2016/02/26

昇仙峡 ボルダ―

■ 近所の岩場

昨日は近所の岩場の日だった。クラックのつもりで出かけたら、ボルダ―が用意されていた。

あら、ボルダ―? だったら、本気シューズ持ってくるべきだったな・・・とふと思う。

ここは、あまり知られていない岩場だ。というのも、日本100岩場に載っていない。

場所そのものは、奇岩の景勝地として知られている。ただ景勝地としては、閑古鳥が鳴き始めて、だいぶ経っているのではないかという様相だ。

山梨の冬は明るい。ダケカンバの葉は落ちてしまうからだ。カサカサ音のする落ち葉の中、日の光に照らされて、厳冬期と言うのに岩場では、セーター類は不要。

しかも、そのボルダ―、車から降りて徒歩10秒!

いや~なんとも、こういう世界に来てしまうと、歩かないよなー(笑) ザックさえも持たず、車からランチを直接出してきてしまった(笑)

■ ボルダ―

ボルダ―は、徒歩10秒だった。行くと、吉田さんの他、ご夫婦がいらした。聞くと、小屋番をしているという。

ちょっと羨ましいなぁ。でも、小屋番をしていると、山には行けない。家にいるより、運動不足になって、毎日山を見てため息をつくことになる。

ボルダ―に取り組み始めると、だんなさんのほうは一発で完登。あらら・・・あっさり。

奥様は、トップアウトするときのマントリングで苦労されていたが、こちらも、なんとか登られた。

問題はワタクシ・・・ まず離陸ができない。両手マッチから、小さいスタンスを左足で拾って、右脚をヒールフックするムーブは、まずぶら下がりが無理。

というわけで、あっさりそのホールドは捨てる。 左手、遠くにあったカンテにひっかけ、右手はマッチのところより、やや上の係りが良いところ。左足に立ちこみ、正対ムーブだが、それで左手をあげる。左手の係りが良いところにうまいことはいれば、あとは右手が上がり、その後は、スメアで、足をあげていくだけで、トップアウトできた。

が、トップアウトのマントリングも、登ったら、すごい、いいガバがあるのかと思いきや・・・なかった(汗)。
ふつーに、平らな台地だったので、みっともなく、お腹と膝をついて無理くりアップ。

岩に生えていた灌木の枝は、根性で使わなかった。自然物だから、使ってもAゼロにはならないんだけど。

■ マントリング

マントリングはボルジムでは出てこないので、練習不足もあり、課題だ。

外岩に行くまで出てこないのに、マントリングは鬼門で、落ちることが多い箇所だ。

アイスでも、傾斜の立った垂直の滝から、落ち口で傾斜が変わるところが、ムーブが難しい。丸く膨らんだところでは、正対ムーブで、両足を開いてしまうと、岩(アイス)を抱きかかえるようになってしまい、にっちもさっちもいかなくなる。

実際、水曜に行った小滝で、苦労していた。コツは、”寄せる”こと。なんだが、岩でも同じで、岩から、体を離したほうが良いのだが、これが高いと、ちょっとドッキリするんだな~。

というわけで、マントリングは課題だ。

■ ムーブの安定

1登は登れたが、2登目が・・・ ”さっきはどうたんでしたっけ”状態になる(汗)。

ムーブの安定は課題だ・・・ 臨機応変と言えば聞こえは良いが、行き当たりばったり、とも言えるわけで、同じムーブが安定して繰り出せないと行けない。

というのだが、一回登ると安心してしまって、次は、違うホールドを取ってしまうのが、不思議。

出だしも、レイバックでスタートして、ちょっと難しくして見たが、手数が増えると、これでまた完登ならず。

でもまぁ、良い日だった。

日陰に入り、寒くなってきた頃合いで終了。

■ 低糖質ダイエット

一緒に登ってもらったご夫婦が低糖質ダイエットを実践中と言う。

私も福岡に居るころ、一時やってみたのだが・・・私はとてもタンパク質に反応が良い体みたいで
、一気に筋肉が増え、体重が重くなって、バレリーナとしてはいかがなものかと思われた…。

しかし、脂肪を落としたい・・・。体脂肪率は24%あり、女性としては普通だし、特に減量が必要な、肥満体系でもないが、下っ腹は、柔らかくぷるるん、としているし、腰回りはふっくら柔らかそうである。二の腕は、細くて長いのが取り柄だったのに、クライミングを始めて、腕がたくましくなってしまい、うーん・・・な状況の上、振袖つきだ。

体脂肪は冬山では有利なようで、あまり持っていて困ったことはないのだが・・・体重と腕力の比率が、男性クライマーに比べて不利なことは否めない。

腕力が弱いんだから、その腕力で引き上げなければならない体重は軽いほうがいいに決まっている。

体重を減らすのと、腕力をあげるのでは、体重を減らす方が楽だろうし、体重を減らすなら、筋肉ではなく、脂肪を減らしたい。

のだが、脂肪は、普通にヘルシーな食生活をしていても減らないらしい・・・。糖質を食べるとインシュリンが出てしまうからだ。

インシュリンを出さないで済むのがタンパク質と言う訳なんだが・・・

若いころ、カッテージチーズを夜食べて、効果的にダイエットしたが、最近IgGを調べると、私は、カッテージチーズのみならず、牛乳と卵に遅発性アレルギーがあった…(汗)

乳製品と卵を除外すると、プロテインは、大豆か肉になってしまう。ヨギーは肉を食べないから、大豆しかなくなる。

となると、毎日、豆腐かなぁ・・・

体脂肪別 体系の見え方
インシュリンについて

■ 先輩・後輩 

しかし、アイスでは先輩風を吹かせつつある私だが、ボルダ―では、まったくのよちよち歩きである。

一緒に登ってくれる人にとっては、自分が手本を見せてやらなくてはならない。

今日は、手の皮がむけて痛い・・・はぁ~掌の皮の厚さを育てなくては。

昇仙峡は、開かれていない岩場なので、粒子が荒く、手が荒れる。

いかに小川山が、手あかにまみれた岩場だったかってことだ。小川山って登りやすかったんだな~と学び中。

アイスから、岩に戻ってくると、そう時間があいたわけでもないのに、岩のムーブをすっかり忘れていたな~と感じる。

アイスはムーブが単調だからだ。岩が面白い人には、アイスは面白くないだろうな~と思う。

■ ボルダ―ジム?

最近、一緒にアイスに行くようになった初心者大学生のO君が、「ボルダ―ジムに行ってきました」なんて言う・・・

ボルダ―ジムかぁ・・・ 巨大な倉庫のような空間に、高さ10mの巨大ボルダ―がデーンと鎮座して、それに皆が登っている様子を連想してしまった(笑)

というか、そんなジムがあってもいいのではないだろうか(笑)。どうやって、そんな巨大ボルダ―を街中に運ぶのかは想像の範疇外だが・・・。

彼はまだクライミングの要素が出る山は、始める前夜というところ。

それで先輩よろしく、先日、リードフォローや懸垂、流動分散、宙吊り脱出など教えてきた。

こうした技術は、防御技術だから、連れて行かれる側も知っておいてくれないと、連れて行く側も、心配で連れて行けない。

結局、先輩である自分自身が、行きたいところに行くために教えているんじゃないの~とも言えるんだが、一緒に行きたいからそうやって教えるんである。

ある意味、エゴイズムの発露と言えなくもないが、教える側からすると、とっくに身についていることなので、めんどくさくもある。

これは、ルートに行くための投資なのだ!といつも自分に言い聞かせているが、ここ2年ほど、先行投資ばかりで、実際の成果が上がっていない。

けれど、黄連谷のように先行投資なしでの本番もやはり唐突度が大きい。結局、先行投資のように思える、教えの時間は、安全性を高めるため。また自分自身の復習と考えるのが良い。実際、しばらく行かないと忘れているものだし。

とは言え、そうしたことばかりをしていると、自分のクライミングへの集中度が落ちる。

やはり集中するには、一人で登るに限るので、そういう意味では、ボルダ―は岩と自分だけで向き合える、良い活動だ。

マット買うかな・・・。