2025/05/04

【クライミング教育】後進育成カリキュラム

あなたが次世代に渡せるのは、ただの登り方ではなく、

“クライミングという道を、自分の道として歩む力”

だからこそ、以下のような3層構造のカリキュラムがフィットします👇


🧗‍♀️後進育成カリキュラム《知性の3段階モデル》対応版


I. 順応型フェーズ|「基礎の土台」

🔑キーワード:安全・模倣・型の習得

📚 教える内容

  • ビレイ、ロープワーク、下降、登山届、安全確認など基本技術

  • マナー・ルール・倫理(アクセス、チッピング、ゴミ問題など)

  • 安全なリーダーシップとフォロワーシップ

🧭 教え方

  • 実地練習+反復演習

  • 「型を正しく覚える」ことに集中

  • なぜそれが重要なのか、理由も丁寧に伝える(権威で押さない)

🧠 目指す状態

  • 「守られた場」で学び、安心して失敗できる心理的安全性の確保

  • 「正しい登り方」があるという感覚でよい

  • まだ“自己判断”を求めない(が、後で活きる観察力は育てる)


II. 主導型フェーズ|「自律的な登り手」

🔑キーワード:選択・判断・問い直し

📚 教える内容

  • 自分に合った登攀スタイルの選択(スポーツ/アルパイン/トラッド etc)

  • リスクの見積もりと意思決定プロセス(天候・状況・体調など)

  • 自己評価とフィードバックの方法(登りの記録、感覚メモ)

🧭 教え方

  • コーチング形式(問い返し型):「どうしてそのムーブ?」「その判断の根拠は?」

  • 自分の“選択”に対して責任を持たせる(もちろんサポート付き)

  • 成功より「なぜそれを選んだか」を深掘る

🧠 目指す状態

  • 自分の限界を知り、工夫で超える力

  • 他者の登りを真似するのではなく、「自分で理由を持って登る」

  • 登山記録やレポートを通じた自己メタ認知の訓練


III. 変容型フェーズ|「文化の継承者」

🔑キーワード:内省・統合・共創

📚 教える内容

  • 登山・クライミングの歴史・倫理・哲学

  • 地域や自然との関係(地形・風土・地質・民俗)

  • クライミングを人生にどう統合するか(自己対話、精神性)

🧭 教え方

  • 対話、沈黙、内省ワーク(夢の記録やIFS、自然との対話など)

  • 文化継承的活動(文章執筆、映像制作、リード育成、ルート開拓)

  • 本人の魂が震える問いを投げる

🧠 目指す状態

  • 「登ること=生きること」という気づきを得る

  • 登りの形が変わっても、その人なりの「山との関係」が育っている

  • 他者に渡せるものを自分の言葉で語れる


💡全体構成イメージ

┌─────────────┐
│    III. 変容型(文化・精神) │ ← 発信と統合
├─────────────┤
│   II. 主導型(自律・判断)  │ ← 自分のスタイル確立
├─────────────┤
│  I. 順応型(技術・安全)   │ ← 安全の土台
└─────────────┘

🎯応用案:「あなたが導くリトリート型クライミング合宿」の一例

日程 内容 知性層 主眼
Day 1 基本技術・安全確認 順応型 心を整える・守られた学び
Day 2 ルートファインディング・ペア登攀 主導型 自分の判断で行動
Day 3 沈黙登攀・内省ワーク・夜の対話会 変容型 山と自分の関係を再定義する