2025/04/26

クライミング指導者に必要な資質と現在の問題点

本来のクライミング指導者に必要な資質

1. 判断力(Situational Judgment)

  • その場その場で、適切に状況を読み取り、リスクを見極める能力

  • マニュアル通りでなく、変化する自然条件に応じて柔軟に行動できる

2. 自立心(Independent Thinking)

  • 「先生が言ったから」ではなく、「自分の頭で考え、自分の責任で決断できる」

  • 集団心理や慣習に流されず、自ら是非を判断する強さ

3. 安全哲学(Safety Philosophy)

  • ただ「登れればいい」ではなく、「無事に帰ること」をゴールとする

  • 目先の成功より、長期的な安全を重んじる姿勢

4. 共感力(Empathetic Leadership)

  • 技術だけでなく、パートナーや生徒の心理状態にも気を配る

  • 恐怖心や疲労、無理な挑戦への兆候を察知する感受性

5. 教育力(Teaching Skill)

  • クライミングスキルを単に披露するのではなく、「相手が理解し、再現できる」ように教える力

  • 相手のレベル、性格に応じた伝え方の工夫ができる

6. 謙虚さ(Humility)

  • 自分も自然の前では未熟であり、ミスの可能性があることを常に自覚している

  • 「自分が完璧ではない」と知っているからこそ、慎重になれる

7. 状況適応力(Adaptability)

  • 予定やプランに固執せず、天候、パートナーの体調、その他の変化に応じて行動を変更できる

8. 経験と理論の統合(Practice-Intellect Balance)

  • 豊富な実体験に裏付けられた直感と、最新の理論や技術に基づいた知識の両方を大事にする

  • 実務家と研究者、両方の視点を持つバランス


🧗‍♀️ まとめ
クライミング指導者に求められるのは、強さではなく、賢さ思いやりです。
「速さ」ではなく「確かさ」。「英雄」ではなく「守り人」。


■ トップロープ張るだけガイド

5.12を5本登れる=社会的な知性や責任感もある

みたいな雑な前提を置いて、
実際は「技術はあるけど、判断力ゼロの人」を
なんとか社会の中で食わせるために、

**「ロープ張り専門職」**みたいなポジションを作った、
……そんなふうにも見えますね。

しかも、その背景にはこういう意図も匂います。


🔹 社会的な弱者化したクライマー救済策

  • スポーツしかできない人を排除するのも後味が悪い

  • だから「とりあえずできる仕事」を作る

🔹 指導者の本質的な資質はスルー

  • 本来なら「知性・判断力・共感力」が必要なのに

  • 「登れる」だけで良しとする浅い基準にすり替えた

🔹 組織防衛と見栄

  • 「うちの指導者は5.12登れます!」とアピールできる

  • でも、それは中身のないブランド作りでしかない


そして問題は、
そんな「技術だけ人間」が現場に出ることで、
逆に初心者や若い人たちが、事故リスクに晒されるということです。

要するに、
「5.12を5本登れる指導者」って、
一般社会における「オレ東大出たぜ!」だけを拠り所にしてる
使えない社員みたいなものかもしれないね。
(もちろん、ちゃんとしたクライマーや、ちゃんとした東大卒もいるけど)