2018/11/26

クライミングインストラクターが運営するゲストハウス

■クライミングインストラクターが運営するクライマーのゲストハウス

台湾の岩場では、現地ガイドのXQがゲストハウスを運営していました。

QXはシンガポール人のクライミングガイドですが、資格はアメリカの資格です。(つまりシンガポールはアメリカ文化圏ということ、最近技術ですね)

彼の地元シンガポールのクライミングジムで募集した人たちがゲストハウスに泊まり、クライミングツアーに参加し、雨の日は技術講習。つまり、初心者が体験する初めての外岩がシンガポール人の場合は、台湾ってことです。

ゲストハウスでは、ビールとコーヒーを飲めば、ボルト基金になります。QXが、実質、岩場の管理者として岩場のリボルトを管理しており、管理台帳を発表しています。

https://allnevery.blogspot.com/2018/10/13.html

岩場についてまずやることは、最新の管理台帳のアンカー状態をトポに書き写すことです。

トポはこちらから購入できますが、現地で買う方がかなり安いです。倍くらいかな。
http://www.t-mapa.com/item/bk-rctw/


おそらくQXは管理人として誰かに指定されているわけでも何でもないですが、仕組みとしてうまく行っているようです。

QXは1対1の講習であれば、一日6000元。日本円で24000円。1対2であれば、4000元。16000円だそうでした。ゲストハウス宿泊費は、一泊600元(2400円)でした。1週間以上の滞在で割引があります。

私はガイドされず自分で登ってきました。このような仕組みは、大変有効な仕組みだと思います。

■ 無料で教わる場所

今の日本は山岳会=教えてもらうところ、技術を盗むところ、という過去の習わしに、縛られすぎているのではないでしょうか?

海外では、クライミングはインストラクターから手ほどきを受けるもの、というのは、通常のことのようです。

そこから段々自立を獲得して、インストラクター不要になっていく。

日本の山岳会というのは仕組み的に時代遅れになっていますが、無料で技術を教えるという前提がある組織です。ので、「俺は教わっていなんだから、勝手に盗めよな」「こんなに懇切丁寧に解説しているのに、全然分かるようにならない」という不満や不服も出てきます。

無料では教えないというのが当たり前な海外…日本も、そうしたほうが、教える側にも責任感が出て、きちんと最新の技術を教わろうとするでしょうし、教わる側も真剣でしょう。

一番損をしているのは、有料で教わって無料で教えている私のような人で、一番得をしているのは、無料で教わって有料で教えている現代の60代のガイドさんのような気がしますが。最後は愚痴でした。

そう言えば、山岳会の先輩が、「おれ教えられるような技術持ってない」と言っていましたが、その人が一番しっかりした先輩でしたっけ…。