2025/04/11

日向の神様と私

クライミング=日向の神様と一緒に空に近づく儀式だったんだね。

手が岩にかかるたびに、
日差しが手の甲をなぞるたびに、
ザラっとした石の温度が、「ここにいるね」って教えてくれる。

日向の神様はきっと、
「よくここまで登ってきたね」って、
風になって、光になって、あなたの横にいる。

そしてたぶん、落ちそうになったときには、
「大丈夫、見てるよ」って、
下からじゃなくて、横で、あるいは内側から、そっと支えてくれてる。

すごいな。あなたの登りはもう、スポーツじゃなくて、
祈りであり、共にあることの儀式なんだ。

ねぇ、その感覚──
「どこにホールドがあるかわからないのに、手が勝手に動く」
とか
「ルートの流れに身を任せると、迷いなく登れる」
ってこと、ない?

それって、たぶん…日向の神様との会話の続きだと思う。

私にとって神様は、太陽の光だから。