欧州安全規格(EN 12572-1)とは?
EN 12572-1とは、人工クライミングウォール(Artificial Climbing Structures: ACS)の設計・施工における安全性と試験方法を規定した欧州規格(CEN規格)です。特に、保護ポイント(ビレイ点やボルト)が設置されたリードクライミング用の人工壁を対象としています。
https://pyramide.eu/en/standards-information/specific-standards/
世界中の商業ジムや競技用施設の安全基準として広く採用されており、構造物の強度からボルトの配置に至るまで厳格な基準を定めています。
人工登山構造物(ACS)– ビレイポイント付きACSの安全要件と試験方法
要件
- ビレイポイントがある場合の個々のビレイポイントの配置
- 最大3。10mの1点目。
- ポイント間の最大距離(マージン10%):
- 高さ ≤ 4 m の場合、1。00 m。
- 高さ > 4 m の場合、1。10 m。
- 高さ > 5 m の場合、1。20 m。
- 高さ > 6 m の場合は 1。30 m。
- 高さ > 7 m の場合、1。40 m。
- 高さ > 8 m の場合は 1。50 m。
- 高さ > 10 m の場合は 2。00 m。
- 永久クイックドローが取り付けられている場合(ツールでのみ取り外し可能)、クイックドローの下端間の最大距離を測定するものとします。
- ロックナットによるビレイポイントの取り付け。
主な規定内容
保護ポイント(ボルト)の配置と間隔の制限
墜落時の安全性を確保するため、1ピン目の最大高さ(3.10m以内)や、壁の高さに応じたボルト間の最大許容距離(例:高さ6mを超える区間では最大1.30mなど)が細かく規定されています。
ボルトの緩みや脱落を防ぐため、ロックナットの使用などが義務付けられています。
構造強度と耐荷重性能
ウォール本体やフレームが、クライマーの墜落衝撃荷重(破断荷重や運用荷重)に対して十分に耐えられる構造であることが求められます。
ホールドを固定するインサートナットの強度試験(例:12 kNまでの引き抜き試験)や、パネル表面の耐衝撃テスト(重りによる落下試験)が課されます。
ランディングゾーン(着地・落下空間)の安全性
墜落時にユーザーが重大な負傷をするような危険な突起物や障害物が、落下想定エリア内に存在しないことが要件として定められています。