2018/11/30

リーチの短さについて 

■リーチ問題について認識の甘さを痛感中

最近、とみに感じるのは、リーチの問題についても、これまで、いかにも甘い認識で来た、ということです。

例えば、スティッククリップについては、実は2年ほど前にも紹介を受けていました。しかし、利用していませんでした。

ボルダリングでは、立って取れるところから、取ったホールドをつないでいくだけだと5級、シットスタートだと2級、というのは、よくあるパターンです。

外岩クライミングでは足が命。誰もが立てるスタンスを拾うわけですが、そういうスタンスは、誰もに共通です。そうなると、そこに立って、ガバが届けば5.9。

届かなければ?

極小スタンスに立って、そのガバまで頑張らないといけません。つまりボルダリングのシットスタートと同じになる。

これはクリップでも同じです。大体においてルートでは、クリップ体制が作りやすい場所に、ボルトが打っていあるわけですが、クリップすべきタイミングで、立っているホールドから、クイックドローを掛けられなければ? そのスタンスを捨てて、ドローを掛けないといけなくなります。これまた、シットスタートと同じことに。

つまり、リーチの問題は、難易度に直結した問題だったわけです。

5.9なら5.9というグレードが、”すべての人にとってほぼ同じ難易度を意味する”、というのは幻想でした。”誰でも登れるグレード=5.9”というのも幻想でした。

その幻想が打ち破られるということは、要するに、そのほかのいわゆるアルパインルートでも、事情は同じなのだろうとする類推を可能にします。

つまり、アルパインルートを登ることは、リーチの短い者には、

特別に危険が増す、

ということになります。

相当に不利な条件が増す、ということです。不利というのは、やはり山の場合は、ゲレンデと違い、死も含まれるため、なかなか、「不利ですね~」と笑っていられるようなタイプのリスクではないかもしれません。

ということで、こうしたリスクを排除して登るとなると、近所でのゲレンデですら、
・トップロープでの試登を繰り返した上のRP狙いが妥当、
・本チャンではセカンドが妥当、

となります。しかも、この傾向は、九州ではより一層強いらしいです。ということで、将来的展望に欠け、失望を味わい中です。

この方向に私の明日はない。