2015/08/01

用語

一般的な登山用語集については、既に紹介されているサイトが多くあるので、ここでは、ネットではあまり見ない用語を取り上げました。

ルート: バリエーションルートの略。しばしばスタカットの技術を要する。

バリエーション: バリエーションルートの略。『日本登山大系』に一杯載っている。バレエでバリエーションと言えば、主役が踊る踊り。

本チャン: 本格的なバリエーションルートの俗語。穂高などの安全圏から遠く、急峻な山でロープを使う登山。

深い: 安全圏から遠い、という意味。 「最近トレーニング不足だから、そんな深いところは行けない」

ゲレンデ: 本チャンの反対。クライミング練習用の場所。 スキーのゲレンデのように管理されているとは限らない。

アイス: アイスクライミングのこと。アイスクリームではない。「今度アイス行かない?」

擬似テープ: 道を示すテープではなく、誰が何の目的でつけたのか分からないテープ 
         地形的に根拠がない。

核心: その山行を実行するのに、もっとも難しい点。

核心部: もっともクライミングが難しい箇所。

アプローチ核心: ルートではなく、アプローチが核心であること。

登山口敗退: 地図を忘れた!ギアが不備!山に登る前に登らないで帰ることが決まること。

赤本: 『チャレンジ!アルパイン:』のこと。廣川健太郎さんの本。

ヒロケン: 廣川健太郎さんのこと。

アルパイン: アルパインクライミング、もしくは、アルパインルートの略。

フリー: フリークライミングの略。エイドの反対。「ここはフリーのルートだからね」などと言うように使う。

ハードフリー: フリークライミングのこと。10年くらい昔はそういっていたそうです。

マルチ: マルチピッチの略。農業ではマルチといえばマルチングの略。

イボイノシシ: ワートホグという草付で使うプロテクション

プロテクション: 支点に使うギアのこと。スリング、カム、ボルト、ナッツ、ハーケンなど。

ナチュプロ: カムやナッツなどの山(岩)を痛めないプロテクション。 ⇔ 対: ハーケン

ルーファイ: ルートファインディングの略。地図読みより細かく、現地判断を要する。

パーティ: 登山の一行、グループ、団体のこと。パーティがバラバラに行動しないのが大事。

入山前遭難: 計画段階から、遭難するリスクが予想できる遭難

BKG登山: B=バカ、K=ケチ、G=頑固 行く山のことを知ろうとしないバカな登山計画を、せっかく来たのだからとケチ精神を発揮しつつ無理に敢行し、行けるはずと頑固にあきらめない登山のこと。

ABS遭難: 「あの・バカ野郎・遭難」の隠語。無謀な計画・装備で遭難すること。

地図萌え: 地図を見て萌えること

デイジー : 花のデイジーではなく、エイドクライミングで使うデイジーチェーンの略。

チータースティック: 日本ではチョンボ棒。プリクリップするための棒のこと。これが英語で、チータースティックという名前であることは、プリクリップが、チーティング(ズル)であることを決定的に意味している。

大名登山: お金にモノを言わせた登山。 小屋泊&連泊、ギアは高級輸入ウエア。

良い子の山時間: ゆとりを持った行動時間のこと。夏16時下山。冬15時下山。

山時間: 9時ー5時を基本とする里の時間とは違う、日の出と日の入りを基本にした山の時間割り。