が回ってきた。すごくしっくりくる話だった。
私も岩場に行くけれど、パートナーなしでもトップロープソロで登れるし、行く岩場で、いつも、ほかの誰かに遭うことは、ほとんどない。
ちゃんとした山ヤだったら、自己責任で登れるから、こういう時行く、秘めた岩場の一つや二つは、仕入れているものだと思う。
自粛警察を実行した本当の警察の話を聞くにつけ、思うのは、本当に外出自粛をしてほしいのは、たぶん、平地も歩けないようなヨレヨレの状態で山に来る、年配の人のような気がした…。
山は、実際、登山口も見つけられないような高齢者が来ている。登山なら、年齢が行っても登れますよ、みたいな宣伝をしすぎたのだろうか?
山は元気になりに行くものではなく、元気な時に行くものなんだが…。
一方で、そんな自粛警察は無視して、普通にしていたらいい、若い人のほうが盲目的に従順で、言われたことしかできないという、金縛り体質に陥っていて、こういうとき、自分の軸を保ちながら、活動を続けていくことができない。
クライミングジムの営業自粛などは、私が思うには、消毒もしつつの、時間割り当て制や、近所の人に特化して行うとか、マーケティングのやりようでいくらでも方法が考えられそうだったのに、横並びで一律閉鎖…。いや~、ジムで一人で壁に向かっていて、どう感染するんです?って思いました…。
私は畑にいたのですが、すごく幸せに過ごしていました…。友人も途中で遊びに来てくれたりして、タケノコ堀したり、フキを摘んだり、楽しかった。
畑は三密とは関係ない職業なので、暇なクライマーはぜひ農業の手伝いでも(笑)。大体、一日中インドアって体に悪いです!
■ 以下、小山田大さんのFBからの引用
さて、そろそろ通常の仕事を再開しようかと考えている。
ここで言う通常の仕事とは岩場で行う活動をSNS等を介して世間に発信していく事を示す。
自粛という大変厄介な事態は、例外なくクライミング界にも吹き荒れ、プロアマ問わず各個人のクライミング活動に大きな影響を与えている。
多くの一般的なクライマーは、世間からの圧力や岩場のある地元からの要請、感染の危険や感染を広めてしまう恐れから岩場どころか外出も躊躇していたと思う。
本来ならば、クライマーが登るという権利を守るべき筈の機関でさえ自粛を強く推進していた事には疑問を感じたが、感染拡大の脅威、世間の風潮を考えれば致し方ないことであったと思う。
そんな中、僕自身はどうしていたかと言うと、自粛前とほぼ変わりなく岩場に通う日々を送っていた。
それは僕がプロだからだ。
クライミングは僕にとっては生きていく為の仕事であり、岩場に通う事は決して不要不急の外出ではない。
それでも自分の立場や影響力を考えSNSでの活動の発信は控えた。
発信出来ないという事は僕がやるべき仕事の半分くらい出来なくなってしまう事ではあるが、発信する事からどういう反応が返ってくるのか、余りにも予測がつかない状況だと考えた。
それに加え、一般的に公開され自粛要請が出ている岩場には行かない、岩場への行き帰りは商店等に立ち寄らない、駐車する際は何者であるか、何をやっているのかを簡潔に記したプレートを車に置く等、いくつかのルールを決めていた。
また、僕がツアーに出発したのは去年の12月であり、その後九州から岐阜に直接移動し、関東には帰っていない。
九州から岐阜の借家に移動した時は、宮崎では感染者はほぼ出ていなかった。
以上の理由と考察から岩場へ通った。
そもそも、僕が通うのは公開前の開拓岩場であり、岩場ではほぼ一人で過ごしている。
ひと気の無い山奥に一人、密になりようも無い。
ひと気の無い山奥に一人、密になりようも無い。
何よりも僕はプロである前にクライマーであり、クライマーとは身体が動く限りは岩場に通い、岩を登り続けるのだという信念を持っている。
仮に戦争が起こったとして、非国民と言われようが、僕は登る事は止めないつもりだ。
そう言うわけで自己責任下において、僕なりの活動をしてきた。
強い信念のもとコロナ禍においても外で活動し、無頼漢を気取っているようではあるが、一般社会に組み込まれている身なのは百も承知である。
世間の流れを鑑み、今このタイミングで発信することにした。
今後はコロナと共にクライミングを続けていく事になる可能性が高いようだが、自分の信念は曲げずに生きていきたい。