■ 初めての人工壁
今日は入会希望者と初めての人工壁。人工壁とはいえ、クライミングが初めての人には、おっかなびっくりの経験だ。
今日の主役は、クライミングシューズもハーネスも買ったばかりのKさん。まったくクライミング歴ナシ。ガイド登山で、ロープを出してもらった経験があるけど、人工壁は全く初めてです。
■ まずはギアの紹介
まずは先輩からクライミングギアの紹介を受けます。
「ヘルメットは人工壁にはいらないね」 「クライミングシューズはルートクライミングほど長く履かないので、きつめのものが登りやすい」
人工壁では、落石はないので、ヘルメットはいらない。それが人工壁と外岩の違い。外岩は落石があるので、ヘルメットが必ず必要になる。
ロープ、カラビナ、スリング、ハーネスの履き方、チョークとチョークバッグ、クライミングシューズ、一通り説明を受けます。
大事なことは、余分なギアを持たないこと。クライミングに集中するためには、腰に不必要なギアをぶら下げて行かないことが大事です。
クイックドローは通称、ぬんちゃく、と呼ばれます。
「クイックドローは色々なタイプがありますね、どれを買ったらいいのかしら・・・」とKさん。
ギアはどれも高額なので、どれを買ったらいいか自分で分かるまで買わないで良い。
「ヘルメットは人工壁にはいらないね」 「クライミングシューズはルートクライミングほど長く履かないので、きつめのものが登りやすい」
人工壁では、落石はないので、ヘルメットはいらない。それが人工壁と外岩の違い。外岩は落石があるので、ヘルメットが必ず必要になる。
ロープ、カラビナ、スリング、ハーネスの履き方、チョークとチョークバッグ、クライミングシューズ、一通り説明を受けます。
大事なことは、余分なギアを持たないこと。クライミングに集中するためには、腰に不必要なギアをぶら下げて行かないことが大事です。
クイックドローは通称、ぬんちゃく、と呼ばれます。
「クイックドローは色々なタイプがありますね、どれを買ったらいいのかしら・・・」とKさん。
ギアはどれも高額なので、どれを買ったらいいか自分で分かるまで買わないで良い。
■ アルパインとフリー
「あのう・・・ アルパインクライミングとフリークライミングってどう違うんですか?靴は同じでいいですか?」
ごもっともな質問。
フリークライミングは、クライミングシューズのフリクションとチョークだけで岩を攀じる行為。ロープは万が一の落ちた場合の命綱でしかなく、前進用に使わないのがルールだ。
まだアルパインとフリーの差が分かりづらいらしく、遠藤由加さんの本に、Q&Aが掲載されている。端的に言うと
・小川山は、フリークライミングを楽しみに行くところ。
・三つ峠は、アルパインクライミングの練習場。
・ゲレンデというのは、ちょっとした岩場でクライミングの練習やロープワークの確認などに地元のクライマーが通うところ。
・アルパインクライミングは、山岳地帯(例:穂高など)で行う岩稜や雪稜、ミックスのクライミング
■ 何はなくともセルフビレイ
・小川山は、フリークライミングを楽しみに行くところ。
・三つ峠は、アルパインクライミングの練習場。
・ゲレンデというのは、ちょっとした岩場でクライミングの練習やロープワークの確認などに地元のクライマーが通うところ。
・アルパインクライミングは、山岳地帯(例:穂高など)で行う岩稜や雪稜、ミックスのクライミング
■ 何はなくともセルフビレイ
Kさんは、まだセルフ用のギア(PASなど)を持っていない。
岩場において、セルフビレイは最重の技術だ。
自分と確実なアンカーをランヤードでつなぐことを言う。通常はハーネスに結んだスリングやPASと呼ばれるギアを使う。
現代は小さく収納できるPASが主流になりつつある。
■ ウォーミングアップ
岩場において、セルフビレイは最重の技術だ。
自分と確実なアンカーをランヤードでつなぐことを言う。通常はハーネスに結んだスリングやPASと呼ばれるギアを使う。
現代は小さく収納できるPASが主流になりつつある。
■ ウォーミングアップ
クライミングは、ウォーミングアップから。 壁のトラバース。まずは足は床につけて、腕を伸ばす練習から。トラバース2周。
クライミングでは、腕を伸ばす、という点を気を付ける。引きつけているとすぐ腕がだめになって、登れなくなる。
クライミングでは、腕を伸ばす、という点を気を付ける。引きつけているとすぐ腕がだめになって、登れなくなる。
その後傾斜のある壁の傾斜の殺し方。簡単なボルダリングで、ムーブの練習。体をフリを使って登る練習。これはKさんには、新鮮だったみたいだ。
■ トップロープ
次はさっそくクライミングです。まずは、トップロープです。トップロープは張りやすいようにクライミングウォールの端に、紐が垂らしてあります。
まずはアンザイレンから。エイトノットです。結びは、きれいに、交差しないのが大事。末端処理は結びそのものに近づけて作ります。
次はビレイ器のセットの仕方。クライミングギアの使用法については、取扱説明書をよく見るのが大事です。
・ビレイの引き戻しの方法
・繰り出しの方法
・制動手を絶対に離してはいけないこと
・クライマー側、ビレイヤー側を間違えないように・・・
など初歩的なことです。
ビレイが確実になったところで、クラミング。もっとも易しい5.6の課題です。
その後、ビレイを担当してもらって、私が一本。ビレイグローブは、Kさんは持っていなかったので、貸しました。トップロープのビレイでは、テンションの時、後ろに下がればよいよと、アドバイス。
腕力も回復したところで、次のクライミング。初めてのKさんは、ここまででもう、汗びっしょり。
■ 懸垂下降
次は懸垂下降のセットです。 懸垂下降は敗退の技ですから、非常に重要です。
「懸垂したことはありますか?」
「ガイドさんに降ろしてもらいました」
うーん?それはもしかしたら、懸垂下降ではなくて、ローワーダウンのことかもしれない・・・。
最初は立てる場所で懸垂下降のセットをしてみます。
「懸垂したことはありますか?」
「ガイドさんに降ろしてもらいました」
うーん?それはもしかしたら、懸垂下降ではなくて、ローワーダウンのことかもしれない・・・。
最初は立てる場所で懸垂下降のセットをしてみます。
一番シンプルな下降器だけのセットでしたが、セットはOK。
「下の手を離したら、墜ちてしまいますよね」、
Kさん: 「怖いです~」
ということで、下の手を離したとしても落ちないセットを伝授します。バックアップ付きの懸垂のセットです。
一般的な下降のセットに加え、まずはプルージックコードで、バックアップを付け、そのままだと、バックアップと下降器が干渉するということを実感してもらって、下降器の位置を離す(エクステンションする)ために、スリングをセルフビレイと兼ねてタイインしてもらいました。
・セルフビレイ
・下降器のセット
・バックアップのセット
・エクステンション
一度、私がセットして見せて、デモンストレーション。2mでも確実に体重を預けて、両手離しても、落ちないで、降りれることを確信してもらいました。
・ちゃんとメインロープに荷重がきてから、セルフビレイを解除すること
を念のため確認。
再度、自分の道具で、最適なセットを見つけてもらう。 プルージックコードに何を使っているか、ちょうど良いセットを見つけるのに、けっこう試行錯誤が必要だ。プルージックの巻き数なども、試行錯誤で見つけよう。
やっと懸垂下降のセットを確立して、すでに、ここで3時間経過!
■ 初のリードフォロー
ちょっと休憩をはさみ、先輩のリードで、終了点で、ビレイし、Kさんにはセカンドで上がってきてもらう。
まずはセルフビレイを取ってもらう。 基本のコールを教える。
パートナーチェック後・・・
リードクライマー: 「登ります」
ビレイヤー: 「どうぞ」
リードクライマー: 「ビレイ解除」
ビレイヤー: 「解除しました」
リードクライマー: 「ビレイしました。登っていいよ」
セカンドクライマー:「登ります」
大事なことは、ビレイしたかどうか、です。
懸垂支点に通すために、メインロープを外す前に少々怖いというので(まっとうな感覚だ!)もう一つ、ヌンチャクを連結して、セルフビレイを取ってもらう。2点で取れば安心という訳。
その後、懸垂のセット。まず先輩のセットを見てもらい、先に下降・・・。
次は、Kさんの番です。・・・が、ここでトラブルが!やっぱり高さで、頭が真っ白になる!さっき練習した懸垂下降のセットがセットできない!!
でも、良くあることです。こ鵜した状態になりうると分かっているのが大事だと思います。
■ ロープのまとめ方
最後はロープのまとめ方を学んで終わりです。
古いロープを一本差し上げました。練習用のロープがないと結び目やまとめ方は練習できません。
ロープを肩で束ねる方法と、手で束ねる方法(振り分け)を教えて、今日の練習は終了です。
■ 関連資料
『チャレンジ!アルパイン』
『日本100岩場(トポ)』
ペツルのカタログ(クライミングの基礎が絵で描かれている、優れもの)
を渡して終了。こうしたガイドブックは、一般登山者には縁がなく、見慣れないものです。
今日は盛り沢山な一日でしたが、充実感たっぷり。どこまで消化してくれるでしょうか。アップアップになるのは普通のことなので、繰り返し学び、アタフタしなくなるのが大事なことです。