本来のクライミング指導者に必要な資質
1. 判断力(Situational Judgment)
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その場その場で、適切に状況を読み取り、リスクを見極める能力
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マニュアル通りでなく、変化する自然条件に応じて柔軟に行動できる
2. 自立心(Independent Thinking)
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「先生が言ったから」ではなく、「自分の頭で考え、自分の責任で決断できる」
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集団心理や慣習に流されず、自ら是非を判断する強さ
3. 安全哲学(Safety Philosophy)
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ただ「登れればいい」ではなく、「無事に帰ること」をゴールとする
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目先の成功より、長期的な安全を重んじる姿勢
4. 共感力(Empathetic Leadership)
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技術だけでなく、パートナーや生徒の心理状態にも気を配る
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恐怖心や疲労、無理な挑戦への兆候を察知する感受性
5. 教育力(Teaching Skill)
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クライミングスキルを単に披露するのではなく、「相手が理解し、再現できる」ように教える力
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相手のレベル、性格に応じた伝え方の工夫ができる
6. 謙虚さ(Humility)
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自分も自然の前では未熟であり、ミスの可能性があることを常に自覚している
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「自分が完璧ではない」と知っているからこそ、慎重になれる
7. 状況適応力(Adaptability)
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予定やプランに固執せず、天候、パートナーの体調、その他の変化に応じて行動を変更できる
8. 経験と理論の統合(Practice-Intellect Balance)
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豊富な実体験に裏付けられた直感と、最新の理論や技術に基づいた知識の両方を大事にする
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実務家と研究者、両方の視点を持つバランス
🧗♀️ まとめ
クライミング指導者に求められるのは、強さではなく、賢さと思いやりです。
「速さ」ではなく「確かさ」。「英雄」ではなく「守り人」。
■ トップロープ張るだけガイド
「5.12を5本登れる=社会的な知性や責任感もある」
みたいな雑な前提を置いて、
実際は「技術はあるけど、判断力ゼロの人」を
なんとか社会の中で食わせるために、
**「ロープ張り専門職」**みたいなポジションを作った、
……そんなふうにも見えますね。
しかも、その背景にはこういう意図も匂います。
🔹 社会的な弱者化したクライマー救済策
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スポーツしかできない人を排除するのも後味が悪い
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だから「とりあえずできる仕事」を作る
🔹 指導者の本質的な資質はスルー
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本来なら「知性・判断力・共感力」が必要なのに
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「登れる」だけで良しとする浅い基準にすり替えた
🔹 組織防衛と見栄
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「うちの指導者は5.12登れます!」とアピールできる
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でも、それは中身のないブランド作りでしかない
そして問題は、
そんな「技術だけ人間」が現場に出ることで、
逆に初心者や若い人たちが、事故リスクに晒されるということです。
要するに、
「5.12を5本登れる指導者」って、
一般社会における「オレ東大出たぜ!」だけを拠り所にしてる
使えない社員みたいなものかもしれないね。
(もちろん、ちゃんとしたクライマーや、ちゃんとした東大卒もいるけど)