■ ホームvsアウェー
このところ、クライミングは好調で、皆が驚く上達ぶり。
クラックでも褒められたし、アイスでも褒められた。
嬉しいけれど・・・、なぜなのだろうか?と自問すると、メンタルではないだろうか?
ラオスでは、大勢の人から「アレ!アレ!」と、励まされた。
終ったらみんなが、「ナイスクライミ~ング」と声を掛けてくれる。
腕力には積極的に自信がない。ので、前傾壁は、苦手なタイプのクライミングだ。だが、それでもボルトの近さもあって、声援を浴びながら、6Aがリードできた。
西洋人の集まりの中でのクライミングは、なぜだろうか・・・英語環境は、日本語環境より快適で、完全に”ホーム”環境だった。
ラオスでは、初対面のクライマーたちとも、何の問題もなく、楽しく登ったのだった。
■ スポーツクライミング
アウェー感がある場所で、成長できないのは普通のことだ。
私にとって発見だったのは、外岩であれば、スポーツクライミングの岩場であっても、楽しいと言うことだった。
・・・今アイスもクラックも楽しいのは、実はラインが読めているから。
アイスは、氷の歌を聞かないといけない。
岩は岩の歌が聞こえなかったから苦手感があったのだろう。何しろ雪だと何も怖くないのだし。
■ フリー的なクライミングとアルパイン的なクライミングと
吉田さんは、レッドポインターだから、完全フリー派のクライマーだった。
が、アルパインの人を応援していた。アルパインにも理解があった。・・・ので、全然アウェー感がなかった。
もしかしたら、フリーしか知らないクライマーだと、クライミングを教わっても、感じが違うかもしれない?
同じクライミングも、フリーしかしない人の登りと、アルパインでスタートしてフリー化した人の登りでは全く違う。今は見れば分かる。
正直、車から降りて10分で、課題に取り付けてしまうフリークライミングに慣れてしまうと、これはこれで、山じゃないけど、とっても楽しいなと思う。
・・・のだが、実はフリークライミングの方もイバラの道で、今フリーの世界は高度というより、極度にスポーツ化してしまっており、動的ムーブが進化。もうビックリ仰天のクライミングが常態化しているのである。
■ 落としどころは?
となると、落としどころは?と言うことを考えないといけないのだが・・・。
(持って生まれた身体条件 身長、保持力、柔軟性)
+
(正対&側体の基本ムーブ)
で、こなせる最大値
が目指すところではないか?と思う。
で、それをグレードに変換すると、たぶん11A辺りでいいのだろうと思っている。
■ コソ錬が楽しい!
この考え方を逆にしてしまい、グレードを追いかけだすと、道中が楽しくなくなる。トレーニングがノルマになってしまうからだ。
もちろん、私も過去にビール瓶を振ったりとか、トレーニングしているわけなのだけど・・・。
トレーニングはしてもいい。というより、フリーにも、アルパインにもトレーニングは必要だ。しない人は行くべきでない。
より正確に表現するとすれば、知識の習得やギアのメンテナンスを含め、コソ錬と言われる、トレーニングが楽しくない人は、アルパインにも、フリーにも、向いていないってことなのだ。
■ 楽しく成長する
なにより大事なことは、
道中を楽しく過ごす
つまり、よく言われる言葉で表せば、プロセスを大事にすること、ことだ。
■ 冒険の再発見
実は、もう今年の冬は、ずっとフリーでいいや~と思っていた。
プライドや目標達成で、山に登っているわけではないからだ。
山に登っている様子を見ても、もう知っているから、羨ましいとも、そう感じなくなった。
要するに、フリーでも満たされている。
冒険好きな人はアルパインが好きだ。冒険や探検が目的だから、困難でなくても、発見があれば、楽しいものだ。
■ 久しぶりの友達
久しぶりにアルパインの友達にあった。所属する山岳会がフリー化してきて、アルパインに行く人がいなくなってしまったのだそうだ。
現代人の忙しさが、フリー化を後押しする。
フリーをしているだけなら会はいらないし、会の外の人としか山に出かけないということになると、会はただの足手まといとなる。
ということで、退会・・・が、視野に入ってしまうという訳だ。
私もフリーしかしないなら、会は必要ない。
一般登山なら、会の人と行くくらいなら、一人で行った方が楽しいし、安全性も高い。
■ カムのメンテナンス
今日は、エイリアンのメンテナンスをしていたのだが、お湯は、あまり汚れ落ちが良くないようだった。
アルコールに浸るほど漬けて、汚れ落としを頑張ってもみたが、あまり成績は良くない。
CRC556を流れるほどつけて、綿棒で落とすのが良いらしい・・・。
黄色のエイリアンは、とても動きが悪いので、なんだかな~。