九州には、ペテランしかおらず、真のベテランがいないようなので、シェアします。
こっちの若い人は、トンデモな人を大げさにあがめています。冬壁していないと山やってるっては、言えないのが本州での理解なので、雪がない九州で、本物の山やがいないのは、仕方がないかもしれません。
九州の人の雪山って、”大山、以上終わり、”なんで…
■ 昔の人は、どのように冬壁を教わってきたのか?
答え)
私が会で教わったのは滑落停止・雪上歩行と肩絡みの懸垂・確保だけです。後は全て自己学習でした。(昔から独学が山やの基本だったのです)
数々の失敗から学んで、先が読める登山ができるようになったのは、10年過ぎてからです。もう少しで死んだかもしれないことは10回以上あります。
その間、同行者が一人も死ななかったのが、最高の勝利だと考えています。
■ ビッグウォールには、フリーで5.12が登れても登れないですよね?
答え)
この白亜スラブでのロープワークでは、ビッグ・ウォールは登れないでしょうね。
少しのロスタイムでも、何十ピッチもあれば、時間切れとなります。
ビッグ・ウォールは登る事と同じくらい荷揚げが重要です。
効率的な荷揚げポイントをナチュラルプロテクションで構築する技術です。
想像力+経験=荷揚げ技術です。
■ 昔の人はジムがないころはどれくらい登っていたのでしょうか?
答え)
私はジムがなかった時代に土日に湯河原、小川山を登っていて、半年で11aくらい登れました。(つまり、男性の標準は、半年で11Aってことです)
それまでは、たまに登って5.9でした。
■ ジムについてどう思いますか?
答え)
ジムは大雑把なんですよ。
特に足が雑になります。
岩とインドアは別物です。
フィジカルは強くなります。Pump1で12cを登る女性が岩だと12aが登れないです。Pump1の12cはフィジカルだと岩で13bくらいです。
■ 昔の人はみんながみんな、すごいわけではなさそうですが…
答え)
山岳会ごとに違いがあるのではなく、人ごとに違いがあります。危ない人はどこの会に行っても危ないです。
ある有名な会は、トップロープをスリングに直かけしていました。
注意しても意味が分からない人たちでした。
■ ガイド登山が、登山者の依存症的なスタイルを生んだのでは??
答え)
久野弘龍さんはGWのコブ尾根を岳沢小屋を出発するときから、帰着するまでアンザイレンでした。
ガイドという責任上そうなるでしよう。
ヨーロッパアルプスのガイドは、ルート上のチェックポイントが幾つかあって、そこで標準タイムをオーバーしたら即下山となります。
日本でもこのシステムを採用すれば、ガイドの能力に依存した、一般登山者の自己顕示欲の山(登った山の名を自慢するために登り、まったくその山に必要なスキルは身についていないこと)は、減るでしょう。
■ 南極横断は、すごいのでしょうか?
答え)
私には南極とクライミングに何らかの関連性があるとは思えません。
長谷川恒男さんのガイドでマッタ―ホルンを登った女性(40歳)が、単独で冬の北岳で凍死しています。
■ デナリは、すごいのでしょうか?
答え)
登山の素人が七大陸最高峰を登った動画ではデナリは、ただ歩くだけです。
ヒドンクレパスが恐いので隊員全員が一列にアンザイレンしていました。
当会でデナリをBCから24時間以内で往復した人は、クライミングは下手で、冬の赤岳や谷川岳にも登っていない人でした。
■ 世界の14c以上のクラックは?
答え)
ここにリストがあります。https://micki-pedia.com/trad-14c.html。