2023/09/23

【新人問題】ピンチ経験が少なすぎて、どうする?と問いかけても、答えようがないのかも?

 ■ ロープなしでクライミングツアーに出かけるクライマーが7割の海外

ということが分かった今回の事件なんですが…

「いっつも、そうしていて問題が起こったことがない」

「ボルトが危険ってどれどこの話?今まで聞いたことがない」

などなど… うわ~ 経験不足を分かっていない!って感じでした。

■ ロープの伸びはいろいろ ロープの径もいろいろ

細いロープだと良く出るし、ストレッチがあると良く伸びますが、私が自分のロープを伸びが良いものにしている理由は、下のビレイヤーのほうが私より重たいことが99%だからです。

なんせ、私は、ぱっつんビレイが嫌なのです。だらりんビレイで落とされましたが。

しかも、四阿屋で見たグランドフォールって、適正ビレイでした。なので、ランナウトしている課題が多い九州で、運悪くランナウトした箇所で落ちたとき、伸びが良いロープだったら…グランドフォール助長してますよねぇ? 

大体ロープのことを分かっていないクライマーって一事が万事で、大けがしない限り、重要性を理解できない系、です。

■ あっちこっちの岩場中で事故は起きているが、内密にされている

のは、岩場の改善活動に、役立ちそうな人にしか知らされないからです。

なんで、その程度のクライマーなんですよね、お上りさんってこと。

岩場はアクセス権で、存在があやういので、事故があれば、登攀できなくなります。

そのため、不必要に事故報道をしない。っていうか、秘密にします。まともなクライマーなら、足首骨折くらいで、事故報告しないです。

お前のせいで登れなくなったじゃないか、と言われるのが関の山。

■ 蓄積された経験を貯める時代 5年

というので、結局、昔から、新人は5年程度は連れて回られるもの、と決まっていたようなのですが…

その5年程度では、もしかして、足りなくなっているのかもしれません。なんせ、10年登ってきました、ってクライマーが、ATC持ってこない時代です。

今までと同じ教え方では、育たない、想像力の欠如だけでなく、経験値も欠如しているので、想像力のネタになるものが足りていない、ということになります。

ヒヤリハットを経験することは大事ですが、ヒヤリハットを経験したとしても、それがヒヤリハットだと理解すること自体ができないクライマーっていうのも存在します。

となると、どうしたらいいのでしょうかね?っていうのが謎。


【新人さんは鋭くない対策】言語化させる

 ■ 超エリート大学院生の後輩君

だったんですよねぇ… 私が甲府にいたころ、先輩として預かっているところ、教育中だったのは…。しかし、それでも、超ダラリンビレイから卒業できなかったのでした…。

それは一つには、アイスでロープが重いのを嫌う師匠と、すぐ下に立たれると、落ちてきた氷の破片で危ないから、後退させるっていうのと、こんなだらりんでも、どーせ落ちないから俺平気っていう自己PRと、いろいろが混じっていたのでした…。

クライミングを教える際の標準である、OJT その場で登りを見せてあげながら、教える、ですが、鋭くない人は、本当にみているだけ、になります。いつまでたっても学ばないので、言語化させないと、教える側も何が分かっていないのか分かりません。

 お前が(O) 自分で(J) トレーニング(T)

 おまかせ(O) ジョブ(J)トレーニング(T)

 おまえら(O) 自分でやれ(J) 頼るな(T)

 教える(O) 自信がないので(J) テストばかり(T)

 俺に聞くな(O) 自分でやれ(J) 頼むから(T)

 怒られる前に(O) 自分で何とかしろ(J) 頼む(T)

 お前(O) 邪魔だよ(J) 立ってろ(T)


【心理学】往年の開拓クライマーが自分の課題のリボルト(再整備)で直面することになる痛み

 ■ 変化(再整備)を拒んでしまう原因

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1)【復讐できなくなる痛み】(復讐と被害者のポジション取り)

「あなたのせいでどんなに苦しんだかを、自分を不幸のままにすることで見せつけてやりたい。いつか謝らせたい。」という痛みです。自分が不幸な被害者でい続けることで、親や自分を傷つけた相手に復讐しようとする人もいます。

2)【自分と向き合う痛み】

・「自分とまともに向き合ったりしたら、耐えがたいほど恐ろしいものが出てくるのではないか。」という痛み

・長い間、自分の感情を見ないようにして生き延びてきた

3)【反抗エネルギーを手放す痛み】

これは、「見返してやる!今に見ていろよ!という怒りをエネルギーにがんばってきた。それを手放せば、もうがんばれなくなるのではないか。」という痛みです。

4)反面教師

親などを「反面教師」にして、「私は親のようにはならない」と生きてきた人は多い。また、何かやだれかを「敵」にして「私はあんな奴みたいにはならない。」「アイツらは、私とは違う人種だ」と叩いたり、蔑んだり、排除しようとしている人ほど、実はその「敵」と同じ部分を自分の心の中に飼っていることも多いものです。 敵や反面教師にしてきた存在を赦してしまうと、自分も同じ人種になり下がる」という痛みが出て来て、自己受容や統合にブレーキをかけてしまう

5)不公平さへの痛み】

「私はこんなに苦しんでいるのに、私を苦しめたアイツは今も何食わぬ顔して生きているのが許せない!」という恨みや不公平感を長い間かかえて生きて来た人もいます。「なぜ自分が変わらないといけないの!そんなの不公平だ!」

6)【過去を否定する痛み】

これは、「これまでの苦しみが無意味だったことにしたくない。本当はもっと幸せに生きられたはずだなんて、そんな風に思うのはつらい。」という痛みです。

これまで「これこそが私の生き方だ!」と強い気持ちで生きてきた人ほど、それが今、皮肉にも生きづらさや心身の症状の原因になり、人生を阻害しているという事実に直面するのは、ほんとうに耐え難いと感じるのです。 

7)【アイデンティティを手放す痛み】

これは、「苦しめられる被害者や愛されない自分というアイデンティティにしがみつくことで、これまで心配してもらえたり、プライドを保ったり、構ってもらえていたのに、それを手放すのは耐えがたい。」という痛みです。 

8)【救世主願望をあきらめる痛み】

「いつの日にか救世主が現れて、私の人生を100%変えてくれるという望みをあきらめるのは耐えがたい。」という痛みです。

100%願いをかなえ、自分を気持ちよくしてくれる「完璧なお母さん」を求めて子ども返りし、無力な自分のまま依存的な生き方を続けてしまう人もいます。

そうした人が、精神的な大人へと成熟する過程で直面することになりやすい痛みです。

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以上、南ユウタさんのメマガより引用。

■ 往年の開拓クライマーが自分の課題のリボルト(再整備)で直面することになる痛み

は何だろうか?というので、思い当たるのが赤字にしてみました。

1)自分と向き合う痛み

 現代のボルトは、カットアンカーではなく、グージョンですよ。それを20年以上知らなかったという事実に向き合うのがつらいのかもしれない…。

2)反抗エネルギー

九州人のそこぢからを見せてやる!→ 5.10cに5.9をつける、みたいな?

3)反面教師

東さんみたいになってしまったら終わりだ!みたいな? なんか九州のクライマーの中には、適正ボルトで知られる東さん蔑視の差別意識がありますよねぇ?

4)不公平感

俺らは怖いボルトで何とかやってきたのに、若い人が自分たちと同じ恐怖体験を経ずに登ることを純粋に楽しめる環境になってしまうことが許せない

5)過去を否定する痛み

ホントは40mランナウトは怖かったんですよね‥ だから、成果として自慢になってきた
わけで…。それを手放すのがつらい。過去の栄光を手放したくない。

しかし、年を取ればだれでも怖くなってくるもので、本音は自分もランナウト辞めたいが、栄光がそこにあるので、それも言えない。

6)アイデンティティを手放す痛み

自分の課題に過度の自己の投影がある。有名課題ではなくても、課題自体がアイデンティティになっているので、手を入れられることに耐えられない。

7)救世主願望

いつか、自分のアイデンティティを脅かさず、心から自分を理解してくれると思える後進が現れてきて、開拓者としての自分を立てつつ、岩場を整備し、課題を保存してくれる人が出ると思っている。(しかし、それはこの20年起こっていない。)

しかも、その救世主を得るのに、何人にも到達不可能な課題を与えて、無意識に救世主を拒否している。


というようなことかなと思います。なので、よりよい方向へ行くためには、

 開拓者自身が人間として成長すること

が必要ですね。年を取ると人は頑固になる、の反対へ行くということです。

このことの悲しい点は、すごく頑固な人は、死を待たれるということになってしまうってことです。

開拓クライマーの障害克服については、沖縄のBoが成功事例を持っています。



【ベテランの方へお知らせ】関西ガイド協会⽇本⼭岳ガイド協会認定養成指導者

■ ガイド協会の講習会お知らせ

http://kaga-hp.sakura.ne.jp/2023yousei0812.pdf

このような内容が回ってきましたのでお知らせします。


会費で代表者が出て、自分の会の会員には、伝達講習するというのが良き流れでしょう。

■ガイド資格の再受講はNO

さっき、関西のガイド資格の講習会受講内容を見たが、すでに知っていることばかりで、復習がてら、出てこようかな~とおもったりしたが、詳細を見て、いらないなーと思った。なんだ、これか・・・みたいな感じ。

でも、ほんとは毎年山岳会が定期開催で復習していないといけないような内容なんですけどね…。

やってる会、こっちで見たことないけどなぁ。あ、ピナクルはやってたけど、中身が間違っていた。

九州の登山技術のレベル低下…つまりリスク認知能力の低下…は、きちんとした登山学校がないことに起因するのですが、その抜本的な改善を、私に期待した山岳会の方たちらは…

 やっぱり自分たちで尻をふきなよ、

って思いますよ。そもそも、自分自身も学習不足しているから、

 会員の安全を守れずリスクを見落としている

それが通常運転になっている=平気になっているような気がする。

そして、平気になっていることの言い訳に、自己責任、を使っている。それは正確に言えば、自己責任ではなく、無責任、と言う。

■ 排除

私への責任転嫁路線を、拒絶した、っていう経験で、

 境界線が正常化して正しい

って意味なんじゃないか?と思う。たとえ、集団いじめに合ったとしても。

■ 耐えられない境界線のあいまいさ…

九州は儒教圏なので、健全な境界線と言う意味では、あいまいな人が多く、ほんとは俺の責任だけど、ほかの人にはバレないように俺を立てつつ、ひっそりと女性に責任のフォローをしてほしい、何なら、全部責任取って、成果は俺のにしてほしい、と言う心理状態の人は多い。

白亜スラブなんて、まさしく登れたのは、セカンドのおかげ。セカンドがピンチ脱出の技を知らなければ、1ピッチ目の終了点からロープは一ミリも上がらなかったのである。それを黙ってやってくれたら、俺の面目が立ってよかったのにぃ…みたいなのが、九州男児の等身大の姿だったりする。

それ、ダメんずって奴でしょう…。そりゃ、だれしも初心者時代はあるんだから、初心者のリードでロープが上がらないってのはアリだが、登攀歴10年です!とか、5.12です!とか言う人のリード実態がこれでは…。

ま、九州の教育体制を擁護するために言えば、彼は九州で教育を受けたわけでなく、山梨育ちで、山梨アルパインクラブには教育らしい教育はなく、自己責任という言葉に任されていた…。

つまり、自己責任論を持ち出すということは、俺の責任?なら講習会受講とかお金かかるし、いらねー!ってなるって意味です。

これは、JFAが言っていたように、海外では自己責任(オウンリスク)が浸透しており、国内では浸透していない、とか、言葉の意味が違うということではなく、海外でも広まっているのは

 無責任クライミング

のほうです。むしろ。今回、実態調査して分かりました(笑)。

九州では、日本的な意味で、甘えた者勝ち、みたいな感じで、

 甘えを仲間意識と混同

している人が多いように思います。しかし、甘えさせてばかりでは、その人の能力は伸びないわけなので、甘えさせることは、優しいことではない。本人のためを思えばこそ、時には厳しいことを言わないといけないです。

それができていないで、単に甘やかされた子供、みたいになっているのが、大体の

九州男児の実態

です。甘やかしている側は、女性です。女性に求められる役割がそれ、みたいなことになっていますが…

九州圏以外の女性は、誰もそんなの引き受けてくれませんよ?なので、そんなんでは、お婿に一生いけませんよ?女性が求めているのは自分より強い男だからです。

九州以外では、はぁー、自分のケツは自分で拭きなーって言われて終わりです。

2023/09/22

【小鹿野ボルト欠損訴訟】外資系企業のパブリックリレーションをクライミング界に

 ■ チバスペシャルティケミカルズでの経験

私は、スイスの会社での就業経験があるのですが…アジア・オセアニア地域統括部長補佐、という立場ですが、ヨーロッパの会社は合理化が進んでおり、人員はかなり絞られているので、部長と言っても、その統括エリアに社員は本人一人です。営業も全部、本人がやるんです。

それは小さいからではなく、外資は経営合理化が進んでいて、莫大な金額を一人でコントロールするのは普通です。日本みたいに共同責任で責任の所在が不明確、みたいな、不必要なことはしないからです。会議もないし、会議があるとしたら、国際電話でした。途中からスカイプになりましたけど。

ま、正直言って私のポジションも要らない…みたいな感じなんですけど、とはいっても事業継続性の面から、彼の仕事の内容を共有している人は必要だから、人を置くことになりますが、要するに影武者ってことなので、売り先との価格交渉から、広報、まで営業に関することは全部やっていました。

で、化学薬品を扱う業界だったので、風評被害、というのが非常に大きなビジネスの障害としてありました。

私は石鹸抗菌剤部だったので、日本の消費者団体から、悪と糾弾される薬品を扱うことになったんですね。

■ プレスリリース1枚書くのに1週間

さて、こんなセンシティブな業界なので、プレスリリースという会社が発表する記事を書くにも、

一週間がかり

です。要するに、かなり慎重、ということです。

この1枚に、10回まではいかなくても、数回の国際会議があり、メールの応答は20往復くらいです。

■ 日本では気楽に返答しすぎ

おそらく、日本での就業経験しかないと、公的な場での発言、ということに、とてもカジュアルな印象を持っているのではないでしょうかね?

特に日本のスポーツ業界は、トヨタなどのグローバル企業の広報のテクニックを学んだほうが良いかもしれません。

失態続きというか、自分たちのスポコンに由来したパワハラ体質、モラハラ体質のブラックカルチャーが、そのまま世間の平均値である、という前提が、無邪気すぎる面があります。

クライミングは特にグローバルな活動です。

■ ちょっと検索したら出てくるバッド事例

過熱報道が続くスポーツ界の不祥事 広報は「現場力」と「質」が必要https://mag.sendenkaigi.com/kouhou/201901/crisis-management-public-relations-2019/014885.php

ーーーーーーー【企業の事後対応・失敗例】

 例えば2022年4月に起きた知床遊覧船沈没事故の社長の対応は、まるで他人事のようで、報道陣からの要請はあったと思いますが、事故発生から5日目にはじめて記者会見を開きとってつけたような土下座で、かつ、謝罪の中で「最終的には船長判断」「客の要望もあった」と責任を転嫁するような発言が目立ち世間の憤りを買ったかたちとなりました。

「このような社長のいる会社だから起きるべくして起こってしまったのだな」と世間に思わせてしまう象徴的な対応でした。

【企業の事後対応・模範例】

同じ事故でも名古屋高速バス横転炎上事故の社長らの対応は評価できるでしょう。

なぜなら、彼等は説明責任をしっかり果たしていたからです。この会社は事故発生の翌日午前中に記者会見を行うなど、素早く対応し、また記者の質問にもしっかり答えていました。恐らく日頃からこのような「万が一」に備えていたのかもしれないと思わせる程だったのです。

ーーーーーーーーーーーーーhttps://www.astorypr.com/news-all/crisis-management-pr-training より引用

事例研究をするまでもなく、

 責任転嫁、言い逃れ = バッドケース

 日ごろから備えてあるかのような素早い応答=グッドケース

です。

日本の一地方都市では、グローバル企業並みの見識を得るのはかつては難しかったと思いますが、現代ではそうではありません。ネットで出てきます。

具体的な文面は企業の謝罪集を探すと出てくると思います。それらのパッチワーク作業が広報担当者の作業で、私はこうした文面草案の作成者でした。広報責任者は、それがどうパブリックに響くか?ということの検討です。それには、複数の目が必要です。

謝罪は、謝罪すべきでない部分を誤ってしまわないように気を付けなくてはなりません。

そのうえで、反論文を出すことは必須です。悪くないもの、痛くない腹を探られ、謝罪してしまえば、悪かったことになってしまいます。

今回の小鹿野の件も、ボルト欠損は誤報、です。正確には、岩そのものの欠損です。

反論文は、こちらに弁護士が指南した者があります。

http://ooura-law.com/blog/entry-000112.html

相手方は、係争を望んでいるということなので、弁護士同士の弁論に任せるのが、良いだろうと思いますが、最低でも、

 誤報は指摘

しておかなくてはなりません。でないと、本来味方してくれる人まで敵に回すことになります。

https://allnevery.blogspot.com/2023/09/blog-post_19.html


【心理学】クライマーコミュニティのルサンチマンを治療する

■ ルサンチマン = 嫉妬

どうも、登山やクライミングって、”男性性”の発露、的な面があるらしく、男性に人気があるのは、登れた!ということが、自分の男性性に強烈な肯定感をもたらしてくれるからのようです。だから、突破力のクライミングであるボルダーが大人気なわけです。

しかし…

かつては、会のエースで、「リードはお前に任せた!」と言われたような人も、年を取れば、次々に格下なのに、自分より登れる奴、が出てきます。(九州では出てきていないという別の問題があるが。それは別件)

そうなると、”皆のために俺が…”という特攻隊気分でリードしていた人は、気が付いていないで、自尊心が肥大しているので、別に何をしたわけでなくても、

 自己愛の傷つき

を体験することになります。

■ 自己愛の傷つきを癒すことは公共の善

往年のクライマーは、そこでジタバタする人と、そうではなく、現在の自分を受け入れることにする人と2手に別れます。

ジタバタ派は、たぶん、八ヶ岳の入門バリエーションに一升瓶持っていき、結果、凍傷者3名…みたいな、傍から見たら、意味不明の行動をとります。

あるいは、自分よりも登山歴が明らかに浅い人に向かって、「なんで、どのボルトを使うべきなのか教えてくれないの!」となじるとか…。開拓者名リストに載っているのは、あなたの名前であって、私の名前ではないですよねぇ?なんで私に聞くの?

さて、世間はこのような事情ですので、そうなると、自己愛が傷ついている人を癒すのは、

 公共の善

です。クライミング界全体の福祉です。

■ 自尊心が傷つきやすい人への処方箋 【自己愛の傷の癒し方】


自己愛性パーソナリティ障害には、顕示型と非顕示型があり、顕示型の例は、三島由紀夫。取り巻きがいないと、レストランに入れなかったそうです。

治療は3種類。

1)ハインツ・コフート 自己心理学
2)マスターソンアプローチ
3)ウィルフレッド・ビオン コンティニング
4)関係性心理学 ツーパーソンサイコロジー

やるべきこと             vs   起こったこと
・ロジャースの共感や傾聴では良くならない。→ 傾聴・寄り添い、頑張ってしまった…
・自己受容の練習を行う  → 当時は方法論を知らなかった
・その人の”お気に入り”になってはいけない → なってしまった
・「可愛くないけど、害もない」と思われるのが良い →「可愛いから許す」と言われるようになってしまった…
・プライドを傷つけると、倍返しにされる → ただクライミングが上達しただけなので倍返しされる意味が分からなかった

(今気が付いたが、こういう人は、相手がクライミングが上達する度に、無意識で嫌がらせっぽいことをする…例、朝、起こしてくれないと文句を言う…ケガをした相手を引きづり回す…ので、たまりかねた相手が去っていくことになり、その去っていった相手に対して、「こんなに良くしてやったのに今時の若いもんは…」と文句を言うという繰り返しのルーティンになっているだろう…)

■ 自己愛の傷つき経験

自己愛性パーソナリティ障害の人は、老いを経験する前から、

 等身大の自分が受け入れられない

みたいなんですよね。老いを経験し始めると、老いそのものが恐怖体験になってしまうかもしれません。

実は、自己愛性パーソナリティ障害の人って、最も精神科から縁遠いというか、めちゃ自信過剰ですので、世間的にみて間違ったことをしていても、まったく意に介しません。

例えば、明らかに韓国人の入国申請ラインなので、こっちが外国人ラインですよ、と教えても、意志を曲げない、みたいな、明らかに子供みたいなことが起こります。

その様子は、二子山でのクライマー間の訴訟、係争による、往年のクライマーらの行動とそっくりです…。

■ マチズモの傷つき=自己愛の傷つき

マチズモ=自己愛、になってしまうのは、日本では、男であることが価値、みたいな時代が長く続いたからです。

男に価値があるのではなく、人間はすべからく全員価値があります。

サバージュ・ババージュの件にしても、実際に守っているのは、
 
 マチズモ

であり、リーチの短い者を排除することによって、間接的に、女性や子供を排除している、という指摘は的を得ています。昔は30代男性が主役でしたが、今では老若男女登時代。時代は変わったのです…。

例えば、日本のアイスクライミングでは女子のほうが世界ランキング、高ランキングなんですよ? 

まぁ、こんなことを知ると、さらに男性性による自己愛が傷ついてしまうかもしれませんが…。

”今が受け入れられない”、というのが症状で、原因が精神疾患、ということです。

■ 今が受け入れらないという症状

何としても、俺様(自分はすごいんだ=自己愛)である証拠としての岩場の課題に、しがみつこうとするということは、もはや現代では、根拠の希薄になってしまった、開拓者権限を盾に、周囲の迷惑もかえりみらず、俺のルートに手を入れるなんぞ許さん!と主張する、という固執行為です。

普通の人の感性でみれば、ただ見苦しいだけ。でも、精神疾患があるとそれが分からないんですよね。

それが、世界の名作であるような有名課題であっても、開拓者が世界的に超有名な人であっても、現代では、ボルト位置修正されているんですよ?(例:Ninjya)

なら、無名の人の開拓した課題で、安全とは言えない位置にボルトがあれば、それに修正依頼が来るのは、名誉の否定ではなく、ただの事務手続き、です。

クライミング界における社会問題みたいになっていますが、たぶん、精神病理、と言う面で説明がつく現象だと思います。

■ カサンドラ症候群


もっと、深刻なのは、このような主張があるおかげで

 周囲の人がカサンドラ症候群に陥る

ことです。

というのは、ADHDにしても、自己愛性パーソナリティ障害にしても、本当にその人と親しくならないと、この意味不明な混乱感は、パブリックには伝わらないからです。

例えば、

  集合時間を間違う→「なんで朝起こしてくれないんだ!」と責められる

とか。俺はリーダーだ!と威張っている人が、「朝、俺を起こしてよ」って言うことの明らかな矛盾などに全く気が付かないみたいなんですよね…。

同じことで、山岳会も、「当会は、60年の歴史がある会で、当会を知らない人はモグリです」と言っている会が、どのボルトを使ったらいいのでしょうか?とか、こそこそボルトを抜きました、とか、動くものに道標をつけてこれで良し!とか、全くの矛盾した行動です。その威信?に見合う行為をしておらず、自慢になるどころか、恥と言っていい行為です。地に落ちたことを、わざわざ自己宣伝するなんぞ…。

しっかし、そのことが分からないみたいなんですよね… 

ということは? 精神的な病の現象ですね…。

ADHDなどの発達障害は、現代では診断が発達して、子供で診断されることは少なくないです。しかし、昔は、ちょっとくらいの異常は、なぁなぁで通っており、そのプロセスで障害を理解されず、その結果、社会に出て普通を要求されて、普通のことができず、自己愛が深く傷つき、自己愛性パーソナリティ障害になってしまった人は多そうです。そういう人が集まっている率が高いのが、登山やクライミングなんですよね。

本人が、もう70代などであれば、放置が適切な処置かと思いますが、問題は、

 後世の周りの人への二次被害

です。

■ 周りの者は、カサンドラになる

標的にされた側は、カサンドラ症候群ということに陥ります。

これは、他にクライミング仲間がいても、その人のお気に入りになってしまった人には起こります。他の仲間からは、起こっているおかしなことが見えない、です。

例えば、私の師匠は、インスボンで私は膝が脱臼して登れない、と訴えているのに、ステミングがメインムーブのワイドに連れて行き、それをおかしな行為だとは思っていなかった上、登れないとお断りすると、腹を立て、ホテルからいなくなりました(笑)。これ、倍返しって技ですよね?腹を立てるべきなのがどっちなのか?と言えば、明らかでしょう…

同様に、岸良でも、肉離れの怪我をして、立つのも、やっとこさだと何度も訴えているのに、連れまわされ、医者にかかったの3日後。こっちは老いが引き起こしたことのように結論していますが…。

こんなひどい目にあっても、

 そのパートナーを選んだお前が悪い、自己責任だ

と言われるのが、クライマー業界なんですよ。

ボルト欠損ではなく、欠損した岩が外れて5m下に落ちた、など、当然自己責任でしょう…。

なんせ、当代のトップアルパインクライマーは、みんな岩をたたきながら登っているんですよ?

フリークライミングに来たら、みんな岩が欠けないのが当然のように、信じ切って登っていますが、ただの平和ボケでしょう。

クライミングとは知れば知るほど、リスクが分かって怖くなるものです。ダイジョーブ~とか言っている人は、そう言える程度の山しかやっていないだけです。

高難度になればなるほど、安全性が高まるというのが、フリークライミングの作り、なので、フリーのグレードでその人のリスク管理能力は測れるか?というと逆相関な感じです。

■ 診断

診断は、精神科医に行けば付きます。

しかし、カサンドラのほうは、診断がつきづらいうえ、うつ病を引き起こした場合、その治癒には長い時間がかかります。

なので、小鹿野の件で心配してあげたほうが良いのは、虚偽の事実で、訴えられた側のほうです。

うつになる可能性大です。

訴えた側のほうは、なんせ自分を顧みるって能力自体が欠けている場合が多い(自己愛性パーソナリティ障害の特徴)なので、どんなに周りが間違っていると教えても、そもそも理解自体ができず、単にせいせいしていることでしょう。

ケアが必要なのは、そういう障碍者の標的になってしまった側のほうです。

最近の若い人は思考力が低下しているうえ、情報弱者のまんまの姿であるので、新聞うのみ、で、結局、若い人本人に不利になる選択肢を正義だ!と思ってしまいがちです。

マスメディアも嘘を平気でつきます。

ホント、上も下も、思考力の低下で日本社会は大変なことになっていますが…日本だけの問題かと思っていたら、海外でも同じようでした(汗)。ATC持ってこないクライマーってねぇ…

2023/09/21

FIREした人と知り合いに

■ Fireするには、夢中になれるものが必要

FIREというのは、

経済的自立(Financial Independence)と早期退職(Retire Early)という二つの言葉の頭文字から作られた言葉です。 アメリカ発祥の考え方で、若いうちにリタイア後の生活費を補えるような貯蓄をして、資産運用による収益を得ながら経済的自立を目指すことを指します。

で実際に、最近、そういう人と出会い、仲良くランチ友達みたいな感じなんですが…。

FIREするには、生きがい、と言う面で問題があることが分かりました。

■ したいことがない

なんか、学校から始まって、会社も、まるで餌付けするみたいに、一般に人はみんな

 朝起きたらどこかへ行く、

と言う行動をオペラント条件付けされていますよねぇ(笑)?

そういえば、岩場に行く習慣も、クライマーでも、年を取ってくると、

 単なる習慣に化してしまい、

もう登りたい課題もないし、岩場でやることもやりつくしたから、

 開拓でもしようか、

みたいなことになるらしく、開拓活動って非積極的選択肢というか、

 クライミング活動の終末期の活動なんだなー

と思ったことがありました。その開拓者だけのことかもしれませんが。

老後の生きがい、他にしたいこともないし…、ってことです。

■ やりたいことが多大にある人じゃないとFIREすべきでないかも

くだんの友人は、資産運用ではなく、不動産投資で大家さん業でFIRE達成したそうですが…

大家業だと、使える金額には天井があります。ので、予想外の出費はいやなようで、こないだ飲んだとき、タクシーで帰ったそうなのですが、そのタクシー代が、しばらく前に値上げになっていたようで、愚痴っていました…(笑)

えー FIREしても、タクシー代が愚痴になる…? 

とFIREに対する、あこがれが半減…(ーー;)

■ 人間の幸せは、自分がしたいことができること

たぶん、FIREしようがしまいが、人間の幸せは、

 自分がしたいことができること、

ではないですかね?

それをかなえる手段は、何でもいいのかもしれません。

いっくら経済的な問題から解放されたとしても、したいことが、自分の自慢話ばっかりでは、一回か二回は話を聞いてくれますが、だんだん飽きて、誰も話も聞かなくなってきます。

いわゆる、終わってる、って言われる状態ですね…。一般に往年クライマーに多いと言われますが…。

かといって、自分の成功を皆と分かち合う…例えば、FIRE達成者なら、どういう投資をしていくか、後進の人に伝える、というのは、彼の頭にはないようで、残念と言うか、そこが意外でした…。

自分一人の幸福なら、達成したところで、なんか味わいがないっていうか…。

というか、私が異常なのでしょう…。

人目につくような、大した成功経験もないのに、経験談を垂れるな、とみんなは、思っているのかもしれませんが、それなら、嫉妬してくるの、辞めてほしいですよねぇ…。

世間は、ああ言っても、こう言っても逆らってくる、ってことで、世間のいうとおりにしていたら、必ず、デッドロック、になります。

ロープを持ってこないクライマーを受け入れたら、たぶん、
 
 お前のリスク管理能力が甘い

と言われ、

ATCを持ってこないクライマーはお断りと言ったら、たぶん

 相手の事情を考えてやれ

と言われ、

どっちにしても、

 あなたの欠点、って話にされるんだろーなー

って感じです。

FIREしたら、いいわねーと嫉妬されて、足を引っ張られ、FIREしなかったら、してみろ!と挑発され、どっちにしても、アンハッピー。

そんな感じですね、世間って。

ということで、気にせず、自分のポリシーで生きましょう☆

ちなみに、米国人など欧米人で、海外で旅行しながら登れる人が多いのは、金融資産を運用するということが、米国ではすでに浸透しており、非先進国であれば、運用益で生活することはそこまで大変ではないから、です。

日本では、月7万円の定期収入ではFIREできませんが、ラオスなら楽勝です。余るくらいでしょう…

■ 米国人並みの金融資産運用を

クライマーでも、クライマーでなくても、日本は米国型の年金体制にシフト中ですから、投資信託による、資産防衛は、これからの日本のクライマーには必携の知識です。

私も若いとき、米国の富裕層に暮らしたことがあるのですが、そこのご家庭も、運用していました。日本ではなかなか広まっていないですが、5%の運用は常識的な利率です。

と言っても難しいことは何もありません。

 インデックスファンドノーロード、

だけ覚えていても、何とかなります。ビレイデバイスにはいろいろあるけど、とりあえず、ATCだけ使えたら何とかなるのと同じです。

初心者が騙されない知識を得るには、トウシル山崎さんの解説動画がおすすめです。


着々と運用して将来のFIRE達成&海外クライミングに備えましょう☆

2023/09/20

【How to】How to avoid unsafe climbers

 Unsafe climbers = someone who learnt to climb from friends

I was being asked to go climbing with by a climber who has no rope nor ATC. Being puzzled since I never dreamed of going to travel without a rope and expecting to climb,  I asked advices to climbing community overseas. The answer was to say no to such climber. 

Someone in Canada taught me this is also happening a lot in overseas including Canada, 

It's maybe a shortage of Educational institutions to teach climbing properly.

This time, I found out that a proper climber is someone who learnt climbing in educational institution... (I myself learnt in Sangaku sougou center)

You can tell by their gear that they are not well educated.

I didn't know what to do with a guest climber who said she doesn't have a rope nor ATC, so I asked the international climbing community, "What do you guys do?" 

I found that the consultation itself was a question that could separate the climbers who were doing it safely from the ones who weren't.

Difficulties

The difficult thing is,  that nobody carries a full set of gear while travelling.

But without a rope... Rope is a vital piece of gear, and without it, you can't climb at all.

But someone who already established "trustworthy relationship" like long time partner, would say, 

  "you can come without a rope this time" 

often, just to be nice. But still that is an offer, not your right. 

If you are already in a relationship of mutual trust, you might say: 'This time you are exempt from the rope', but that is only when you are so sure having just one rope does not decrease the safety.

My background 

I come from ice climbing background, but I rarely climbed with my own rope while climbing with my mentor, because he has gotten a 120m rope, meaning more convenient for 55m ice fall. 

Nevertheless, every time I go climb with him, my rope was in my pac. I never showed up without it.  When I lead, of course, I climbed with my own rope.

A single 120m rope is technically easier so using that rope was a part of risk management. 

It was less risky than connecting two 60 m ropes, as there are no knot to connect them. If there is a knot, your belay gets complicated.

That was our mutual understanding. And I bought a belay device to match his rope. 

Choosing a rope Length ... no1 risk control

Even at ordinary rock crags, a well-educated climber will check the length of the route or problem he wants to lead, and bring a rope that is suitable for that length. It is a primary risk management.

In general, in Japan, 50 metres used to be sufficient, but nowadays 60 metres is often required.

If you don't want to have a missing stopper knot accidents.

Back up rope?

If you're as clever as a climbing guide, you may have a 30m lightweight rope tucked away in your backpack, just in case. This is because it serves as a backup in case the main rope gets stuck or something.

When you say, "Oh no, I've got the rope stuck", you can not get it out...in such case, someone say, "I've got the back up rope", this is a truly cool guy!

Having no rope is forgivable, but no ATC is not.

Well, even in the international climber group, the advice from the proper climbers was "tell that travelling climber to keep travelling".

However, 70% of the climbers who travelled without ropes were so forgiving, it is a kindness toward a beginner.  Because everyone was once a beginner, those who relied on the goodwill of other climbers... including myself.

Climbing on the goodwill of others paying nothing on your side, you can still improve your climbing grades but not a climbing skill itself...it takes your positive effort of trying to learn risk management.

Climbing grades do not indicate anything about that person's risk management skill and the risk management skill is what protect you. 

It is not your grade nor expecting the strangers to have a good will without a concrete reason.

However, it should be noted that even within such a lax community,

 No ATC is not allowed as a climber.

Having no rope seems already out of the question to me, but no ATC... is NONO to everyone. No matter what kind of lax climbing community you are in.

Checking unconscious assumptions.

Rather than verbal communication, non-verbal communication is important, such as,  "not bringing gear" or "the way the person talks", are more indicative of what kind of climber they are. This is a true indication of the climber.

What I am currently researching is this unconscious assumption.

  Assumption = unconscious.

so people take it for granted and often push that to the others.

Example:

 No rope = unconscious assumption is that every rope is 100% safe. 

 → Actually, no.

 No ATC = unconsciousness is that all ATC are all the same. 

 → In reality, the rope and ATC has compatibility.

Another possible assumption about not bringing an ATC is,

 not wanting to belay,

This is probably more likely to be the case. This is probably top reason for climbers to be disrespected.

Belaying is a climber's duty and belayers are climbing gear.

You are in a position to be chosen as a belayer, and unless you are chosen, you cannot go climb.

Climbing with everyone together?

Many bad risk management cases are often seen in,

 Climbing with many others.

The case: climbing with others in a bad climbing school.

A climbing school was conducting an ice climbing course with frozen ropes... The rope was coated with ice like a macaroni cheeses... This is not a good idea.

Climbing with bunch of others is fun, but probably the most inappropriate relationship for learning risk management since you don't think you are responsible.

You'd think it's OK because a lot of other people are doing it, or it's probably safe since no one is pointing out ... 

But in reality, frozen rope is nono, and it can make you lose your grip on the belay.

These are such kinds of things that, if your standard of safety is compromised and you keep compromising and then, it will lead you an accident later.

For example, when you're climbing solo, you're on a bit of an old rope and it's frozen because you used it in a rock, but you do a top rope solo anyway, thinking, "Well, it'll be fine"... That's how my mentor fell, his gear didn't bite the rope and he had a ground fall.... And such times, even if there were lots of people in the vicinity, he would find himself in a blind spot and not be able to be seen and found. And there, you can't even get a wire of mobile phone, and it's -20 degrees!  He had a serious lumbar fracture, but it took him a long time to be found, and he survived one out of nine lives.

After that, he was very careful with his rope, it was ice climbing-specific rope with a good coating, and after each climb, he applied a coating to replenish the coating. I have inherit that from his habits.

The rock version

On the cragging, it is particularly important to match the diameter of the rope to the belay device. 

My rope is soft and flexible to best match to my lead with my light weight, so it is too stretchy for another climber with a heavier weight to lead. The rope will be hurt and that heavier climber will not be safe.

In Japan, the bolts distance are often sooooo far apart, nearly runout,  so extra stretch can be fatal. I have seen the climber fell in 3rd clip and the belay was totally proper but the fall still ended up to be a grounder.  It was a Kyusyu's crag. The climber had spinal fracture. He's got no one else to blame, it's his responsibility.

Partnership can back fire

Once we are in the crag, the principle of partnership is naturally more important than who's rope to climb. 

So if your partner showed up without rope, you will end up offering your rope. 

So whether if it's a poor lead, such as your rope rubbing against the rock corner and peeling off the outer skin, or a fall factor 2 that is super hard on the rope, you have to rend the rope as a partner. That is considered obligation. 

I'm not going to complain, No climber would complain about that. I am to explain why a beginner take it for granted.

Therefore, a climber who has never been on the offering end of a rope himself will never be aware of the burden or responsibility on the offering the rope.

It's same as people who think that renting your car is free, but in reality, the maintenance costs involved, actually. So it's just a free rider. Like when your are still a kid, you never imagine that how much your parents had to pay just to keep the house running.

In the end, they are not only ungrateful, but also gets mad at you when you refuse.  This is a one way goes to another.  

The best way to avoid this is to avoid climbers who are at a stage where they don't have that imagination. Accidents can happen to anyone, but one can not imagine that, i.e. a beginner, will invite a accident unneccesarily.

It is the minimum requirement to have your own gear for climbing. Anything short, say no to be on a safe side unless you know the person in deep...and the person has a reasonable reason to get away with it.  

Ofcourse it is ridiculous to tell the long time partner to bring his own rope when you know he's just visiting you and trying to belay you for a day to be nice. 

This is the letter I sent. 

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I had canceled XX cragging with my friends. It is too risky to take you there, and the crag only needs a good reputation for local tourism, not a risk.

You have made it clear that you have no intention of bringing your own rope.

Well, I can compromise, but you have neither an ATC nor your own belay device.

I cannot compromise on that. 

I've already had enough trouble to know that Japanese crags are not like overseas ones; they require a certain mentality to be safe. Otherwise, you are risking your life.

I cannot put you in such a position without knowing what's going on.

I am so sorry; it was my misjudgment that I misunderstood you as an independent climber. My judgment is that you don't have the readiness that our crags require.

This is an HP for finding a climbing guide. I hope you have good luck!

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【クライミングの安全管理】誰からクライミングを教わるか?

■ トンデモクライマー=友達からクライミングを習った人

ということが、カナダでも起こっているそうです。

結局、クライミングをきちんと教える教育機関が足りていないのです。

ちゃんとしたクライマー=教育機関から習った人

だということが分かりました…。カナダのクライマーが裏でこっそり教えてくれた☆

■ 教育されていないことがギアで分かる

ロープもっていません、ATC持っていませんという、クライミング歴10年のゲストクライマーに対して、どうしたらいいのか、わからなかったので、「みんなはどうしていますか?」と海外のクライマーのコミュニティに相談してみました。

すると、なんと、その相談自体が、ちゃんとしているクライマーとそうでないクライマーを切り分けることができる質問だと分かりました。

■ 難しい点

難しいのは、旅行中、ギアをフルセットで持ち歩く人は誰もいないってことです。

しかし、ロープなしって…。ロープって肝心かなめのギアで、無いと話にならん!って奴です。

しかし、お互いに

 既に信頼関係が確立しているパートナー同士

ならば、「〇〇ちゃんは、今回はロープ免除ね~」となります。なんせ、別によけいにあっても、重たいだけなんで。

私はアイスクライミング出身ですが、師匠と登っている間、自分のロープで登ったことはめったになかったです。それでも、毎回、自分のロープはザックに入っているのですが、ただの重石です。私のリードの時は、当然、自分のロープで登りますが。やっと出番がきたーって喜ぶ感じです。

なんせ60mを2本連結するより、120m一本のほうがノットによる連結がない分、技術的に楽で、リスクを回避できるのです。

一般の岩場でも、きちんと教育を受けたクライマーなら、自分のリードしたい課題が何メートルなのかを調べ、その課題の長さに適したロープを岩場に持ち込みます。日本では、かつては50mで十分でしたが、最近は60mが必要なことが多いです。

■ ロープ免除ね~と言われても…

さて、ロープ免除ね~と言われても、クライミングガイド並みに気の利いた人なら、30mくらいの軽量なものをひっそり忍ばせているかもしれません。ロープがスタックしたりした場合のバックアップに役立つからです。

あーあ、ロープひっかかっちゃったよ~と言うようなとき、「ロープあるよ」と出してくれると、「まぁ!かっこいい殿方!」ってなります☆

■ ロープなしは許せてもATCなしは許せない

さて、海外のクライマーグループでも、ちゃんとしたクライマーたちからは、”ATC持ってこない奴は、スルーしな~”というアドバイスでした。

しかし、7割は、ロープなしでいいじゃーんっていうクライマー同士の好意をあてにして登ってきた人たちでした…。

人の好意をあてにして登ってきても、別に登攀グレードは上がりますから、グレードはそのクライマーがちゃんとしていることの証明には全くなりません…。

クライミンググレードは、その人の何を示したことにもならない。

しかし、特筆すべきは、そのような、いい加減なコミュニティ内でも、

 ATCなしは許されない

ということです。もう、これは、どんなゆるゆるのクライミングコミュニティにいても、アウトみたいですね。

■ 無意識下の前提をチェックする

それよりもギアを持ってこないとか、その人の口ぶりとか、非言語のコミュニケーションのほうが、どういうクライミングをする人か?ということを如実に表しています。

今、私が研究中なのは、この無意識の前提について、です。

前提=無意識です。

事例:

 ・ロープもって来ない = 誰のロープでも同じで、100%安全だという無意識 

             → 実際は違う

 ・ATC持ってこない = どのATCでも同じだという無意識 

           → 実際はロープとATCはセットで相性と言うのがあります。

             相性以外にも適切な径というのがあります。

ATCを持ってこないということに関して考えられる別の前提は、

 ビレイをする気がない

ということです。たぶん、こちらのほうが、クライマーから総スカンを食らう原因ですね。

ビレイはクライマーの義務であり、ビレイヤーはクライミングギアです。

あなたは、ビレイヤーとして選ばれる立場であり、選ばれない限り、登れません。

■ みんなでワイワイ登る?

ダメクライマー事例に多く見られるのが、

 みんなに交じってワイワイやるクライミング

です。理由は以下です。

事例:

某登山学校が、凍り付いたロープでアイスクライミング講習会をしていました。ロープが、かりんとうのように凍り付いていました…。これはNGです。

みんなでワイワイっていうのは、クライミングのリスク習得に最も不適切な関係性かもしれません。

というのは、多くの人がやっているからいいか…とか、たぶん、安全なのだろう…と言う風に、クライミングに課す基準が甘くなってしまうからです。

ロープが凍るのは、岩のロープをアイスに使うため、です。岩でけば立った、毛羽に雪がつき、凍結します。すると、ロープが凍ってしまい、ビレイでグリップ効かなくなる。これはしょっちゅう起こります。

こういうのは、少し基準が緩んだら、その時に事故になるのではなく、あとで事故になる。

例えば、ソロで登っているときに、ちょっと古いロープで、凍り付いたけど、「まぁ、大丈夫やろ~」とトップロープソロをしてしまう…とか。

それで落ちて、ギアがロープを噛まず、グランドフォールした師匠でした…。しかも、そういう時に限って、周辺にいっぱい人がいるのに、自分が死角に入ってしまい、見えないことになったそうです。しかも、そこ、携帯も入らないし、-20度。腰椎骨折の大けがなのに、発見されるのに時間がかかって、九死に一生をとりとめたそうです。

それ以後、彼は、ロープには細心の注意を払い、ロープはコーティングがしっかりしたアイス専用ロープで、クライミングしたのちは、コーティングを補うために毎回コーティング剤を塗布していました。私もその習慣に習っています。

そんなのアイスクライミングの事情じゃーん、普通の岩場ではいいじゃーんって思っていますよね?そこのあなた。

■ ロープとビレイデバイスのマッチング

岩場では、特に重要なのは、ロープの直径とビレイデバイスのマッチングです。

私のシングルロープは、安物ではないです。私の軽い体重でリードするのに、ベストマッチにしてあるので、しなやさに投資しており、すこし高いロープを使っています。一般に誰でも登らせるようには、痛んでも気にならないような安物を使います(笑)。安かろう、悪かろうですが、トップロープしかできない人を岩場に連れていくのに、いいロープなんて要らない。

しかし、私のロープはしなやかなので、体重が重たい別のクライマーがリードするには、伸びすぎます。ロープがどれくらい伸びるかで、ビレイの機微も違ってきます。

ロープも痛むし、その重たいクライマーも安全にはなりません。

■ なぜロープに無頓着なクライマーができてしまうのか?

とはいえ、岩場に出てしまうと、パートナー保護の原則から、ロープ保護より、パートナー優先になります。当然ですが、パートナーの生命保護が前提ですので、ロープを濡らしてしまったとか、特殊な事情が起きたら、ロープを貸さなくてはなりません。

そのリードが下手くそで、私のロープを岩角にこすりつけられて、外皮が剥けてしまおうが、墜落率2の落下でロープに超負担のある登り方をされようが、それで文句をつけるクライマーはいません。

したがって、自分がロープを差し出す側に立ったことがないクライマーは、ロープを差し出す側の負担については、無自覚です。たぶん、シリアスなクライミングをしたことがなく、順番で、コロコロトップロープさせてもらうような登りしかしたことないとそうなるかもしれません。

ちょうど、車を借りるのが無料だと思っている人と同じことです。車には、維持費と言うものがかかっていますが、借りる人は無自覚なのと同じことです。結局は、感謝されないどころか、お断りすると、ケチ!と、逆に逆ギレしてくるほどです。

これは一事が万事で、以前、ギア丸ごと貸し出しで連れて行き、2度目はお断りすると、逆ギレされました。

人の懐で遊んでいるだけでなく、人の懐でリスク管理もされていることに無自覚です。

そういう人の前提は?

 私の安全は、他の人が保証してくれるのが当然

です。そういう人は、何か事故があった時

 お前が悪い

と言ってくるでしょう…。ユージさんが訴えられているように、です。30年も登っていたら、ボルトは崩壊しなくても、岩が崩壊することなど、とっくに知っているはずです。

師匠は、猫の頭ほどある鉄のプレートの懸垂支点ですら、信用していなかったくらいです。

要するに30年も登っていて、初めて岩が崩壊したのなら、その程度のクライミング内容のクライミングしか、今までやってこなかったのかもしれませんね?

というような厄災事を事前に避けるには、こういうことに

  想像力が及んでいない段階のクライマーを避けること

です。

ということは、想像力のトレーニングが、クライマー業界に必要なトレーニングなのかもしれません。

というのは、自分が登るためのギアは自分で持つ、というのは最低限のマナーです、といくら口を酸っぱくしても、マナーなんて、誰も聞かないからです。むしろ、マナーを強調したら、逆に持ってこなくなるかもしれません(笑)。

■ お断り文面

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I had canceled XX cragging with my friends. It is too risky to take you there, and the crag only needs a good reputation for local tourism, not a risk.

You have made it clear that you have no intention of bringing your own rope.

Well, I can compromise, but you have neither an ATC nor your own belay device.

I cannot compromise on that. I've already had enough trouble to know that Japanese crags are not like overseas ones; they require a certain mentality to be safe. Otherwise, you are risking your life.

I cannot put you in such a position without knowing what's going on.

I am so sorry; it was my misjudgment that I misunderstood you as an independent climber. My judgment is that you don't have the readiness that our crags require.

This is an HP for finding a climbing guide. I hope you have good luck!

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2023/09/19

【モラルハザード】モラルハザード中の海外クライミング事情&ルサンチマンの日本岩場事情

 ■ ロープなし、ビレイデバイスなしで岩場に行きたい?

というのが、7~8割のクライマー事情であることが分かった、海外クライミング事情。

日本の岩場が危険→海外で登ろうかねぇ…の転向も、リスク低減の意味合いからすると、効力ないだろうということが分かるテストケースとなった今回。

かといって日本の岩場のボルト状況は、にわかには改善しそうにないしねぇ…。

■ 安全で健全なクライミング活動はどこにある?

いやはや。

自分がクライミング初心者の時を考えても、ロープを持っていないのに岩場に行きたい、なんてことは、そもそも考えられなかったぞ?

まぁ、初心者だったことは認めるが。

クイックドロー2本って、どういう判断で、そういう装備になったんだろうなぁ…。意味不明。

彼女の装備を紹介しますと、シューズ、ハーネス、ドロー2本、プルージックコード、チョーク、長ぬん1本。

ロープが重たいので荷物から端折りたいのは分かりますが、私も海外出張経験豊富ですけど、ビジネスで旅行するときって、1か月とかの長期でも、数泊でも、荷物の総量、同じ量ですよねぇ?なんせ、別に洋服とか持っていくわけないんで。着替え数着で終わりです。

ロープの重さが課金されるのに耐えれないっていうのなら、ビジネス以外で旅行中だったら、全部持って行かないといけないので、本来のクライミングツアーには耐えられないでしょう。

まぁ、10歩譲っても、ロープは二人で1本で良くても、ビレイデバイスは、持ってくるのが筋でしょう。

■ モラルの欠如したクライマーを呼び寄せない仕組みづくり

しかし、もっと大事なことは、モラル崩壊した、このような海外クライマーを呼び寄せない仕組みづくりです。

今回は、岩場に持ってくる持ち物リストを指定したら、ロープもビレイデバイスも持っていないことを白状しました。

従って、登山計画書と装備リストを提出させ、不足がある場合は、指摘する、登攀させない、というのは、有効な方策であるかもしれません。

■ 管理者責任

もちろん、そのようなクライマーに対して、貸し出しを行う必要はもちろんありますね。

このケースで言えば、ロープの貸し出し、ビレイデバイスの貸し出しです。

貸し出しがあれば、管理者責任が生まれるかもしれませんので、借りたギアの使用で起こった事故については、利用者責任であることに、同意の署名などは、取りつけたほうが良いと思います。

■ 大衆化とモラルハザード

クライミングの魅力は、リスクを回避しつつ、高度な行為を行うことで、私自身もそこに魅力を感じてきました。

自分のリスク回避能力に自信があったということです。

しかし、白亜スラブを登って以来、自分のリスク回避能力(人を見極める目)に疑問を抱くようになりました。

思えば、最初のころから、

 トンデモクライマー収集器

になっていたような気がしないでもない…。

なぜトンデモを集めてしまい、まともなクライミング能力がある世界に行けないのか?

それは、かなり深遠な問いのようです。

魂の傷か、誰か先祖の受けたトラウマを再演しているのかもしれません。




A Climber sue a climbing community

This is an robot translation of the ogano climbing community is being sued

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In 2022, a man from Tokyo who crashed and broke both legs while climbing Mt Futago (1166 m) in Ogano, Saitama, a famous climbing spot, filed a lawsuit against the Ogano Climbing Association, which maintains the crag, and the town, claiming that the crag was not properly managed, and seeking compensation and other compensation of 1.65 million yen, The association and the town have filed a lawsuit in the Saitama District Court, Kawagoe branch, demanding compensation and other damages of 1,650,000 yen. The association and others are contesting the case on all fronts. With climbing becoming increasingly popular, the development of the lawsuit, which seeks to hold the association responsible for the management of accidents that occur at the crag, is attracting attention.



The association, established in October 2008, is a general incorporated association that promotes climbing and maintains crags. It is chaired by world-famous climber Yuji Hirayama (54). The town promotes the revitalisation of the town through climbing and has appointed Mr Hirayama as a tourism ambassador.



 The accident occurred in the early afternoon of 25 September 2010 at a crag called Candle Rock on Mt Futagoyama Nishidake. The man was 59 years old at the time and a 30-year climbing veteran. A bolt on the crag, to which a rope was attached to support his body, came loose and the man fell approximately 5 metres downwards.

In his complaint, he alleged that the association established the route where the accident occurred and installed the bolt, and that the location and type of buried bolts were inappropriate. It states that the association, which is responsible for the development and rehabilitation of climbing routes on Mt Futago, had a duty of care and duty of management to maintain the safety of the route where the accident occurred. It also states that the association is involved in the activities of the town, among other things.



The first oral arguments were held on 24 August, with the association stating that 'climbing is a dangerous sport. The town submitted a written defence, stating that climbing at Futagoyama is not a town development project.



 The man had three operations and was hospitalised for 55 days after the accident, and was out of hospital for two months. He is seeking compensation and other compensation as approximately 1 million yen in medical expenses were paid by his accident insurance.



Hirayama won the overall free-climbing World Cup in 1998 and 2000. He also worked as a TV commentator at the Tokyo Olympics in 2009.



'Not a town-building project'? The association's president is a tourism ambassador.

 The plaintiff man is demanding that the Kogano Climbing Association and the town jointly and severally pay compensation. The town claimed in its written answer that it had nothing to do with the association, and has made statements to the same effect at council meetings. However, the history of the association's establishment and its stance of positioning "climbing as a town revitalisation project" raises some questions.

According to the article "Futagoyama Nishidake Regeneration & Development" contributed by Yuji Hirayama in the 90th issue of the specialist magazine "ROCK & SNOW" (published in December 2020), the town councillor, Koya Takahashi, dug up a proposal for town revitalisation through climbing that Hirayama had proposed about 10 years ago, which led to an interview with the mayor, Shintaro Mori. At the town's request, he was appointed as a tourism ambassador, and since May 2006 he has been working with the town to promote the town's revitalisation.



 In a May 2007 press release, Mayor Mori also listed 'revitalising the town through climbing' as a new project, citing Mt Futago as an example, and stating that 'Ogano Town can be proud to be known throughout the country as a climbing town'. The paper also stated that the town would redevelop the Shin Yi Kan, a memorial centre for friendship with China, which was given to the town free of charge by the prefecture, as a base facility with the cooperation of Hirayama and others.

Mayor Mori has stated in council meetings (e.g. at the March 2009 regular meeting) that he is aware that the association is a private organisation with no connection to the town, but he attended the association's activity policy briefing in January 2011 and also addressed the meeting. Given this situation, a town official said, "Mr Hirayama is paid a fee for his cooperation in the operation of the Shinjikan, so the town may not be able to say that he has nothing to do with the association. Teruyama Tetsushi

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【訴訟】小鹿野町 ボルト欠損&ルサンチマン 事実でない報道 要警戒

■ 町の対応がまずすぎるよなぁ

岩場の整備や、クライミングによる地域おこしって、やる前から、

 こういうことが起こりそう、と予想しているのが普通

のことなんだけど。

町おこしの事業ではない、のは、町が制定して行った事業ではないという意味で事実だろうけど、この書き方されたら、100人いれば99人が、

 町が言い逃れしている

ようにしか聞こえないよなぁ…。



ーーーーーーーー全文ーーーーーーーーーーー
クライミングの名所・埼玉県小鹿野町の二子山(1166メートル)で2022年、登はん中に墜落し両足を骨折した東京都内の男性が「岩場の管理が適切でなかった」などとして、岩場を整備する小鹿野クライミング協会と町を相手取り、慰謝料など165万円の支払いを求める訴訟を、さいたま地裁川越支部に起こした。協会などは全面的に争っている。クライミング人気が高まる中、岩場で起きた事故の管理責任を問う訴訟の展開が注目される。


20年10月設立の協会はクライミングの普及振興を図ったり、岩場の整備などを行ったりする一般社団法人。会長は世界的クライマーの平山ユージさん(54)が務める。町はクライミングによるまちおこしを推進し、平山さんに観光大使を委嘱している。


 事故は22年9月25日昼過ぎ、二子山西岳のローソク岩と呼ばれる岩場で発生した。男性は当時59歳で、クライミング歴30年のベテラン。体を支えるためにロープをかけていた岩場のボルトが外れ、男性は約5メートル下に落下した。
訴状で、「協会が事故の起きたルートを開設し、ボルトを設置した」「埋設されたボルトの位置や種類が不適切」などと主張。二子山のクライミングルートの開拓や再生を行う協会は、事故が起きたルートについても安全性を保つ管理義務や注意義務を負っていたとしている。また、町に対しても、協会の活動に関与しているなどとしている。


8月24日に第1回口頭弁論が開かれ、協会は「クライミングは危険を伴うスポーツ。事故は自己責任」、町は「二子山でのクライミングは、まちおこしの事業ではない」などとする答弁書を提出した。


 男性は事故で3回手術し、55日間入院、退院後も2カ月通院したとしている。治療費約100万円は傷害保険で支払われたため慰謝料などを求めている。


平山さんは、1998年、2000年のフリークライミングのワールドカップ(W杯)で総合優勝。東京五輪(21年)ではテレビの解説などを務めた。


「まちおこし事業でない」? 協会会長は観光大使
 原告の男性は、小鹿野クライミング協会と町が連帯して慰謝料を支払うよう求めている。町は答弁書で「協会とは関係ない」と主張し、議会でも同趣旨の発言をしてきた。しかし、協会発足の経緯や「クライミングをまちおこし事業に」と位置付ける姿勢からは、疑問も浮かぶ。
専門誌「ROCK&SNOW」90号(2020年12月発行)に掲載された、平山ユージさん寄稿の「二子山西岳再生&開拓」によると、平山さんが10年ほど前に提案したクライミングによるまちおこしの企画書を高橋耕也町議が掘り起こしたことがきっかけで、森真太郎町長と面談。町の要望を受け観光大使に就任し、18年5月から町と協力し、まちおこしを進めていくことになった、としている。


 森町長も19年5月の広報紙で、「クライミングによるまちおこし」を新規事業に挙げ、二子山を引き合いに「『クライミングと言えば小鹿野町』と全国的に誇れる」と記載。県から無償譲渡された中国との友好記念館「神怡(しんい)館」を拠点施設として、平山さんらの協力を得て再整備すると書いていた。20年6月に屋内ボルダリング施設としてオープンした神怡館は、平山さん経営のクライミングジムの協力やアドバイスを受けて運営されている。
議会で「町とは関係のない民間団体と認識」と答弁(21年3月定例会など)している森町長だが、23年1月にあった協会の活動方針説明会に出席し、あいさつもしている。こうした現状から町のある関係者は「平山さん側には神怡館の運営協力への報酬が払われており、町は協会と関係ないとまで言い切れないのではないか」と話す。【照山哲史】

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■ トップクライマーレベルのシビアなリスク管理をビジネスに持ち込むべし

クライマーとして独立している、自立している、というリスク管理を、ビジネスに持ち込むべきですねぇ。

こういうことって、やる前から起こりそうじゃん?

そもそも、町にクライミングでの町おこしを町民らが希望するのかどうか?という合意形成が不十分なまま、クライマー側が自分たちの岩場を再生しよう!という意図を持ちすぎたってことでしょう…。もちろん、合意形成と並行で、岩場の再生は急務ではありますが。

町おこしするなら手順が大事。町の人たちが、岩場での活動に対して十分な理解がないままにクライマーが先走っても仕方ないです。

■ クライマー界の内部分裂…は、大体ルサンチマン

しっかし、クライマーがクライマーを訴えるって…。

クライミング界では、ルサンチマン、が横行しています。特に平山さんって、圧倒的勝者なので、こういうことが起こり、他のクライマーの嫉妬の攻撃にさらされることは予想の範囲内。

■ 新品で欠落って

しっかし、40年経過して、腐ったカットアンカーがボルト欠損して抜け落ち、その結果クライマーが墜落して両足を骨折しても誰も同情しない上、

 お前のリスク管理能力が甘い

といわれるだけのことでしょうが、

小鹿野クライミング協会が、リボルト整備しました!と言って、どうぞ登ってください、となった岩場では、管理体制が問われるのは、想定内だよなぁ。

しかし、抜けるって、マジか…。どんな施工だったんだ…。

 昔の開拓 = 自分が登るため

 今の開拓 = 皆が登るため

別のスキル、別のリスク管理が必要です。

そんなの、当然分かっていますよね。

■ 抜けていないそうです…

周辺の岩自体が崩壊して、墜落した、ってことらしいです…。

そういえば、先輩が岩が欠けて落ちて、ビレイでキャッチしてあげたことありましたけど…一回目の後、もう一回そうなって…

周囲のクライマー誰もその先輩に同情していなかったっけなぁ…岩って、叩きながら登るもんなんだなーって、その時、学習。

ボルトは抜けなくても、岩は劣化するのが自然の摂理

■ 自己責任という世界観を守る

私なら、町おこし事業ではないという言い逃れめいたこと…事実であっても…を言う以前に、クライミングの前提としての自己責任論を提示しますね。

いくら新規に整備され、リボルトされても、それを100%信頼して登るかどうか?を決めるというのは、クライマー本人である、という不文律

はクライミング業界全体で、大事に守っていくべき、大事な価値観だと思いますね。

そうじゃないと、どんどん、外岩が人工壁になってしまいますしね。

■ 小鹿野がやってはいけないこと

この訴訟を今後のクライミング界の振興に生かすには、安易に165万円払ってしまってはいけませんね。

どのようなボルトだったのか?ボルトの種類は?

その落ちたクライマーは、なぜ小鹿野の開拓者グループに協力しているクライマーじゃないのか?

その課題は、本当に小鹿野のリボルトなのか?リボルトだったとして、どういう意思決定で、その整備になったのか?経緯が明らかになる必要がありますね。

今後のクライミングによるアウトドアツーリズムに関して、主催者はどのような責任を負うべきか?クライマーは、どのような責任を負うべきか?重要な判例が示されるでしょう。

結論が合意としてできるまで、めんどうでも、真摯に一つ一つつぶしていく対応が必要です。

めんどくさいけど、それが一番近道。

■ ちゃんとしたクライマーじゃない人が10人中7人くらいの現代

ひょんなことから、海外のクライマーのコミュニティに質問する羽目になりましたが…

世界のクライミング界の事情としては、

 自己責任が薄れてしまい、自分のロープも持たず、ビレイデバイスも持ってこない

という世紀末状態が、普通に通用してしまっています。つまり、世界のクライマー人口の7割は、

 自己責任お留守人種

ってことです。こんな人たちが大挙して、整備が手薄な日本の岩場にやってきたら…?

ひえー、事故死大量創造、ですね!!

なにしろ、今の岩場って、ボルト40年物ですよねぇ…ほとんどの岩場で…。 

日本人クライマーでも、1ピン目で落ちるとか、トンデモクライミングを繰り広げていますけど、それにも輪をかけて、外国人クライマーたちのリスク管理能力はお留守みたいです。

日本でも岩そのものの崩壊で、訴訟されるくらい、クライマー界のレベル低下が激しいってことなんでしょうかね。

■ 参考

ーーーーーちゃんとした人から返事が来たーーーーーーー

こんにちは、あなたの投稿についてですが、ロープなしでどうやって登るつもりなの?と考えるのはおかしいことではありません。私がいるカナダでも、自分のロープで登るということは普通のことだ。

誰かがすべてを提供してくれることを期待し、自分の分の装備を持たないというのは、許される行為ではない。

コメントでわざと鈍感になっているのは、おそらく投資もしていないし、危機感もない人たちだろう。

ヨーロッパでのクライミングは慎重に-安全基準と固定ギアは驚くほど異なる。自分の直感を信じ、自分が何をしているのか、どんな危険があるのかを理解していると感じられるパートナーを見つけよう。ハッピークライミング

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ーーーーーーーーーーー別の返事ーーーーーーーーーーー

もし彼が道具をまったく持っていないとしたら、初心者か、超金欠か、あるいはその両方だろう。

僕は旅をしていて、いつもは何でも持っていくんだ。でも今年の6月にクロアチアに行ったときは、クイックドローを18本、グリグリ、ATC、基本的にロープ以外のものは全部持って行った。他のクライマーと合流したとき、彼はロープを持っていて、クイックドローは6本しか持っていなかった。

ハーネスと靴以外は何も持っていない人たちと一緒に登ったこともある。彼らの半分はクールで、ただの初心者だ。他の時は、彼らはただのコートテイル・ライダーで、私はちょっとうんざりしている。自分の直感に従えばいい。

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ちゃっかり便乗する人って、コートテイルライダーっていうんですね~



英語の勉強になった☆

要するに、クライマーのレベル低下は、世界中で起きているってことですね。

私はレベル低下に加担したいのではなく、レベルアップに加担したいと思います。

<参考>

https://www.yamareco.com/modules/diary/148886-detail-167423

https://www.yamareco.com/modules/diary/25396-detail-310212

https://allnevery.blogspot.com/2023/09/blog-post_53.html