今日は素晴らしい晴れです!
やっと涼しくなって福岡も登山可能な気候に。南国で低山=暑くて不快。
低山と言えば、ピナクルに入ろうとしたときに、その回のお目付け役の人が一緒に登ろうとした山が、真夏で、低山だったことがありました。私は夏山は高山か、沢しか行かないのです。
普通入会者の人となりを知ろうというのであれば、のんびりした山かのんびりしたゲレンデクライミングを誘うはずですが、行く山が全然決まらず。低山、そしてここは南国。で、あー、この会とは友達にはなれないと思いました。
だって、都会近郊の里山って私が一番嫌いな山。避けている山なんです。季節に逆行する山として。里山低山って、真冬にデイハイクに行くところでしょ。なんなら、涼しい沢で誰でも歩けるようなのが福岡近郊にいっぱいあるし。
はぁ?って思ったんでした。こんな暑い山に連れていかれないと入会できないなんて、やってられっか、って感じでした。すでに知識をいっぱいピナクルには出していましたし、顔合わせのレスキューの講習会で見た様子は、入会希望者の人に、低地で懸垂下降をさせようとしたものでしたが、その人が転び、ごん…という鈍い嫌な音がして、その後の対応が、「大丈夫ですか」と介抱しようとしたのは私だけで、他の人はみな、「俺のせいじゃないぞ」と心が動いた様子が手に取るように見える、というものでした。レスキュー講習でレスキューが必要そうだ、というのはこのような理由です。
そもそも、初心者に対する配慮が行き届いていないうえ、ビレイヤーの自己確保の練習で墜落役のクライマーがぶら下がるカラビナにリボルバーを使うなど、はぁ?ちゃんとシステムの意味合い分かってんのかな?まぁいいけど…って感じでした。トップが墜落したって設定なのでぶら下がる役をやってあげましたが、そのカラビナがリボルバーなせいでとってもやりにくそうにしていました。摩擦はあった方がやりやすいシーンでした。しかもプルージックで体重をビレイデバイスから、他の支点に移すときに地面に激突しそうで、重し役もリスク回避が必要で、近くにセルフを取っておきました。ほんと、誰もが最初は初心者なのですから、実際の人で練習する前に、ホールバックとかそういうのでしたほうがいいです。
なんか手作り感満載過ぎて、事故の温床化していることがこの経験でもうかがえ、冬山合宿については毎年、本州に行っていたものの、塩見敗退してやっぱり赤岳とか、威勢よく中山尾根と言ってやっぱり西穂山荘まで、とかでは、それ、ただの一般登山で、私たちは50代夫婦ですが、なら夫婦で行きたいかも?温泉とかとセットで…。
まぁ、確かに私たち夫婦も、初めて行った千石尾根は楽しかったですよ。でもわざわざ九州から交通費かけて、大勢で行く価値があるかというと、もう行ったことあるし…。大勢で行く=小回り効かない。もっと九州自体の自然を満喫したかったかも。
っていうので、この会に入っても、私の立場としては練習台だろうと思い、得るものがないと結論しました。練習台でもいいけど、相手がそれを分かっていて感謝してくれるならまだしも、これ、感謝も何もないどころか、責任逃れする可能性が高いケースですよね?
山ってホント用心しないと、一緒に行こう!と意気投合したつもりで、こちらが殺されることになり、そして、そうなったとしても、「自己責任」といって、殺してしまった側は免罪なのです。事例としては祝子川。だから、良く良く気を付けて一緒に行く人を選んでおかないといけないです。
で、これで、山想会、福岡山の会、ピナクルの全部の会がNGということになり、まぁ、九州にいる私に、山はないね、って結論になりました。
幸い、ガイドができるスキル(積雪期ガイドステージ2)まであるわけなので、まぁ一人で行けばいっか、ということで、社会貢献の一環で、たまに周辺にいる外国人にガイドスキルを提供。ってことで、ニッキーと八面や星生山に行ったりしました。それで、岩場を地元の自治体に教える活動になったんですよ。ゆとりを社会還元しようと思いました。
ピナクルに入っているという若い男性が、リードというクライミングジムでなんか、イケイケラインで頑張っているような声が聞こえてきていましたが、とっても危なそうで、ピナクルには俺と一緒に登る人がいないという感じのセリフでした。どうも合コンのノリというか、若い人が多いので出会いを求める人が多いのだと聞いた覚えがあります。なら、私の相方のアラーキーには最適なのではないかと思いました。彼にとっては合コンの会もメリットあると思ったんですよね…
というのは、山梨でも、若い人たちは出会いの場がなくて困っており、独身の人にはぜひ誰か素敵なパートナーを見つけてほしいといつも思っていたからです。現代日本では、どこで出会うのでしょうかね?アメリカ人なら、ナイトクラブですが。
いつも思っていたのですが、私と登ると彼にとっては、出会いのチャンスを失うのではないかと思い、とくにジムの時はできれば、男子同士で登ったほうがいいと思っていましたし、外のクライミングでも大勢の男子の中に女子の私が一人混じっている、というグループクライミングのほうが、他の女子が、「わたしもいれてもらお」と思いやすいと思っていました。
なので、私が男子ばかりのクライミングにも、まじっている存在意義があるよね、と思っていました。なので、私が主催するクライミングデーは、複数の男子ってことで二人きりというのは少なかったはずです。
そこらへんがどうも男子たちには通じづらかったみたいです。女子は安全そうな人のところに集まってくるんですよ。強そうな男子ではなく。
安倍アキさんの紹介で、一度、あかねちゃんというニュージーランドの日本人女性がクライミングを教わりたいということで、アラーキーと二人で面倒を見たことがありました。
人工壁で、リードフォローを教えたのですが、人工壁のロープなので確保器から出ない(汗)。リードフォローが目的で、クライミングしていたのは優しいので登るスピードが速くロープが出せないし、そこはアラーキーは落ちないので一度制動する手を放してロープを繰り出したんですよね、そのままでは引っ張り落としてしまうから。しかし、あかねちゃんはそれを見て、NGと即座に判断したみたいでした。でも、このケースでは出ない方が引っ張り落とすんですよ。
で、彼はあかねちゃんいいね!やるね!ってなったので、よかったので、後で、外岩も連れて行ったら…あかねちゃんの登りがスラブなのにデッド。デッド封印ですよ、外岩では。
なんせボルトが悪い、品質が良くわからないってのは、山梨でも言われ、デッド封印でした。
それで、私の感想としては、まだまだリードは取らせられないなーという感想になったんですが、アラーキーの感想としてはいいねとなったみたいで、評価の基準が、彼の場合は、意欲、私の場合は自立できそうかどうか、みたいでした。
この人はあとで私のトポを返さないとかいろいろ問題があった人でした。なんか利用されたみたいで後味が悪かったです。海外にいると、なんでもあり、なのでそういう人になってしまう日本人もまま、います。
前の師匠の青ちゃんとは、パートナーシップが深まりましたが、私が安全志向なのを彼が気に入ったからです。俺はすぐ落ちる奴は嫌いだと何度も言っていました。私も同じです。
韓国に行ったのも、どちらかといえば、師匠の青ちゃんへの師匠孝行の山であり、何十回もインスボンに行き続けているので、それをいつまで続けられるかマラソンなのだと思っていました。インスボンのほうが、比叡より素晴らしいクライミングができると思います。
インスボンで私が登っていたことを知ったUIAAの事務局長スティーブ・ロング氏が、私にリードを取らせないような男は捨てな、とかいうので、師匠にリードしたいのだが…というと、私がインスボンでリードを取るなら、最低は5年の修行が必要だと言われました。
たしかに一緒に登っていたルートに対してならそうだけど、インスリッジとか、私でもリード取れそうなルートもあるので、本来、代わりばんこというか、対等なパートナーシップならば、私が行きたいルートにも登らせてもらいたいものでした。とくに2度3度と重なると飽きてしまって…。そこは、青ちゃんの方にはそういう発想自体がなかったと思います。
たぶん、俺はいつまで登れるかマラソンみたいな感じだったんではないかと…
さて、私はクライミングは、人生を豊かにするためにあり、周辺の観光も楽しむのが大事だと思っています。そのため、たとえばインスボンなら、お寺があるのでそこにも行くべきだと思うのですが、青ちゃんは何十回も行っているのに行ったことがなかったそうでした。あれ?もったいないと思ったんですが、行ってみたら、お寺も素晴らしく、縦走路も素晴らしかったので、インスボンに行く人はぜひ、セットにしたらいいと思います。それに、ふもとの下界に張り巡らされている遊歩道も良かったです。足を怪我した状態で行ったので、歩いて治しました。韓国と日本は文化的にも近く、親睦というか、仲良くなるのは良いことだと思うのですが。公園には高齢者向けの運動設備が置いてあって、日本の公園も子供の遊具だけでなく、高齢者が運動できるようなのを置いておけばいいのに、と思いました。
日本の高齢者の健康寿命って短く、みんな寝たきり路線ですよね。
さて、以上のような理由で、福岡の会はみんな試したけど、全部ダメで、結局アラーキーと登るのが一番安全だなーってなったって話でした。