■ 「クライミングは自己責任」という合言葉
クライミングは自己責任というのは、クライマー界で最もありふれた合言葉だと思いますが…
これが悪用されて、40年くらい経過しているのが、現在のクライミング界です。結果、
クライマーとしての在り方が、 ただの無責任 × 自己中心
になってしまっている。
幹也先生の動画です。
これを見ると分かるように、自己責任って、無責任な人が言えば、本来自分に責任があることに対して責任を取らずに済んでしまうのです。
子どもを産むことは、精子と卵子が出会わないと、子供はできませんよね?
子ども=女性の責任ですかね? 精子を出した側の責任は?
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女性の50倍の生殖能力を持ち、
コンドームを着用したセックスは気持ち良くないという偏見に囚われ、
あらゆる避妊の責任を女性に押し付ける男性が、
無責任な射精をしたときのみ起きる。
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同じことがクライミングのビレイ、駐車の仕方、支点の作り方、雄たけび、うんこ…ですよね…
■ ブラッククライマーとホワイトクライマーが味噌くそ
アクセス問題は、今の状態では、
ホワイトクライマーが、地権者に叩かれ、ブラッククライマーが、地権者や一般の地域住民には、まったく姿が見えない、誰のことなのか?ということになっていると思います。
そりゃそうです。ブラックな方々は隠れてコソコソ登り、うんこだけ落としていくのです。
まじめに、「どこに駐車したらいいですか?」とか聞いてくるはずがないではありませんか?
この問題を解決するにはどうしたらよいか?
■ 非クライマー住民にクライミングの価値を正しく理解してもらう
私はクライミングは、不要なリスクを避けつつ、自分に取れるリスクを果敢に計算して取って、自然界と親しめる、非常に良いアクティビティで、臆病で有名な日本人の、人格形成には特に必要な資質だと思っています。
(地域のクライマーではない住民)に、そうしたクライミングの価値を理解してもらい、
町全体として どのようなクライマーに町に来てもらいたいか?
を(町のクライマーではない住民)が決めれることが大事だと思っています。
なぜなら、地権者が、(〇〇なクライマーには来てほしくない)と言えば、
「お前に言われる筋合いはねーよ」
とか、ブラッククライマーは言えないからです。
例:トイレの始末がきちんとできないクライマーには来てほしくない
違法駐車するクライマーには来てほしくない
事故を起こすようなクライマーには来てほしくない
これで、クライマー内でのクライマーの選別ができます。
(クライマーではない町の人が出す要求)に寄り添えるクライマーだけが、そこで登ればいいのです。
必然的に、自分の土地を管理することに関心のない、無責任な地権者の岩場に、ブラッククライマーは集まることになるでしょう…
■ 開拓者は、神ではない
私は、往年の開拓者、米澤さんを観察した結果から、どんな立派なアルパインクライマーでも、フリークライミングついては無知でありうることを理解しました。
5.12というのは、フリークライミングを全く理解していなくても、男性標準体力があれば、登れるグレードにもともと設定してあるのです。
ですから、5.12以上が、一般的な体力がある男性が、自分のフリークライミング時代の始まり、と認知すべきグレードです。
女性なら、これは5.11です。(むろん、5.9でも、トンデモな作りのルートは除外です)
話を戻すと、フリークライミングについて、無知な人が作ったら、そりゃわざとでなくても
ランナウトするわ・・・と思っています。
なぜなら、ガバ=支点飛ばしていい、という思考回路が、そもそもフリークライミングでは真反対だからです。これはアルパインクライマーの思考方法です。
アイスクライミングでも、めっちゃしっかりアックス刺して、テスティングと言って、全体重を一本のアックスに預ける前にテストするのです。だから、一歩一歩のムーブは、めちゃめちゃ確実です。ロープは本当に保険で、普通ロープにぶら下がることなど、ありえない安定感で登ります。
同じことが岩…アルパインロックに言えます。しかし、これはフリークライミングの岩場での作法とは違います。
異なる作法・思想で開拓された課題に、フリークライミングのボルトルートで必要になる安全度があるはずがありませんね?
フリークライミングの課題は、フリークライマーに開拓してもらったらどうでしょう?