あまりにも当たり前のことなので、誰でもそうしていると思ったら違うようでした…
カムやアイスアックス、その他、ギアの貸し借りは、自立したクライマーはほとんどしません。コンペに出るのに、ほんのちょっとの間、アイスフックがいるとか、試しに振ってみたいとか、そんな話があるときは、借りたり使ったりしますが、最初からカムを買いそろえる気がないままに、クラックの岩場に行くとか、自分の本気トライで、人のロープで登るとか、ありえませんよ。何しろ、リスクのコントロールを楽しむのがクライミングなので、人の土俵で相撲を取るようなことになります。
印象的だったのは、私が初心者時代に確保器を落とした時、先輩が残念そうに
「落としちゃったら、内部に見えない亀裂が入るから、もう使えないね」
と残念そうに言ったことです。それくらい、ギアの性能には気を遣うのが通常です。