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2024/11/21

【アルパインクライミングの実情】山岳会の衰退

■ 山岳会の衰退…

新しい土地に来て、数か月。ここでも、ローカル山岳会のページが表示されるようになった。情報をオープンにしている会のようで、山の内容が紹介されていた…ので、その内容をいろいろ見てみたんだが…。

アイゼントレとかしていて、好感は持てるんだが…

・冬山=八ヶ岳の赤岳 →えっ?山梨県民は昼飯前の山…

・沢=釜の沢 → これ日本三大デート沢

・アイスクライミング=広河原沢… うーむ、リードでなら行きたい

・岩=奥穂縦走 → 簡単すぎて楽しめないだろう…

・トレーニング=ダイトレ・六甲山 → 誰でも歩けるハイキングの山

と、結局、どこの地域でも、山岳会自体が、指導したり、引率したりする組織的体力が下がってしまって、会として、高度な山をする能力は喪失してしまっているようなんだよなぁ。

山岳会の実力、というのは、一般的に言えば、冬山合宿に表現されるものであり、その冬山合宿で、赤岳っていうのは、赤岳未満の山には、会はそもそも必要ないので…、何とか赤岳レベル…最低限のアイゼン歩行スキル…を何とか維持している、という話なんである。

ちなみに、冬季の赤岳の上には、大同心稜、阿弥陀中央稜&阿弥陀御小屋尾根、などがあり、その後は、阿弥陀北稜、南稜と少しづつクライミング要素がある稜線へ行き、赤岳主稜になると完全にクライミングである。これは、傾斜が徐々に立つということ。私は、これよりワンステップ位上の中山尾根の段階で、山は打ち止め…となった。

沢に関しても、釜の沢なら、新人に沢ってこんなところだよーと紹介するって意味。

岩稜縦走に関しては、クライミング要素以前…。北アの縦走レベルで歩けなくなるような人はアルパインのクライマー向きではない。しかも、トレーニングで担いでいたのが18kgでこれでは軽すぎで、ロープが入ってくる山なら、女性でも22~3kgくらいは担げないと…。アイスギアとロープでこれくらいの重さになる。

アイスクライミングの紹介が広河原沢なのは好感が持てるが…。でも、テクニカルではないので、技術力はそんなにないよ、って意味だろう…年に一回か二回しか登れないのでは仕方がないと思うが。

という結果になって、なんだかなーと。まぁ今いる新人に必要な山だったというだけかもしれないが…。

これで、参加しても、私が得るものがあるか?というと…疑問であろう。

ということが、福岡に引っ越してきて当初も問題だったんだよなぁ…成長することができなくなった。

サクっとフリークライミングか、スポーツクライミングに向かえればよかったんだけど、そうならなかった…。

なかなか山ヤとしての成長ができず、うっぷんがたまったよなぁ…と回顧中。

■ レベル低下の実態

こうしたことは、たぶん山ヤなら、本来誰でも分かる。(新人には分からないだろうが)

全くの山初心者からスタートした、しかも、40代で山をスタートしたような女性が、一人で行ってしまったようなところ…例:厳冬期赤岳…しか、会として連れて行けなくなっている…っていうことなんだろうなぁ…。

それでも、新人さんには、未知の世界だから、山が分かっていない間は、黙って従うと思うんだが…、分かるようになったら、つまり、数年で、出て行ってしまうだろう…。

その先は? 

それがない。

でも、アルパインをやるには、仲間、チームが必要なので、結局、足が揃わないと、どこにも行けない=アルパインは廃れる、となるよなぁ。

一方、フリークライミングなら、まだ困難度をあげたり、技術的難度をあげたりできるので、続けることはできる。

しかし… 

と思った次第。

■ 今の案

1)フリークライミング → ラオスにに行く

2)アイスクライミング → 層雲峡に行く

3)歩き → ヒマラヤに行く

どこか、良いホームグランドの山を、トレーニング用で、見つけないとなぁ… 

できれば、ある程度、急こう配がいいかな。