2018/11/13

クラックの進捗 三倉

私のクラックは、光が見えてきました。昨日は、日月で2度目の三倉。

初日は、ハンドで足がない、素直な直上ルートの、チビリノクラック5.10a を3回行きましたが、ハンドジャムよりも足ジャムが課題でした。ムーブは2度目が一番よく、3度目はヨレて、ダメ。クラックもムーブを起こしながら登らないと意味がない。つまり、雑に登っても、リードにはつながらないということです。チビリノ…では、カムエイドしていませんが、カムエイドしたとしても、フットスタンス勝負、つまりアブミも出さないと登れない可能性があるということが分かった。

1回目の三倉で行った入門クラック5.9は、ほぼほぼ全部カムエイドで、ジャムせずに抜けましたが、カムエイドをしたことで、カムがバチ効きということが分かりました。カムのサイズ見極めには、だいぶ自信を深めました。もう一回行けば、もっとカムエイドが洗練されそう。

プロテクションへの信頼は、カムエイドで作りたいですが、アブミに乗るカムエイドをまだしていないので、アブミカムエイドで、どっかぶりを超える練習があれば、と思いますが、これは次回の龍洞でできそう。私には大きすぎるフィストクラック5.10Aでやるのがいいかなぁと思います。

クラック特有のムーブは、ムーブ練習で別の練習です。これは、兵隊クラックで。3回目は、リードできそうでした。兵隊クラック一回目は、もうムーブもへったくれも…みたいな登りでしたが、2度目はカムエイドでカムの順番を作り、3回目の昨日はムーブ、なぜか定着しており、次回はリードできそうでした。疑似リードが先とは思いますが。

昨日は、ほかにラップクラック、パンプキン、ヒップクラック(途中まで)をやりましたが、ハンドはそこそこ定着、フィンガーは今から、右上、左上は今から、チムニーはOK、ワイドは大いにくたびれ中…です。

習得が遅いと非難されて心外に思っています。それは比べる対象が、24歳とか、もともと国体選手だった人とか。勘弁してよ、全く遅くないよと、自分が後輩を育成した経験から、思います。

前の会での話ですが、”会長さんの専属パートナー、通称愛人”だった人がいました。
自分でクライミング環境を整える努力不要。すべて会長パートナーに指導は、指導計画も含め、すべてお任せ、丸3年オールセカンドで、マルチや本チャンに行き、ついでに言えば、歩荷も免除でザックは背負ってもらって登って、4年目で5.10bを人工壁、外岩5.7のリードが課題、だそうでした。

つまり”大人の山岳部”は、エリート教育をしても4年で人工壁5.10b&外岩5.7リード、そこまでということなので、今現在、私がやっていることは、一般の大学山岳部においては入門クラスですが、”大人の山岳部”においては、かなり難しいことをしていると思います。

先輩に上達が遅いと言われましたが、クライミングのスタート年齢(42歳です)や体力のハンデ、身長(小さいです)、自分で進む道を選び、環境を整える努力を自ら行ってきたこと、等を考慮すると、かなり早いのでは?と思います。

クライミングのスタート時点の能力は、人それぞれですが、私の指導経験から言いますと、スタート年齢は重要です。

スタート年齢が低いと、危険認知力が備わっていないので、クライミングムーブそのものの習得は早いです。あぶないということが分からないので、危ないことを平気でやってしまうため。

私は、人工壁に通いだして3か月目で、初めてのゲレンデに行き、その日に5.8をリードしましたが、それが私のスタート時のクライミング能力ですが、ラオスで指導した若いドイツ人女性は、5A(5.6くらい?)がやっと。山梨で指導した50代女性は、5.4も登れないスタート、でした。一方若い男子は、5.9は、普通の5.9であれば、その日に登れると思います。

今回の三倉では、昨日は、ワイドのムカデトラバース5.9を一本目でやりましたが、クライミング歴10年以上でフェイスなら5.12RPの方でも、そこそこ苦労して登っていましたので、クライミング能力というのは、あまりグレードに執着しないほうが良いと思います。

とくにクラックは、グレードよりも、クラックのサイズで判断したほうが良いそうです。たしかに龍洞のフィストクラックは、5.10Aでしたが、誰のフィスト?っていう感じで、私にはリービテーションが必要でした。カムだと4番。私にとって、5.10Aでないことは確実です(笑)。

ということなので、まぁ三倉は2回で、そこそこ納得感がありました。まぁ、もうしばらくは、三倉はいいかな。

ムーブより先に、カムエイドを磨いたほうがいいですね!