入れない

4)ニーロック
・ルーフ
・レストに最適
・次のムーブに移るときには集中しなおす

■その他

1)クロスムーブ
・体重を進行方向と反対の足に残したまま手をクロスさせる
基本は上から
膝を寄せる
・コンパクトに

2)クロスムーブ 下から
・同じホールドで上からと下からを試す
・首に腕を持ってくる
・ホールドの向こうが良いときは逆手で

3)クロスオーバー
・比較的ダイナミックなムーブ

4)マントリング
・唯一の押し上げムーブ
・肘でプッシュ
・指先を内側に入れる
・足はスメア

5)出前持ち
・ルーフ、側壁など
・身体張力を使う


ピラ26

■ ピラ久しぶり

先週は小川山に行っていたので、ちょっと間が空いてしまった。

昨日は、易しい課題で、ムーブを考えながら登る事に集中した。

例えば、同じ課題でも、

 1)正対引付けの(カウンターバランス)

 2)ツイスト

 3)アウトサイドフラッギング

 4)インサイドフラッギング

の4種類で登ることができる。

■ あるとき一瞬で上手になった

ジムクライミングは、あるとき、一瞬で急速に上手になった。一体どうしたのだろう???という具合で、自分でも意味不明。

昨日も皆に、ムーブがきれいだと言われた・・・(汗) 

これが(汗)ではなく、ニコニコマークでないといけないが・・・一体なんでまた急に上手になったのだろうか?

今は、それを解明しないと、前に進めない気がする・・・

正直、被りがきついルーフが苦手だったが、今は同じグレードだったら、150度のほうが垂壁より登れる(汗)

というのも、足が自由で、自分の好きな所に足を置くことができるから。しかし、意識して置く場所を理解しているか?というと? していない。

ただ登れるだけである。うーん??? 一体どうして登れるようになったのか?

■ 東さんの本

・・・というわけで、昨日は

東秀樹さんの本にある、

 ムーブの予想 → 実際 → 修正

という行為をやってみた。

まず、課題について、ムーブを予想する。次に登ってみる。どうだったか振り返る。

むむ・・・ 今まで、考えていたのは、右手で取るか左手でとるかだけなんだが、右手で取る時と左手で取る時、でまったくムーブが異なる。

まぁ当然だが・・・ ある一つの課題の、核心?でもないが、ある箇所で

 1回目 なんだか正対になったぞ
 
 2回目 ツイストになった → ラクラク化

あとは、ずーっとツイスト。 

ツイストすれば登れちゃう!ということを発見したため、とっても楽しくラクラククライミング♪

という経過をたどっているが・・・これって、結局、ピンクとピンク黄色が楽勝になった時の習得内容と相似形である。

つまり、ツイストの習得があると、腕力はほぼ不要になるので、ムーブだけで登っている、と言う訳である。

■ ムーブ固定

・・・ということで、今壁になっているのは、足限定課題だが、足限定ということは、基本的には、

 ムーブを強いられる

という意味で、足が固定ならば、ムーブは決まりきったものになる。体格に係らず、固定ということだ。

・・・このムーブを使いなさい、という意味であるので。

結局、私はムーブの発見が楽しくて登っているような感じなので、あんまりパワーに依存したいと思わない。

ので、今できる易しい課題で、ムーブにバリエーションを持たせようという作戦を試してみようと思う。

≪まとめ≫
・一つの課題に対して、それぞれのムーブ。
・各ムーブの習熟
・今は、正対引付で立ちこむカウンターバランスが苦手になっている (下ってスタンスを見つける)




2016/09/14

才能の有無はあまり問題ではないこと

■ 時間という強み

強みを生かす、ということを考える。

私の現在の強みは、(若さ)と(時間)の2点である。

都会でOLして、夫とダブルインカムだったころは、お金が強みだった。時間をカネで買う。今は、カネ余りという強みは失ったが、(時間)という強みを得た。

個人的には、(カネ)より(時間)のほうが幸福に感じられる。

誰が人生の中で、もっとも充実した年齢を、やらされごとや好きでもないことに使いたいと思うのだろう?

時間という強みを生かすには? 時間がかかることをする、ということがある。

読書なら速読ではなく、精読。

 かつて、時間がないためにできなかったこと。

 なにか、身につけるのに、時間がかかること。

そういう視点でいると、クライミングは時間がかかるので、合っているアクティビティだ。

■ 才能

しかし、クライミングに関して、私はあんまり才能はなさそうである・・・(^^;)

が、一方、才能がないことで何か困ることがあるか?というと・・・? ”ない” かもしれない?

才能がなければ、身につけるのに時間がかかるだけ、である。

時間がかかって何か困ることがあるか?というと・・・?実はない。時間は余っているのだからして。

そもそも、才能の有無が決定的な成否を分けるのは、プロについて言えることである。

趣味の人がプロになるわけではないので・・・、才能の有無を問うところからナンセンスだ。

意欲もあり、時間もあり、努力も傾ける意思がある人には、才能がない、という点で、くじけることに意味があるだろうか?

ないよなー。暇なんだから。今すぐ結果が出なくても、特に何も困らないんだから。

ということを考える。のは、期待に対してバックオフしてしまうからである。これも危険予知力の一つである。

■ 期待

期待というのは、誰にとっても曲者である。期待は、励みであると同時に重荷。

人間の自然な心の流れとして、誰だって期待には応えたいものである。

ところが、これは答えられるかどうか?ということは、本人の努力のコントロール外の出来事である。

努力をする気持ちがあったとしても、期待に応えるという確約はできないし、そのことは期待する側が納得して受け入れる必要がある。

そうでないと、その人は空手形を渡されたことと同じになり、失望を受け入れなければならなくなったとき、騙された気分になるだろうと予測が可能だからだ。

オリンピックの選手でも、期待というのはプレッシャーであって、プレッシャーの方は、パフォーマンスに有利に働くよりは、どちらかと言えば、ネガティブに働いている。

■ 信頼

期待と似て非なるものが、信頼。

信頼は、必ずポジティブに働く。信頼とは、”裏切らない”ということだ。ロイヤリティ。

これほど、現代で得難いものはない。

「第三者の目の前で、選手をこき下ろしてはいけない」とモノの本にも書いてある

・・・が、私に起こったことは、これだった。

信頼していたパートナーに、特段の事情もなく、第三者の目の前で批判を受けたのだ。

信頼していただけに失望が大きかった。

■ 筋力とダイエット

クライミングに必要な筋力は、すぐにはつかない。

クライミングにおいてムーブを学習するだけで、すぐに身についた人と言うのは、最初から、痩せていて、クライミングに適した体格で、クライミングに来ている、そうだ。

痩せているってこと。最初から痩せている人が向いている。

痩せていなくても、筋力アップすれば登れるが、筋力アップは、やればやるほど良い、というわけでもなく、一定の時間で、取れる糊代には限界がある。

だから、クライミングを始めると、誰もが痩せようというモチベーションを持つわけだが、クライミングそのものでは痩せない(笑)。

痩せるのに適した運動ってわけではない。

その上、痩せるための手段としての(運動)&(食事)のうち、食事をコントロールすると、今度はパワーで結果が出なくなり、パフォーマンスは落ちるわけなので、食べないという選択肢もない。

ということは、他のことをしないといけないって意味だ。

まぁ、こういう訳なので、有酸素運動であるハイキングやコンディショニングにあたるヨガなども、大事な活動というわけだ。












2016/09/13

近況

■ 忙しい? 

なんだか身辺がバタバタ忙しい・・・。用事と解決すべき問題が、一度にやってきた感じである。しかも頭部5針刺さっている状態で(^^;)

今日は消毒に行ったら、病院は老人で溢れ返っておりビックリした。あんなに大勢を一度に見ると。

午後は、ホントはクライミングに行きたいところだったのだが、旅の用事を一気に片づけた。航空券の手配、宿の手配。

■ 来客

10月にメルボルン時代の友人が会いに来てくれる。

山梨へ来てくれるのはうれしいのだが、80代のオーストラリア人夫婦と子供二人を含めた8人の大所帯ということで、結構移動やなんやらも大変そうだ。

4歳と6歳の女の子の子連れ。子連れということで、ゼルコバからは予約時に断られる・・・その他、数件、子連れはダメだということで、子連れの旅の厳しさを感じさせられる。

今回で2度めの山梨だ。

■ ヒマラヤ

最近、久しぶりに会いに来てくれたアルパインの友達がヒマラヤに行くと言うので、買って失敗したパタゴニアのR2を譲ったら、だいぶ感謝された♪ 

最近、周辺がヒマラヤづいており、ヒマラヤってそんなにすごいところなのかなぁ・・・と思わないでもない。

でも、私にはポーターを雇わないといけないような山は、なぁ・・・という思いもある。それに、そもそも、高所に対する憧れが、いまいち育っていないかもしれない。

山・・・、私にとっては、まだ八ヶ岳とお近づきになりたい・・・というレベルだ。主稜、石尊稜、中山尾根・・・まだ見知らぬ領域だ。

以前、仕事でニュージーランドに行って気に入り、再訪したことがある。自然が美しく素晴らしかったので、また行きたいなという思いがある。

■ 女の子同士のクライミング

最近念願の?女の子同士のクライミングが実現した☆ 

いや~憧れていたんだよなあ・・・ 女性同士で登ると、あんまり背伸びしなくて済むんじゃないかと思ったりしていた。

一瞬だが夢が実現。

■ GCH

特別にどこか行きたい!という気持ちがない・・・とはいえ・・・ラオス行きを決めた。

宿泊先の運営者がドイツ人だったから、というのがその理由。ドイツの人とは、いつも仕事をしていて、日本人と感性が似ていて仕事しやすいっていうのがあった。

ラオスには、タイから陸路で入る。昨今はインターネットさえあれば、即座に手配可能で、Scootという航空会社(だいじょうぶなのだろうか?)で取ったら、なんと往復34540円だった。安~。

結局、ターケーク行のバス17:00に乗れるかどうかが核心になる。が、乗っても19:00にターケークについたのち、トゥクトゥクに乗らないといけない。

暗くなる時間帯に一人で歩くのは嫌なので、結局タイ側のナコンパノムで一泊することにした。とりあえず一泊目なので超豪華ホテル。とはいえ一泊3000円以下だった。

前に行った時は仕事で行ったので、日本とは仕事のリズムが違い、ミッションを果たせず帰った苦い思い出があるので、バンコク、あまり好きでない。でも、久しぶりに国外に出れるのはうれしい。

たまには外国を見ないと、日本が置いてきぼりになっているのに気が付かないままになりそうだ。

≪国際移動≫ 

東京 → バンコク(タイ): 約6時間 

≪国内移動≫ 6時間程度

バンコク → ドンムアン(タイ国内便空港) :無料シャトルバス 50分

ドンムアン → ナコンパノム(タイ): 国内航空便移動 ノックエア 1:40 

空港 → バスターミナル : タクシー 200バーツ(600円) 20分

ナコンパノム → ターケーク : バス 70b(210円) 2時間 最終17:00

≪備忘録≫

• From Dong Mueang Airport in Bangkok with the airlines Air Asia www.airasia.com or Nok Air www.nokair.com to Nakhon Phanom (about 40 US$), 1:40 h (Dong Mueang Airport is 45 km away from the International Airport Bangkok Suvarnabhumi, the transfer with the taxi takes about 50 min.)

• Shuttle or taxi from the airport Nakhon Phanom to the bus station Nakhon Phanom, about 20 min.

- Bus from Nakhon Phanom to Thakhek***, about 2 hours (>> see bus schedule)

- From the busstation in Thakhek take a Tuk Tuk to Green Climbers Home, 12 km outside Thakhek(about 100.000 Kip during the day / 150.000 Kip when it´s dark), 20


2016/09/12

頑張っていないでしょ

■ らくらくそう?

昨日はボルダ―講習へ行った。

6級を登れるのに、しばらくかかったのだが、登ったあと、一緒に登っていた人に

「なんだか、簡単そうに登っていたよ~」

と言われてしまった・・・(汗)

私と世間との基本的な、ミスコミュニケーションは、

   私が難しく感じていることが、他の人からは楽勝そうにみえる

という点である。

■ 簡単そうに見える

なんで簡単そうに見えるんだろう・・・???

なんだか、このパターンを生涯、繰り返しているような気がする。

私にとっては、大変な思いでやっていることが、傍目からは何気なく楽にやっているように見えるという現象・・・

しかし、苦労をアピールしても仕方ないしなぁ・・・。

なんだかデジャブー感・・・

本人としては四苦八苦して努力して、やっているのに、傍目からは、楽勝に見えてしまう。

■ もっと頑張れ? 

クライミング・・・ みんな私が余裕で全力を出さずに登っていると思っているらしい・・・

もう頑張っているんですけど・・・ 

今日は昨日の6級のカチを頑張りすぎたせいで、腱鞘炎悪化であるし、左足の内転筋は、前に肉離れしたところの痛みが再開して、驚いている。

私には、上半身の筋力がないので、普通の人より、分厚い基礎トレーニングが必要だ。

心臓も除脈で、スポーツ心臓と間違われる。脈が小さいころから遅く、平時で42拍くらいしかない。

小さい車体に高性能エンジンを積んでいる、というような状況にあるわけだが、単純に心臓が送り出すリズムが遅いだけで、低血圧で、朝は運動するとめまいで転んだりするくらいだ。

たぶん、本来は160くらいまで伸びるはずだった身長が、伸びないで止まったのだ・・・内臓や骨格は、160cm用を持っていて、身長だけが小さい。

 ポテンシャル > 実際 

とも言えるし、早く大人になりすぎた、とも言える。 

子供なのに大人の役を早くからやっていた。つまり実力以上の責任を担いすぎたのだ。

そんなに優れた人ではないので、あんまりポテンシャル採用されると困る。

■ モチベーション

私が優れているのは、苦労の結果であって、優れている分野にもすごく偏りがある。

そういう風に考えると、誰にだって強みがあって、強みは偏っている、のと同じことだ

子供のころから、期待には、あまり堪えたい気持ちがしない、というのが正直な所。

期待に応えることは私にはモチベーションではなく、ストレスであり、私のモチベーションは、内的な探究心だった。

次を見たい!という気持ち。知りたい!という気持ち。 

考えてみたら、最初から才能があって優れているために楽にできることをするのが楽しい!という気持ちに動かされたことはないと思う。

英語も中高では赤点だったし。テニスも最初はフォームが身につかなくて苦労した。

みんなは、励ましてくれているんだろうけれども…。





初めてのボルダ―

■ ボルダ―講習会

昨日はボルダ―の講習会へ。カラファテの講習会は、価格設定が良心的なので、年に1度お世話になっている。

昨日は、前日頭を縫ったのにいいのかなぁ・・・と思って夫に相談したら、別にいいんじゃない?という、何気ないセリフだったので、元君がいいって言うならいっか~と出かけてきた。

巨大なボルダ―を登る。マットは講師が用意してくれて、大小5枚ほど。アシスタント2名。

歩きもほとんどなく、徒渉が少しあるだけで、近くて良いボルダ―だった。

9級でアップ。

4級は立込みができず、脱落者多数。

私はこのボルダ―は、立込で乗れる気がせず、敗退。

隣のボルダ―に移動し、ハングのぶら下がりからヒールフックで、乗りあがる課題。

これはできそうだがイマイチ上のカチが悪く、あとちょっと。

もう一つバランス系の6級は何度もやってできた。

ハイタッチでお祝い♪

ボルダリングする人はみなハイタッチするんだけど、いつ始めたのだろう???

8名で登って、わいわいと楽しかった。

やっぱり、自然の岩に、ここが使えるな~ここが使えないな~とやりながら登るのが、一番楽しいかもしれない。


ボルダ―は、ほぼ初めてだったのだが、静かで他に誰もいないっていうのが一番いいな~と思った。

混んでいる小川山は、あんまり好きになれないんだよなぁ・・・

空いている岩場ってホント価値が高い。

講師が色々なクライミングの歴史の話をしてくれて、とても興味深かった。

『我々はいかにして・・・』は、読んだが、それ以後の話なども誰かまとめて書いてくれないだろうか?

山の雑誌が貧困化して、ホントに悲しいな~と思う。



2016/09/11

ゆっくり成長する

■ ムーブの安定

私はまだムーブが安定していない。分かったような、分かっていないような感じになっていて、たしかに5.9で、取り立ててムーブが必要ないような課題では、身についたムーブを使って、楽に登る、ということはできるようになっている。

それには自分でもびっくりで、クライミングってホントは楽しい活動だったんだな~って感じだ。

ただ分かって意識的にやっている訳ではないので、高い位置に良いスタンスがあったりすると、足が高かったりして、重心がお尻側に逃げ、バランスが悪くなっていたりする。

その辺のスタンスの選び方は、まだ習熟したとは言えない。

まだ、”習熟”と言えるには経験の量が足りない。量的な問題なので、経験値を積み重ねるしかないのだ。

■ 気持ち

私はいつも、メンタルを指摘される。しかし、現在12を触っているような、パワー系の強い男性の先輩も、初期のころは、岩って何が面白いのかな~おっかないなーと思っていたそうであるし、誰でも岩はおっかない。

おっかなくなかったら、逆に言えば、面白くない。

私は単独で山を始めたので、10の力で8の山に登る。つまり、安全マージン多い。本当は楽しい山と言うのは、10の力で、10.1が登れたような、実力ピッタリか、実力より上の、命がけスレスレが登れたようなときなのだが、それをやっていいという段階には、まだいない。

岩でも、5.11が限界と言うグレードの人が、5.9は安全ということになっているので、まだ私は経験値を蓄積するのに、10代を触り、5.9アンダーのオンサイトをたくさん溜めなくてはならない。

それが私には必要な安全マージンだ。

上手な人はそれじゃあ上手にならない、と思っているような気がしますが、それは才能があって、トントン拍子で登れるようになった人の感じ方で、そういう人でもやっぱり、壁にぶつかった時は、才能がない人と同じように、やはり一歩手前のグレードに戻して、体験の量を蓄積するのではないだろうか?

昨日は落ちたことは、ショックと言うより、まぁ恥ずかしいというレベルだなぁ。 ただ、落ちたことで、私の危険認知に対する感性は、逆に裏付けをもらったというか、あっているなー、まだまだ私はクライマーとしては誰か経験者と一緒に行かなくちゃ、な段階である。

要するに、私の危険認知の感性・・・”怖い””おちるかも・・・”は、合っているような気がします。

チキンハートに登って行こうと思っています(^^)。

■ 成長速度

友人のアルパインのクライマーが今回誘ってくれた。状況が分からなかったので、念のためビレイヤーを一人連れて行った。

私が呼んだ手前、朝一リードは私がしないと、ということだが、一緒に言った人のほうが登攀力的には上なので、リードしてもらうのは向こうが良かった、ホントは。

彼女は、まだ30代前半。30代前半と言えば、私が一日16時間働いて、海外出張に1ヶ月の長期などで、行ってた頃だ。

高校山岳部出身で、人生を山中心に組み立てているそうだ。そのような人でも、2年前に会った時は、10bが限界グレードで、今の私より少し登る程度だった。今は限界グレードは11bだそうだ。

若くて才能がある人でも、11へ行くには2年かかっている。もちろん、アルパインばかりやって、フリーはついでなのだそうだが。

私の場合は、いついつまでにどこの山を登らないといけないという時間制限があるわけではないので、”今できるベストの山(グレード)”をしながら、長期熟成路線で行く方が、私自身の安全が増えると考えています。

■ 体力

彼女とマラ岩行ったら、汗たらだら。登りで息が上がる。

私たちの前にスタートした60代男性は気が付かない間に追い越していた。その男性は私たちの岩場の到着が彼より早いので、びっくりしていた。

私はアルパインに必要な基礎的な体力が、今のままの経済ペースならぬ経済体力では、少し足りていないかもしれません。

ちょっと心肺機能のトレーニングが必要かな~とも、思っている。呼吸器に関しては、喘息が起きてしまい、あまり心肺機能をいじめると良くないかな、というのが、しばらくあった。

9月はまた喘息(ダニ)シーズンだし、あまり頑張るのは良くなく、実はこの時期は毎年体調がよくないので、のんびりしている方が良い。

体力に関しては、まだ予備があるというか、そこまで遠くないと言うか、頑張らない方針でやって今の体力なので、少し頑張ると、今よりも大きくはなるなという感触が確実にある。

身に着けられるような気がする。ただ、クライミングも体力も、積み重ね。あんまり急いで成長しようとすると良くない、ということなのだ。

怪我というのは、天からのメッセージ、メッセージをきちんと受け取る、というのが大事なこと。

2016/09/10

墜落経験

■ 考えながら登る

今回は、頭を5針縫う怪我をした。生まれて初めて救急車に乗った。

申し訳なく、ふがいなかった。みなさん、ご迷惑おかけして、どうもすみません。

うーん・・・ 私がリードに躊躇するのは、基本的には、なぜ登れているのか?あるいは、なぜ登れないのか?

いまひとつ、クライミングに対する理解が育っていないからで、登れたケースも、なぜ登れているのか、いまひとつ良く分からないからですが・・・

今日は落ちてしまった(汗)。足が高すぎて後ろに重心が行ってしまったのだった。

しかも、朝一リードで以前落ちなかった課題。5.10A。アップ済み。

まったく落ちるとは思わなかった1ピン目すぐの簡単な個所で、だ。 

これは、やっぱり、クライミングは、よーく考えて登らないといけない、という話だと思う。

■ 怪我

幸い、頭を4cm切っただけで、出血が多かったのと念のためもあり、背負ってもらって降り、救急車は一応乗ったが、傷を縫い合わせただけで終わりだった。1万3千円の出費。

・リードの時は、ヘルメットをかぶること

・ゆとりのあるグレードをリードすること

・初めてのビレイヤーの時は、慎重なグレードを登ること

・限界に近いグレードでは、ビレイ器具のお試しなどはしないでもらうこと

まぁ、一ピン目で落ちるようなクライミングはしてはいけない。なので、クライマー側のミスである。

が今回は初めてバディを組む人とだったので、もっと緊張して臨むべきだった。2階にもっと優しいアップ課題の5.8があったのに、それをはしょってしまった。

一つには隣でガイドさんが講習をしており、それを聞きたい見たいというのがあった。

それにその課題は、5.10Aでも、前にリードしたことがあるからと取り付いてしまったのだ。

足を上げるのが高すぎるなと思ったが落ちたときは一瞬で、しりもちをついて後頭部を打ってしまった。

相方のビレイ器はオートロックタイプだが、ロックは効かなかったみたいだ。まぁ出だしなので、落ちる方も悪いので、両成敗なところだ。

しかも、相方には担いでもらい、救急車に同乗してもらってしまった。はぁ・・・

■ 焦らず急がず

昨日は調子が良かった。今日は天候も良く、晴れており、気分も爽快だったので、普段の慎重さやビビりの体質から、ちょっと自信をつけすぎてしまっていたのもしれない。

初めて組む人となのに、いまひとつ以前のような慎重さが欠けていたかもしれない。

互いに初めて組むという緊張感も、知り合いのため、喪失していたような???

気楽に組んでしまったのだ。

とはいえ、怪我も軽くすみ、落ちても、あまり大事には至らなかったのが、不幸中の幸い。

バネの強さ、体幹の強さ、指の強さ、そういうものが必要で、体軸の強さは一朝一夕には着かない。

まぁ地道な努力あるのみ、ということだ。

10歳若く、才能があり、山に命を掛けている人でも、10bから11bへ行くのに2年かかっているのだもの、条件により劣る私には、もう少し時間が必要であろう。

焦らず、急がず、頑張ること。それしかない。


I fell from the rock and have cut the skin on my head. My first time on ambulance....  the cut was simple and not anything serious...although I had 5 stitches.