2018/06/28

クライミングのトレーニング

今日は改めて、『クライマーズバイブル』を眺め、自分のクライミングを成長させるために、ジムで何ができるか?を考えました。

1)苦手ムーブの正対立ち込みを洗練させる
2)ヒールフックを場合に応じて使えるようになる
3)ワイドでバック&ニーなどの練習
4)ガストンの苦手克服
5)カムを覚える
6)広背筋の筋トレ
7)ワイドスタンスでのプッシュアップが必要かも?
8)体幹
9)スローパー


思えば、漠然と去年は、

・クラックの国内練習の成果としてのインスボン遠征
・2度目のラオス遠征での国際的環境での自立したクライミング
・アイスではロングルートでの習熟

が課題になっていました。海外志向の私にとっては海外でクライミングができるというのは、特別に楽しい経験でした。

成長という観点で見れば、ちゃんと成長してきていて、成果が上がった。

成果は、国内岩場での比叡や日向神でのオンサイトかなぁ。

今は少しプラトーです。ヨガのほうが成長期なので、クライミングは、また、新たな局面に入り、次の課題への過渡期なのでしょう。

今日は『クライミングバイブル』を点検することで、大まかにやっていることは合っていると確認できて良かった。

とりあえず、順調です。

私に必要なのは、強い体幹(バンダ)で、バンダのために、食事を変えたり、寝具を変えたり、休息などのバランスを考える、などは正しい方向だなぁと。

筋トレは習慣化が必要です。アシュタンガヨガでは、マイソールのために何かをするということをあまり推奨しないので、なんとなく去年は遠慮していました。余計なことをすると、マイソール自体が進捗しないかなぁって。マイソールの練習にも、自動化という局面はあります。

でも、筋トレは私のクライミングには、非常に必要そうなので、別途付けくわえようと。

今までも、日々ぶら下がる程度のことはしています・・・が構造化されていないというか、プログラム化、可視化されていませんでした。メニューを組まないといけないのです。

週1で岩に行き、週2でジムに行き、週2で筋トレしていたら、残り2日はレストになるので、まぁお腹いっぱいですね(笑)。

2018/06/17

見晴らし岩 

今日は岩、なかなか楽しかった。

前回鬼が鼻の岩場に行ったとき、帰りについでで立ち寄った見晴らし岩。ここは見るからに易しく思え、トポを見ても、軒並み5.7~5.9が多く、5.10b、5.10c、5.11a, 5.11bがひとつづつ。これは私向き~と、ときめいた。しかもペツルだし!

ところが…朝一で取りついた5.9、1ピン目からが取れず、上がれず…(汗)。これほんとに5.9なの?!というスタート…1ピン目では落ちたくない…というので、敗退し、ヌンチャク残置。右手スローパーの左足立ちこみでした。うーん。いいホールドが欲しい。

ルート情報
ルート4. (5.9、14m、ボルト4本)
 フレイクを利用して一段上がり、バンドを左上し穴状のホールドを取る。ここから右のクラックへ移る。
 そのままクラックを伝い、上部で左へ出てハング下の小テラスへ這い上がる。

ルート5. (5.10a、13m、ボルト5本)
 フェイス左に引かれたライン。見た感じよりも悪く、特にハンドホールドに乏しく手を焼く。全体に気を
 抜けない動作が連続するが、上半部のダイクを越える辺りが核心部。

レベルを下げて、ワイドクラック付近の5.8へ。まぁ、これは何とかMOS。ふむ~。のっけから調子が出ないんですが。

8. アンダーホールド(5.8、30m、ボルト9本 )                           主岩壁左端に引かれたライン。フェイスを3m登り、一旦、テラスに立つ。ここからワイドクラック   を登った後、緩傾斜のフェイスをたどり、外傾テラスに出る。ついで、ハング下をアンダーホールド   伝いに左上し、左端を乗り越える。ここが核心部。

5.10bとかいう課題も、これほんとに5.10bなのかなぁ、という難しさ…2ピン目から3ピン目のワンムーブが…。縦の甘いカチホールドをもって足を上げるのが上がらないです… ここは隣のルートに逃げてしまいました。

ルート3. (5.10b、30m、ボルト10本)
 岩壁の中間部分に帯状のオーバーハングが走り、これは登攀不能を思わせる。しかし、中央が段違いに
 なっているので、この部分に形成された凹角をフリーで抜けることが出来る。まっすぐ岩場の頂上まで抜
 けるラインは、爽快であり好ルートと言える。取り付きより下部ハングの右端を目がけて直上する。2本
 目のボルト前後のフェイス部分が技術的核心部となる。クラックを伝って凹角に入り、これを左に抜け  る。空中に浮いた感じがして、高度感が素晴らしい。一旦左のカンテに立った後、右の壁が被った凹角  を左上し、右のフェイスへ移る。後は傾斜が落ちて容易となる。

まとめ
ルート8 5.8 MOS
ルート4 5.9 敗退
ルート3 5.10A RP

■ TR

5.11Aのどっかぶりは壁を使ってステミングで登れば、5.10Aだそうだったので、それでトライ。岩を押して登れると楽。上のほうも微妙なスラブでした…

ルート7. (5.11a、14m、ボルト5本)
 オーバーハングの右端を越えるルート。ハング下テラスよりハングの右端目がけて登り、頭を押さえられ
 たところで、左へ身体を振り込んでハング上のホールドを取る。ボルトはハングの右側壁にあるので見落
 とさない様に。ガバを掴んでしまえば一気に身体を上げるが、それまでの体勢の保持が悪い。

■ まとめ

結局、易しいと思ったのに、結構苦戦したんでした(笑)。軒並みオンサイトする気で、今日は数を打つぜ!くらいな気持ちでいったのになー。

しかも、そんな調子だったので、あまり行動食を持って行っておらず、頑張ったため、おなかがペコペコに。パンとおにぎり1個では… というので、帰りのお蕎麦食べてかえりました…

岩は見た目ではないのかも…。というか、まだ岩を見る目が、ちゃんとは育っていないみたいです。

帰りは、近道で帰りました☆


おまけ。三瀬温泉 お蕎麦400円

後日談: この岩場は開拓者の意向でとてもグレードが厳しいことが後日判明

2018/06/05

カム設置を極めるのだ!竜頭泉

■ カム設置を極めるのだ!

湯川で、5.9を軒並み落とそう、というところで、止まっている私のクラック修行…。

師匠には5.8のリード練習から先は、ピンクポイントだけを勧められており、私にはどうしても、ピンクポイントの先に、レッドポイントがあるとは思えないでいました…。

私が覚えたいのは、カムの設置、だったからです。

大体、初心者は、カムのサイズを見極めきれないので、1番だっけな、2番だっけな?とやっている間に、パンプしてしまいます。

んん?パンプすることで強くなる?

パンプしても、リード中、しかも、設置が安定していないいい加減なカムには落ちれません…パンプしようが何しようが岩にしがみついている以外ない。

■ めでたく疑似リード!

昨日は、5.9のディエドルのクラックへ。瑞牆や城ケ崎で、5.8はオンサイトできたのだが、カムがいいわけではなく、ノーテンションなので、ここは、カム設置練習で、疑似リードで登った。

登る前にオブザベして、カムを用意したが、なんか、2度登って2度とも全然違う設置になった。だめだぁ。

1ムーブ起こす毎にカムを入れた。最初の一ピンめが縦の薄いフレーク内にしか利かせる場所がなく、小型のエイリアンで。バチ効きだった。

■ カムの効きの確かめ方

最後の核心部での、4.5赤キャメは、安定していないように思い、核心部だったので、ローワーダウン中にそのカムに落ちてみた。

すると、黄な臭いにおいが…。動いたみたいだ(汗)。でも、止まった。

カムが命を守ってくれているか、調べるには、トップロープにした状態で、ロープを十分たるませて、カムと体をスリングなどで直接つなぎ、そのカムに衝撃荷重を与えてみる。

ここはリードしてくれた先輩も、なんかこのカムいいのかなぁって感じに首をかしげていた箇所で、岩の形状からカムが設置しづらい形状だったのだ。

クライミング力があれば、落ちないので、あいまいなカムでも登れてしまう。でも、そういうスタイルのクライミングは、保険がないままのクライミングと同じだ。

クラックで落ちて、カムが4,5個も飛んだ、という話も聞くが、そういう人はカムの設置技術を学ばないまま、クライミング力単体だけが進化してしまい、自分のギリギリグレードで落ちて、おろそかになったカム設置技術のツケを、大怪我という代償で払う羽目になっている人なのだろう。

■ リズム

クライミングにはリズムがあり、安定して落ちることがなさそうなところと、さっと登ってしまいたいところがある。で、このクライミングでは、レストポイントが正確に読めたし、核心部に入る前にカムを入れる、ということがちゃんとできた。が、肝心の核心部で、苦労した。核心部なのだから、苦労して当然か(笑)。

■ 初心者向きの課題

もう一つの無名の10Aは、すごくきれいなハンドサイズ。フェイスを使う要素はない、足ジャム、ハンドジャムで上がる課題。しかも、ほとんど直上で初心者向き。核心部も上にある。

《初心者向きの課題の特徴》
・スタートで落ちそうにない スタートは易しい
・上に核心部
・まっすぐ 右上や左上していると、落ちた場合振られるので。
・フレアしていない フレアしているとクライミングはやさしくてもプロテクションが難しい
・長くない
・レストポイント、核心が分かりやすい

カムは、節約志向でないと、あっという間に使い切ってしまいます。ので、仲間がいると、2番を2個持っていく、というようなことができます。(私も2番は2個持っています。よく使うサイズなので)

5.9のディエドルはステミングで傾斜が殺せるが、面に出ているだけの直上クラックは、ずっとクラック登り。

核心だと思ったのは、クラックが20~25cmほど開いて、足ジャムが決まらないと予測できるところ。そこを超えたら傾斜が寝て、お終い。案の定そこは、フットスタンスで苦労し、テンション入れてレストしないと登れなかかった。

このクライミングでは、レストポイントからの登りだしで、ハンドジャムがちょうど決まる下に狭くなった場所に2番を入れてしまい、ハンドはそこしか決まらないので、少し上がってカムを移動することになった…(汗) 

二つとも汗だくで苦労しながら登った(笑)。ひいこら言って、大騒ぎで登っていたので、もしよそのパーティがいたら、引いたかもしれないなー(笑)誰もいない岩場で良かった~ 

■ リード登りとトップロープ登り

セカンドでだいぶクラックは登ったのに、自分のリードになると、学んだムーブは自動的には出てこない…セカンドだと、もう少し難しくても、もう落ちることはないのですが、それとこれは話が別、みたいです。

アイスクライミングもですが、リード登りとトップロープ登りでは登り方が違います。

リード登りは、ゆっくり慎重で一歩一歩確かめて登り、プロテクションを確実にしてから、不確定なところを登ります。プロテクションを入れていると、腕がパンプアップするので、設置技術の良しあしが、消耗するかしないかに関与してきます。トップロープ登りだと、少しあいまいなスタンスでも、間違った見極めでも、さっさと拾って強引に登ります。

■ 体メンテ重要

なので、今日は朝起きたら予想外に消耗していて、思ってもみなかった箇所が痛い! 昨日は立ち寄った温泉が閉まっていたからなぁ。

成長期を過ぎた大人は、からだメンテも核心かもです。

■ 作戦

次回は、3回登ることにしよう、と思いました。今回は今期のクラック初回でカム設置を覚えるという課題の1回目だったので、このような登り方をしなかったので、宿題です。

1回目: リード、もしくは疑似リードで取りついて、カム設置能力を高める
2回目: それでトップロープして、クライミング能力そのものを高める
3回目: 再度、リードして、トップロープ登りとリード登りの差を縮める

■使った課題

竜頭泉 竜頭泉レイバック 5.9 疑似リード
    無名クラック 5.10A リード