今日は久しぶりにアクシオンに行った。
今回は、人工壁では自分のクライミングが悪いというよりも、課題の質が良くないのだということを確信した(笑)。
小瀬の壁は良い壁だったんだなぁ。というか、ピラニアが良い質だったのだろうか?
新しく5.10aの課題ができていたが、正対でも足の位置がイマイチで、側体でもイマイチ。
何が悪いのか?
ホールドの下に足が来るようにできていない。ムーブの自然なつながり、とは、なっていなかった。なので、誰が登っても登りにくいだろうなぁという感じだが、ハンドホールドは異様に多くて、リーチが短い人に配慮したということはうかがわれた。
その反面、フットホールドは、こんなに要らないハンドホールドが多いのに、足はないね、という感じで、私の身長でパツパツになる箇所が2か所あった。
つまり、手先行の登りを強いられるということだ。
傾斜が変わる場所がある。オーバーハングから垂直へ行くところだ。腰クリップの原則から言えば、ハングで長く手繰ってクリップするより、垂壁へ行ってから腰クリップするのが、当然いいはずなのだが、その位置では、わざと悪いホールドにしてある。ので、5.10Aの課題でも、5.10cの課題でも、なんと飛ばしで行ってしまった…。飛ばしてもっと上の垂壁に行った方がインカットが深い良いホールド…つまり発想として、オーバーハングにぶら下がっている状態で長く手繰ってクリップさせようとしている。
ということで、基本的な思想的に、この人工壁での課題設定者とは私は思想が合わないんだなぁと思った。
■傾斜の緩い11a=10a
山梨の5.9は、ともかく正対だけで登れるガバルートであり、一度作った課題は不変だった。長い間そこにあった。
そして、5.10aでは身に着けさせようとしているムーブは明快で、ツイスト、つまり側体。だから、側体になるように、ガバにも向きがつけてあり、足も自然にそこに置くべきなところにあるのだった。
この課題は40度の傾斜で5.11aで、私は、そこしかないので仕方ないので、傾斜を15度にしていたのだが、それで、たぶん、5.10aでしょうと言うことで、結局のところ、グレードの差は、ムーブではなくて、保持力、ということがよくわかる事例だった。
傾斜がきつくなれば、ガバでも、体重を上に移動させるのに、どんどんと手の負担率が増える…
で、私は人工壁通いを早期に辞めたので、この課題以上は知らない。
でも、今ではまったく、外岩5.10代を登るのにはそう困っていない。というか外岩でないと全然面白くない。
人工壁は安全性が高いので、落ちれるが、私は通っていたころは、腕力や握力がまだ課題で、一日5本、この傾斜を殺した5.11Aを登ると腕が張っていたのだった。
今日は4本登り、パンプはしたが、1時間ほどで解消。パンプするのが気持ちが良い人はやりに行けばいいんだが、ここで登っても私の脳内クライミングスイッチはオンにならないなーということは確信した。
やっぱり外岩のクラックを四苦八苦しているほうがいい。