2015/07/31

クライミング用のロープについて

■ロープの種類

スタティック=伸びない=補助ロープ用
ダイナミック=伸びる =クライミング用

スタティックをリードのクライミングに使用してはいけない

■ 使い方の種類

①シングル 
 ・一本で使う
 ・スポーツクライミング
 ・もっとも一般的
 ・径は9.0mm~10.0mm

②ダブル(ハーフ)
 ・二本束ねて使う
 ・支点が分散する。
 ・マルチピッチやアルパインでよく使われる
 ・ロープ操作が煩雑になる
 ・径は8.0~9.0mm 

③ツイン
 ・2本を1本として使う使い方
 ・アイスクライミングで使われる
 ・ダブルより軽量
 ・下降に便利
 ・径は7.4mm ~ 8mm (細い)

■ 用途にあったロープを購入しましょう

人工壁などのスポーツクライミング → シングルロープ 30m
フリークライミング(外岩) → シングルロープ 50m、または60m
アルパインクライミング → ダブル 50mまたは60m

ダブルを購入する場合は、ザイルパートナーと

 色違い
 同じ径
 同じ長さ

になるように購入します。 一般にクライミング用品全般に言えることですが、何を購入すべきか理解できるようになったときが購入しどきです。

アルパインを目指す人は、50mのダブル1本は最低所有しているのが普通です。最近は60mを所有している人も増えてきているそうです。

■性能

・衝撃荷重 : 値が小さいものほど衝撃の吸収力に優れている=よく伸びる →リード向き
・伸び率: トップロープでの使用が多い場合はこの値が低いロープの方が扱いやすい
・外皮の厚さ: 厚いほうが耐久性が高い。通常は40%
・外皮のズレ: ラッペルがある場合はずれがゼロのもの。
・コーティング: 外岩で使用する場合は重要。
・しなやかさ: しなやかなほど操作性が高い。

(『クライミング用具大全』より抜粋要約)

■補助ロープとは?
 
・8㎜以下の細い径のもの。
・リードでは使わなくて、傾斜のないところで万が一に備えて使うもの

■ 新しいロープには新しいビレイデバイスを

新しいロープはより細く高性能=古いビレイデバイスとは合わない

■ 参考

http://column.kojitusanso.jp/ksguide/2010/08/post-20.html
http://www.youtube.com/watch?v=-bTbJczTYSE

■まとめ

アルパインを志す人は、最初にダブルのロープを一本買います。ザイルパートナー同士で一人一本持ち寄って、山行が成立します。