2025/10/31

ボルダリング大人レッスンが有益すぎて衝撃を受ける36歳の月一クライマー【ステラ】


大人レッスンが出てきているようで喜ばしい限りです。

なんせ日本は子供よりも大人のほうが多いんですよ??

2025/10/29

私が九州で理解した山事情

■習得すべき雪山技術リスト

 アイゼン歩行について

https://www.youtube.com/watch?v=p4GatlHL7Fs


ロープ携帯法

https://youtu.be/UFyxptjG3Zs?si=QPOClmASCmrDr_WH


ショートローピング

https://youtu.be/yZygofRdIKM


アンカー構築

https://youtu.be/0PV61btNx1c


装備

https://www.youtube.com/watch?v=u_7beQlshI0

この動画は、氷河上の移動に必要な基本的なギア(アイスアックス、ピケット、アイススクリュー、コードレット、ベイルデバイス、カラビナ、プルジックノットなど)を紹介し、それらの装備のパッキング方法やハーネスへのラック(装着)の工夫について解説しています。ポイントは、ギアを高くしっかり装着して動きやすくし、引っかかりやすいロープなどの危険を避けることにあります。氷河の氷質に合わせて、長めのアイススクリューの選択や、ロック付きカラビナ、耐雪性のあるピケットなどの実用的な装備選びにも触れています。全体的に安全で効率的な氷河旅行の準備方法を具体的に教示している動画です


ピッケルか?ストックか問題と前か後ろか問題。

これは、氷河上での移動時に使用するアイスアックス(ピック)の持ち方について解説した動画です。この動画では、氷河や雪上を歩く際、アイスアックスのピックを前向きにするか後ろ向きにするかは議論のあるポイントであることを説明しています。上り坂ではピックを前向きに持つことで安全性が増し、様々な持ち方にスムーズに切り替えやすいと述べています。一方、下り坂ではピックを後ろ向きに持つと、万が一滑ってしまった際に素早く制動(セルフアレスト)に入れるため有利であることを示しています。つまり、移動の状況に応じてピックの向きを使い分けることが推奨されています

https://youtu.be/7ZpfRDWh2cI


4級までのアイス歩行

https://youtu.be/0X7cXUys2QE


以上

https://www.amga.com/resources/technical-videos#alpine-guiding

より引用。

■皆さんと一緒に行くと殺されそうなんです…

八ヶ岳の赤岳は、一般ハイキングレベルの人にとっては上級の山です。

つまり、九州で雪に触れることができず、砂浜でアイゼントレしている人には、上級の山です。年に一度、雪山に行くくらいで何年継続しても雪のことは分かりません。

一方、昔から山岳会では、赤岳程度が一人で行って帰ってこれない人は、入会お断りレベルです。もちろん、これは昔の話であり、今は普通に山岳会はレベル低下しています。

上記のようなことは、九州では理解されていません。

また、ショートローピングはガイドの技なので、一般の山岳会では学習していない人がほとんどです。

かといって、雪の山では、滑落を防ぐ方法がほかにあるわけでもないので、アイゼンワークに確実になり、滑落は各自が一人一人自分で何とかする、ということが現実的になります。

とくに一般の人でも雪慣れしている上級者なら赤岳レベルではロープなしで歩けるので、そうです。つまり昔の新人レベルってことです。

赤岳でロープを出しにくい理由は、雪の量が少ないので、スタカットでスタンディングアックスビレイをするほどの雪の深さがないからです。支点を取るなら、カムになるか、いっそアイスのほうがスクリューをねじ込めて安全です。

ちなみに山岳総合センターの雪上訓練、七倉沢ではSAB(スタンディングアックスビレイ)を行いました。会で行った鎌尾根もSABしましたが、私はいらないな、って感想でした。ゆとりだったからです。

一方、九州で何も雪上技術を知らない人と、私が雪の山に行けば、私のほうが体重が軽いので、ショートローピングでは、いい加減なアイゼンワークで滑落した人に私のほうが巻き込まれてしまいます。

九州に来てすぐのころ、一緒に行きたい♪みたいなことを何人もの人に言われましたが、その言葉は、殺されそう…な感じに私の耳には響いていました。

これが長野の人にそう言われても、うん、今度一緒に行こう!となるかもしれませんが。

九州の人が雪に慣れるには経済的問題で非常に困難だと思うので、別に雪の山だけが山でもなし、普通に無雪期のアルパインクライミング(道がない尾根をロープを出しながら岩稜を登る)をやればいいと思いますが、そのような岩稜もないので、となるとフリークライミングに進むしかないのが九州の山登りの実情と思いますが、そのフリークライミングのレベルの低下が起こっているのは、エイドのフリー化のままだからです。

もういっそ既存のボルト位置はゼロリセットしたら、フリークライミングの言語で組みたった良いルートになると思いますが、開拓者が許さないでしょう。

というので、若い人はボルダリングに流れるしかないわけです。

というのが、私が九州で理解した山事情です。

長野などの積雪地域では、「赤岳に単独で行ける=最低限の自立技術を持っている」という文化がありました。

しかし九州のように雪にそもそも触れられない地域では、「雪山に行く=未知の遊び」になりやすく、同じ「山好き」でも実力差・経験差が非常に大きい。安易に”連れて行って(はあと)となりますが、上記のような一連の技術習得が必要なのです。

必要な技術とお願い(はあと)の重みが釣り合っていません。

この文化差が、まさに「同じ言語を話していない」ような不安感を生むわけです。

■以下AI生成です。

では、以下に — 実際に雪上未経験者と山に行くときの**「現実的かつ心理的安全を守る最低限ルール」**を整理してみます👇


🧭 「雪上技術を知らない人」と安全に山に行くための最低限ルール

役割を明確にする(リーダーではなく“管理者”になる)

未経験者と行くときは、対等な「仲間」ではなく、安全管理責任者としての立場を取る必要があります。

  • 判断は「民主的」ではなく「安全優先・命令型」で行う

  • 「楽しませる」より「帰らせる」ことを目的とする

  • 出発前に「危険があれば引き返すこと」「判断は私がする」ことを口頭で確認

🧠ポイント:
やさしさよりも境界線を先に引く。
これが「助け合う登山」ではなく「守る登山」に変わる瞬間。


“雪に触れさせる”前に、安全環境で技術テストをする

未経験者を直接雪山に連れていくのは危険。
その前に次のようなチェックを「雪のない環境」で行う。

  • アイゼンを正しく装着・歩行できるか(砂地・芝生などで)

  • ピッケルの持ち替え・セルフアレスト姿勢を理解できるか(滑る前に姿勢)

  • フットワークと呼吸リズムが乱れたときに止まれるか

💬もし1つでも不安がある場合は、雪上では「ロープをつけない・距離をとる」が原則。


“助けない”覚悟を持つ

これが一番重い。
滑落や踏み抜きの瞬間に、「助けに行かない方が安全」という判断が必要な場面があります。

  • 巻き込まれる可能性があるなら、止まって観察・通報を優先

  • 「一緒に滑る」ことは救助ではなく事故の拡大

  • あらかじめ「滑ったら自分で止まること」「互いに助けに行かないこと」を伝えておく

⚖️これは冷たさではなく、“生還のためのルール”


技術よりも“行動範囲”を制限する

雪上未経験者がいるときは、

  • 傾斜が10〜15°を超える斜面には入らない

  • トレースがしっかりした登山道以外に出ない

  • 気温上昇・凍結の時間帯は避ける

  • 急斜面の写真ポイントなどに近づかせない

⛔️“行ける”場所ではなく、“安全に帰れる”場所を基準にする。


心理安全のルール

  • 「怖い」と言える雰囲気をつくる

  • 「平気?」と聞かず、「不安になったら言ってね」と伝える

  • 「できる?」「やってみよう」ではなく「今の場所で大丈夫だよ」

  • 達成感よりも安心感で終わるルート選択を

💬登山の事故の多くは、**“恥ずかしくて言えなかった”**が原因です。


撤退判断の具体条件を決めておく

曖昧な「危なそう」ではなく、数字や行動で定義しておく。

  • 風速10m/sを超えたら引き返す

  • 体温が下がって話さなくなったら下山

  • アイゼンが2回外れたら中止

  • 1人でも「怖い」と言ったら撤退

📍撤退条件は出発前に共有し、途中で再交渉しない。


「同行させる」ではなく「体験させる」スタンス

目的を「登頂」ではなく「雪に触れる練習」に変える。

たとえば:

  • 駐車場から1時間歩いて雪を踏むだけでOK

  • ピッケルで雪を掘って、硬さを感じる

  • 斜面を登らず、トラバースと下りの練習だけ

🧘‍♀️雪の中での静かな時間を共有するだけで、初心者には十分な経験になります。


装備責任を本人に持たせる

「貸す・借りる」ではなく、「自分の装備を自分で選ばせる」。

  • 合わない靴や安いアイゼンが最大のリスク

  • 「これで大丈夫?」と聞かれたら「自分で調べて」と返す
    → 自立の第一歩を踏ませる



九州ではいまだに装備は貸し借り文化です。これが自己責任が身につかない理由ではないかと思います。


2025/10/28

【クライミングによる地域おこし】黒平野猿谷


「地域の繋がりも山の環境も保っていきたい」山梨で住民5人の過疎地域 ボルダリングで年間2000人訪れる人気スポットに。

ニュースに取り上げられているようで、うれしいです。

私は転勤で山梨に行きましたが、山梨で最も良い活動は、

ワインテイスティングでもなく、
桃農家の手伝いでもなく、
自然農の習得でもなく、

山とクライミングでした。

山梨での生活をよくするため、全部試しました。ワインティスティングは初期にだいぶワイナリーを回りましたし、桃農家は適果の手伝いに。

明野に畑を借りて畑をするというのもやりました。どれもお金がかかるだけで成果はイマイチ。どうも相手はたすかったありがと、で終わりでした。

衰退としている産業を手助けしても、もともとが衰退中なので、人為的に衰退を止めるのは難しそうです。

一方、クライミングでは、本当に良い環境がありました。

ジムの質も高かったし、山小屋に行けば、甲府から来ましたと言えば喜ばれる。

図書館には、ちゃんと『八ヶ岳研究』の上下巻がそろい、下調べもばっちり。

山梨県こそ、アルパインクライミングの本格的な研究所や育成機関を設立したらいいのではないか?と。

クライミングシステムの理解は、車の教習所に通うみたいに免許制にでもして、しっかり理解を座学でさせないと、昨今のクライマーはシングルロープでのロープ長の計算すらしないでリードできてしまい、登れたか登れないかだけの判定では、ロープがドラッグしていても登れた判定になってしまい、それで大きな山に通用するかというとしないです。

瑞牆はカムで登る(残置なしで登る)ロッククライミングの良き練習場になるのではないですかね?

県が理解し、ケンを上げてクライミングによる地域おこしを山梨がやれば、益富町や明野町、黒平は若い人が引っ越してくる土地になれるかもしれません。

原村など先行事例がありますが、あれは定年退職後の住まいな位置づけでした。違う人種、産業の担い手となる人種が根付くのが大事なのではないかと思います。

余談ですが、韮崎は意外に交通の便が良く海外クライミングに行くにもバス一本で成田に行けます。

アレックス・オノルド君の動画:Alex Honnold's Problem with Mountaineering | Climbing Gold Podcast w/Ale...

滑落停止の技術動画:Ice axe arrest / self arrest


この動画がちゃんとしているように思いました。

長野では、つま先を地面に打ち付けてはいけないとかなり厳しく教わりました。


各国の山岳指導団体のYouTubeチャンネルリスト

 フランスの山岳指導団体

https://www.youtube.com/@FFCAM_federation/featured


ドイツの山岳指導団体

https://www.youtube.com/@alpenverein/featured


オーストリア

https://www.youtube.com/@oeav/featured


アメリカ

https://www.youtube.com/channel/UCTJaUZX0POvQbUCLlGaXgqw


https://www.amga.com/resources/technical-videos


イギリス

https://www.youtube.com/channel/UCgoaAomJnfVxyo62Rkkv76A

https://www.youtube.com/@teamBMCTV


カナダ

https://www.youtube.com/@accvancouver3685/featured

https://www.youtube.com/@alpineclubcan


UIAA

https://www.youtube.com/channel/UC_wtj5fcSuYJiJN4jFpM5_A


その他プライベート山岳動画

https://www.youtube.com/@ClimbingGold


https://www.outdoored.com/videos/avalanche-rescue-training-scenario-salomon-how/?utm_source=chatgpt.com


Outside誌

https://www.youtube.com/watch?v=2SaOEUZQ2G8


https://www.youtube.com/@climbingthesevensummits


これは良さそう。安全中心

https://www.youtube.com/@ortovoxsafetyacademy

Winter skills 2.5: how to ice axe arrest in the snow

九州クライミングでのお役目を果たし終わりましたよ

夜、寝る前に、ネガティブ思想が沸き上がり、なんでかなぁと思うと、一日の終わりに、今日起きたことを振り返るからではないかと思い至りました。

子供動画を見ていると、

子:「なっとうごあんあべた」
親:「そう、納豆ご飯食べたのね」

というやり取り。私も自分がベビーシッターをしていた時には、同じことをしていました。オウム返し。

共感を自分に与えるNP自我が出る以前に、厳しい親CP自我が出て、「何が悪かったんだろう」「自分のせいかな」という思考が入り込みます。

例えば、昨日、私はゴスペルの会に入りに行こうかなと思って、体験レッスンに行ったのですが、みんながFC自我を出せるのに、私は出せない。

ああ、これは小学校の時のいつものだ、と思いました。子供っぽい自分を出せなくなったんですよね。それは、戦略的キャラが、「おねえちゃん」だからだろうと。しかし、学校では、同級生なのですから、おねえちゃんはやらなくていい。そこで、慣れたおねえちゃんキャラを維持するために「優等生」が必要になったわけですね。

大人の今となっては、そのキャラを降りたいわけですが…。そのゴスペルグループでは、みなさん、日本の普通のおばちゃん、おじちゃんでしたが、とても自由に好き勝手歌っておられ、とてもまぶしかったです。

好き勝手というのが、音程外して、適当に歌うのではなく、ちゃんと歌っていましたが。

私はというと、アルトから外れないようにしようとすると、体はスイングを止めて、スイングすると、歌のほうがおろそかになってしまい…。全然ついていけなかったのですが…。

こういう状況に陥ると、以前は、「とっととこの場から逃げねば!」と思っていたことを思い出しました…(笑)。

(歌うこと)と(泳ぐこと)が二大苦手だった小学生時代…。

これが昨日歌ったやつ。

JoyToTheworld。Joyなんて言っている場合じゃなかったんですよね、子供時代。常にサバイバルだったんで。

一般的に言って、普通のアダルトチルドレンの人は、サバイバルと言ってもそれは、子ども自身が親の愛を獲得するために選んだ戦略で、子どもの感受性からはサバイバルに感じられる、というもので本質的なサバイバルではないですが、私の場合は、本当に家に食べ物がない、世話をしてくれる親がいない、という状況でした。

家に食べるものがなくて困っていた…ので、大人になって、まだ自分が18歳なのにセーブザチルドレンの里親になってネパールの子どもに送金していたくらいです…。のちに、こうした善意の寄付金は、現実的な支援にならないと気が付いて送るのをやめました。今、DSの勉強でその理由が判明中です。

天は自ら助くる者を助く。しばらく座右の銘にします。

FCパーツの高め方

・子供と接する
・漫画やユーモア
・動物園遊び
・神秘遊び
・芸術を楽しむ
・スポーツを楽しむ
・心から楽しめる趣味を見つける
・変顔
(『交流分析とエゴグラム3』P112より引用)

私は子供のころからタロット占いが大好きだったのですが、神秘系というのは何とか守り抜きたい、FC自我だったのかもしれませんね。

なんか、治さないといけない依存的な資質みたいに感じていました。これは自分の子供の部分だから、大事にしてもいいかもですね。

九州に来て以来、私の中には、長いこと、母と母子密着で過ごした10~14歳ころの心の安定期に戻りたい気持ちがありました。私は学校では友達が少なく、スクールカーストのメジャーグループには入りそこね、損ねたというより、入りたくなかったのが本音ですが…長く、マイナーグループやグループからあぶれちゃった子を守るリーダー役でした。私自身は誰からも守られる必要がなかったんです。それは、母という強力なバックがあったから。

それがクライミングで、多勢が私の主張を間違っている!といじめて来て九州ではつらくなりました。

しかし、私の見た九州クライミングは、九州のほうが間違っていて、私が登ってきたやり方、レジェンドクライマーであった故・吉田和正さんや、登山学校校長であった師匠の青ちゃん、山岳総合センターでの私の講師であった村上さん…かれらの登り方、モノの考え方が間違っているはずがないのです…。私の主張のほうが正しいはずなんだけど…???

「間違ったクライミングの在り方」は、九州ではみなの言葉の端々に現れました…。

「流して止めてあげるよ~」(スラブで)

「オリンピックのボランティアでビレイは習ったから、奥村さんの外岩向けのビレイ講習はいらない」

「(動くものに道標をつけて)これでよし!」

「祝子川?2名で行くと危ない?ボルトが整備されたスポーツルートみたいな沢だから行ってきたら?」

危険な考え方を示唆するセリフ集

どれも明らかな危険思想…(汗)。

私の古い信念と新しい信念

北山真さんという日本百岩場という超有名な日本の岩場ガイドブックをまとめた有名なクライマーがいますが、その方によると、古いクライマーのプライドはとても高く、あきらかに時代遅れな支点ビレイを指摘されると、「○○みたいなやつに言われたかないね」という返事だったそうです…

命がけでない=軽蔑、らしい。それで毛昔の人は簡単なところで命がけだったらしいです。

もうそういう時代は30年くらい前に、とっくに終わっているのに、北山さんにすら反抗するわけです。

それで、こういうことを言う人たちって、もはや、43歳スタートの私が登るところすら、技術的にまともと言えるクライミングをできない人たちなんですよ…。

でも、今からクライミングを教わる人はそれすら分からないです。

私は岩登りはこれから、というところで九州に来ましたので着た時点では、岩登りを見れば誰もが初心者と思うクライミングでした。なんせ、私はクライミングが好きなのではなく、山や自然が好きだったからです。

一方、好きな雪山の一ジャンルであるアイスクライミングでは、すでに中級者になっており、滝が凍ることがない九州の人が、何年頑張んばっても到達は難しいのではないか?というレベルにすでに到達していたので、この人たちが言っていることがトータルとしてみたクライミングでは、非常に危険な行為だとわかりました。ランナウトのことです。

古い雑誌にも北海道のクライマーが九州クライマーのランナウトに呆れている言説が載っているので、どうも九州では伝統的にランナウトを美化する病気にかかっているようです。

私の九州での評価に話を戻すと、つまり、どうせ、こいつはみたとこ、初心者だから、間違ったことを言ってもわからんやろ、と思われていたってことですね。

ランナウトの理解の仕方

一般に、”ランナウト”と聞けば、「ああ危険だな」という理解をするのが、理性的なクライマーです。九州では、”かっこいい”というゆがんだ理解になっている。

「落ちたときカムが三つ飛んだ」は、クライマーとしての正しい理解は、”恥ずかしい”という理解であり、”かっこいい”という理解ではないです…。

そんな愚かしいクライミングを、いくら重ねても、ステップアップは、できませんので、「お前、頭大丈夫か?」と言われてしまいます。ふつうは「すいません」と反省をするシーンです。

このように、危険を受容する以上に危険を美化しないと、たぶん九州では、「お前、金玉ついてんのか?」と言われるんだと思いますが…その受容するレベルが、昔は5.9だったのですが、今ではトップクライマーの故・倉上慶大さんなどは、5.14でやっていたんですよ。もうなくなりましたが。こうした記録に津出生していれば、逆に5.9なんかでランナウトしても自慢にもならないことが分かると思うのですが…。そんなところで、無駄に命を懸ける方が愚か者丸出しな感じです。しかも、女性に無理強いしますか?

このような「ランナウトをカッコいいとする文化」には、いわば、

未熟な“マッチョ的プライド”があります。

これは「怖れを感じる自分を否定する文化」であり、
まさに自由なFC自我や、現実的なA自我を封じるCP文化

私は山梨では、複数のレジェンドクライマーから、クライミングの考え方を教わってから来たので、私がそれに違和感を覚えたのは当然なんですよね。

私の中では、すでに、

「恐怖と安全を両立させる成熟した登り方」=アダルト自我とセルフコンパッション的なNP自我が統合されたクライマーの姿勢であること

が確立していたからです。

しかし、私の側につく人が、地元ではほとんど誰もいなかったんですよ。いや正確に言えば、いたんですが、なんと、ダメクライミングをしている人が私の主張に便乗しようとしたんですよ。自分のダメ評判を挽回したかったのかな??

だから、その場で感じたのは、利用された失望と孤立を選ばざるを得なくなった罠にはまった感でした。

私は自分の心の安定を取り戻したいと思ったのですが、それで母との密着期、バラ色だった時代を思い出していました。

周りが全員否定してきても、自分の内なる価値観を守れる、心の安定です。

しかし、九州の体験は、

「どう考えても正しいという、正しさを持っていても、誰からも守られない外の世界」

で生きる試練だった。しんどかったです。

なんせ、私の自己肯定感の源であった、クライミングが全否定されるような経験でした。

しかし、私は全否定されたとしても、生きている方が良かったんです。

そんな、つまらん下世話な信念に付き合って、殺されてしまうより。

実際に殺されてしまった女性がおり、昨日の自分、自分に起きたかもしれない過去を現実のものにした女性でした。私も祝子川に二人きりで行くように、お勧め、されていたんですよ。はぁ?勧めてくるなんて馬鹿じゃないの?と思って行きませんでしたが。

AC自我は、周りに合わせる自我です。そのAC自我で、「そんなにおっしゃるなら、おっしゃるとおりに九州のクライミングスタイルで登りましょう。祝子川もスポーツクライミングみたいなボルトが整備された沢なんだから、男性クライマーと二人きりで行くのに同意しますよ」と同調圧力に負けて合わせて、実際、その沢で死んだら、だれか同情してくれますかね?

いや、してくれんやろ。

これが、”クライミングは自己責任”の標語で、無責任が蔓延する構図です。根拠のない(というか根拠を間違っている)ポジティブ思考。

Kinny

新しい信念に書き換え

自分で自分の守護者になる

最近、母の後ろ盾があったころのことを思い出さなくなり、思い出さなくなったことに気が付いて、本稿を起草しました。

やはり、分子栄養学によって栄養を充足したことが、心の強さにつながったのだと思います。頭では理解できていたからです。

クライミング指導者の方へ

どうも、たぶん、ですが、九州ではクライミングを指導する側もきちんとした指導は受けていないため、上記のようなことに陥るようです。

ほっといたらこうなるのが、九州の文化なのでは?というのは、私の弟、高校入学一日目に、額に反りこみを入れて、ヤンキー風になって帰ってきたんですよね。弟も苦労しているんだなって思いました…姉として。私は九州の出身です。(大人時代は都会で過ごしたので考え方は都会や海外です。)

指導で、大事なのは、クライミング初心者の時期を安全に通過させ、危険なものの考え方を身に付けさせないことです。

たとえば、デッドで取るのはインドアのリード壁ではOKでも、外で同じことをしている人をみたら、指導者が持つべき感想は、「外岩のリードはまだ早いな」です。外では落ちることを予測できる能力を身につけさせないといけないのです。

一方、フリークライミングのこの時代に、全部のボルトにAゼロして、エイドクライミングで登っている人がいたら、「この人はフリークライミングの遊び方を知らないな」と思っていいです。

また、トップロープが初心者には必要ですが、「あれも登れる、これも登れる」という人は、岩の機微をよくわかっていないです。リードはまだ先です。登れるか?より、自分の限界を分かっている、ほうがリードの適性があるということなのです。

支点を軽視する人もリードにはまだ早く、登れても、終了点を作れないのでは、降りてこれません。

マルチピッチに行きたいと言われたら、懸垂下降が確実で、ロープアップされなくても自己確保で登っていくことができ、相手の確保も自分でセットできるかを本人にデモンストレーションさせます。「はい、終了点作って見せて」「セカンドの確保をセットして」と言います。これができたら、「ロープアップされなかったらどうする?」「どのギアで自己確保で登る予定?」「懸垂のセットをして見せて」と聞きます。

全部できないと、マルチピッチに連れて行くのは時期尚早です。ちなみに私は全部できるようになってからしか行っていないですよ。普通のショートの岩場ですら、「流動分散作って見せて」と言われ、できたから一緒に行くようになったのです。

こうした最初にクリアすべき基準がなく、だれもかれも岩場に連れていくことが善、になっており、そのうえ、危険行為をかっこいい行為と美化すれば、そりゃ事故も増えますがな。

このように「現場感覚に根ざした誠実な警鐘」を鳴らすことが、私の九州でのお役目だったのでしょう。

「クライミングは自己責任」から、「行動の結果を考えよう」へ

クライミング界に必要な変革

「行動の結果を考えよう」

これまでクライミング界では「クライミングは自己責任」という標語が掲げられてきた。
しかしその結果、「自己責任」を盾に他人に責任を押し付ける、無責任なクライマーが増えてしまった。

いま必要なのは、「自己責任」ではなく「行動の結果を考える」文化だ。

「行動の結果を考えよう」という価値観に転換すれば、

どれだけ深く結果を考えられるかという心理的競争が生まれ、自然と事故は減るだろう。


世界のトヨタを生み出した日本人。

われら日本人が、懸垂下降でロープが地面についていないとか、
登ったはいいが降り方が分からないといった理由で命を落とす。

そんな馬鹿なはずがない。


登山では読図ができず、自分が山の中のどこにいるのか分からなくなる。

――そんなこと、能力的にあり得るはずがない。


つまり、多くの日本人は、「考え方」を教わっていないのだ。

だからこそ言いたい。

「クライミングは自己責任」という標語から、「行動の結果を考えよう」へ。

これが、遭難事故を減らすための本当のカギですね。

■現状の構造的問題

「クライミングは自己責任」という言葉が、構造的に無責任を産んでいることです。

本来は“自分の判断・技術・準備に責任を持つ”という内面的な原則だったのに、
現実には「こんな俺を信じたお前が悪い」「俺のせいじゃない」という加害の免罪符に転化してしまっています。

つまり、責任のベクトルが、自分→自分から、他人→他人へとすり替えられている。

しかも、それを“合理的な正論”のように装える点が、非常に危険です。

「自己責任」という言葉が倫理の空洞化を隠す仮面になっているという現象です。

そしてそれは、無責任の自己責任とでもいえる現象となって、クライミング会全体の“思考停止の構造”を象徴しているとも言えます。

「俺を選んだのはお前の自己責任でしょ」

2025/10/27

雪上訓練してから行くのが冬山合宿ですよ


私は山岳総合センターのリーダー講習で、七倉岳の春山講習でこういうのをやりました。それで、班の中で一人だけ特出して上手だった上、ぜんぜん雪上でも走れるくらいゆとりだったので、まったく雪山での滑落を恐れなくなりました。

この春山講習、つまり雪訓で、シュラフなし&ビビィサックで寝たのは私だけです。ほかの講習生はは全員テント&シュラフ。ビバーク訓練は強制ではなく、自主的参加でした。

ので寝てなかったですが、普通に滑落停止は得意でした。のちに沢で滝の登攀で滑って落ちたことがあり、同じ技術でうまいこと怪我無くすみました。



福岡の人は雪上訓練をすることがないので、雪崩のリスクなども学ぶことがなく、したがって冬季の合宿は、八ヶ岳周辺で小屋の監視に下で行うのが安全だと思います。

山梨の山岳会では冬山合宿は参加者に参加費が出ました。レベルを維持するのにお金がかかるからです。

福岡では雪訓含め、すべての講習会に参加意欲が低く、したがって行ける山も下がります。今ある技術で行く山となると赤岳以南の山を除外した八ヶ岳が本格的な訓練なしで行ける、最高レベルの雪山です。甲斐駒も行くべきではありません。ロープが出せない上に雪上歩行の経験も浅いとなると、一か八かになります。おそらく事故は起こらないですが、保険なしのそれは砂上の楼閣の上に築かれた成功にすぎません。何かがうまく行かないと一巻の終わりということです。

これは、一人リーダーがいればカバーできるリスクではないです。

https://allnevery.blogspot.com/2025/10/winter-skills-25-how-to-ice-axe-arrest.html

筋肉増強期に入りました

自分らしいライフスタイルづくり、”この子はこういう子なんです”を親に作ってもらえなかった子供の自分軸のライフスタイルづくりですが…。

食事、衛生、衣類、睡眠、運動…生活の色々な面で自分という人間の面倒を見る、ということを親に手伝ってもらいながら学ぶのが子供時代とすると、親がいない子供として過ごした私は、長らく、放置だったみたいなんです。

親の役目というのは、本来は「こうしなさい」と生活の型を押しつけることではなくて、

自分の身体や感覚に耳を傾ける力を育てること。

でも、多くの家庭ではそこがひっくり返ってしまっていて、

「世間に合わせなさい」「人に恥ずかしくないように」

という“他人基準の生活”を子どもが自分の皮膚の痛みを押し殺してでも守らされる。

私の生家の場合は、親がいなかったので、18歳で実家を出たとき、自分らしいライフスタイルを作るぞ!とワクワクしていました。

しかし、私自身も世間に合わせた(世間が素敵だと思うライフスタイルを求めた)ので、長い間、私の身体の中では、

炎症(アトピー)

というかたちで記録されていたんだと思う。

不思議なことにアメリカにいた2年だけ、アトピーは良くなったんですよね。

そして、最近になってやっとわかったことは、私はなんと、

毎日お風呂に入る→NG、
シャワー&ときどき温泉&足湯=OK

な人みたいなんですよ。

「親がしてくれなかったことを、自分がやってあげる」

Kinnyの内なる親
  • 食事=「この子(自分)は何を食べたら落ち着くか?」

  • 衛生=「この子はどのくらい洗うと快適か?」

  • 睡眠=「この子はどうしたら安心して眠れるか?」

  • 運動=「この子はどんな動きを喜ぶか?」

この問いかけが、自分軸の親業”。

しかし、それを得るのにも、分子栄養学をまなび、血液検査の数値から自分の体の状態を読み取るというスキルが必要でした。

炎症体質を乗り越えたみたいです、CRP低値

血液検査の結果を先生とお話しするときに、CRPについてはお話しませんでしたが、私は鬱になったとき炎症体質でした。

ところが、前回の血液検査では、

CRP=0.01 mg/dL

健康な成人の基準は 0.00~0.30 mg/dL 程度ですが、0.1を下回る人は少なく、0.01はほぼ「炎症ゼロ」レベルです。

  • 慢性炎症、ストレス、腸炎、歯周病、皮膚炎など、どんな軽微な炎症でもCRPは上がるため、この値を維持できているということは、
    → 皮膚・腸・血管・肝臓・神経の炎症がいずれも沈静。

例えば、アキレス腱の手術前は、CRP0.011で、術後は0.105と上がっていました。

ちなみにCRPはこんなマーカーです。炎症マーカーの一つ。


C反応性タンパク質 (CRP)

  • 特徴: 急性および慢性炎症に敏感なマーカー。感染症、外傷、手術、自己免疫疾患などで上昇。

  • 正常値: 0.3 mg/dL以下(高感度CRPでは0.1 mg/dL以下が理想)。

  • 危険性の目安:

    • 0.3~1.0 mg/dL: 軽度炎症(慢性炎症や軽い感染症)。

    • 1.0~10.0 mg/dL: 中等度炎症(感染症、自己免疫疾患など)。

    • 10.0 mg/dL以上: 重度の炎症(重症感染症、敗血症、組織破壊など)。

  • メリット: 迅速に結果が出て、全身性炎症の指標として広く使用される。

  • 注意: 軽微な炎症では上昇しない場合も。局所的炎症(例:軽い歯周病)では感度が低いことも。

自分の食事、睡眠、衛生のライフスタイルを分子栄養学を羅針盤にしながら組み立てる

これに血液検査が使えますね。

というのは、私がヴィーガンになったのは、菜食のほうが体が心地よいからで、体の声を聴く、で病気になったからです。

胃酸の分泌量が下がると、肉より野菜が楽になります。

つまり、老化ってことですが、この場合、より適切にたんぱく質を取らないといけないってことで、心地よいからってタンパク質を取らなくなったら、病気になります、って、実際なりました。

”体の声を聴く”代わりに、”血液検査の数値を見る”、がいいのかも。

再構築期へ

どうも、私の現在地は、「炎症が終わった後の再構築期」のようです。
ここから先は、“育てる”方向になります。
これは、私自身の実感とも一致しています。

1️⃣ タンパク質とビタミンCの強化
 → コラーゲンと真皮を再生するフェーズ。
 → 特に朝食に20g前後のプロテイン+C(1000mg)を意識
=朝食にゼリーを食べる。

2️⃣ ナイアシンの継続(またはNAD前駆体)
 → 細胞修復のエネルギー源。フラッシュが不要でも、低用量で維持。

3️⃣ 夜間覚醒のケア(マグネシウム+光リズム)
 → 炎症が消えると、副交感神経が再構築され、睡眠が深くなっていきます。
 → 夜間覚醒が残っているのは、「交感神経の惰性」なので、朝日と朝食、運動を組み合わせる。時間栄養学を使う。

4️⃣ 入浴・洗浄を最小限にするライフスタイルの維持
 → 皮膚バリアと常在菌叢のバランスを守る。
 → 現状の“お湯と足湯中心”スタイルは理にかなっています。

という結果になり、腸活から軸足を時間栄養学によるコルチゾールのコントロールのほうに移動することになりそうです。

「ミトコンドリアの夜の代謝サイクル」と「副交感神経の再教育」がテーマ

ナイトルーチンとモーニングルーチンを見直します。

ナイトルーチン(沈静フェーズ)

  • 夕食は就寝3時間前まで。糖質は少量で血糖安定。

  • スクリーンを暗めモードに。

  • 足湯+精油(ラベンダー・フランキンセンス)で末梢から副交感へ。

  • 就寝前は「今日、身体が望んだことを叶えられた?」と一言日記。

モーニングルーチン(再起動フェーズ)

  • 起床後すぐに朝日+水分+タンパク質+少量の糖質

  • これで副腎のコルチゾールリズムを“教育”できる。

  • 朝の歩行やストレッチで「体の境界線」を感じる。

ナイトルーチン、夕方〜夜(交感→副交感への切り替え)

  • 夕食は就寝3時間前まで。
    → ミトコンドリアが「修復モード」に入れるように。

  • 糖質は少し取ってOK(少しのごはんや芋類)
    → 血糖が下がりすぎると夜中に目が覚めます。

  • マグネシウムは夜に
    → 交感神経の鎮静+メラトニン合成促進。

🕯 就寝前(22〜23時台)

  • 光を落とす・スマホを見ない・間接照明に切り替える。
    → 「松果体-ミトコンドリア軸」をリセットする。

  • ナイアシン少量(25〜50mg)+B群+C少量
    → 夜のDNA修復とNAD再生サイクルをサポート。

🌌 就寝中

・真っ暗で眠る(光を完全に遮断)。
→ 修復ホルモンは光に極端に弱いです。

  • 夜中に目が覚めたら「呼吸と体を温めるストレッチ」。
    → 交感神経を再び落とすシグナルになる。

🌅 朝(再生の定着)

  • 日光を浴びて15分散歩。
    体内時計の再設定(コルチゾールリズム再教育)

  • タンパク質とビタミンCを摂る。
    → 修復した細胞の「材料投入」

これを2〜3か月継続して実験です。

  • 夜間覚醒が減る(深く眠れる)

  • 朝、頭がすっきりしている

  • 感情の波が穏やか(炎症性ストレス反応の消失)

  • 思考や直感が明晰になる(脳の炎症が落ち着く)

が、成功の目安かな。

栄養ポリシー
  • ビタミンB群(ATP・ナイアシンの血行促進、セロトニン合成)

  • ビタミンC(抗酸化・整形外科的要素)

  • ビタミンD(免疫と抗炎症)

  • オメガ3(細胞膜・脳)

  • マグネシウム(神経の安定・解毒)

  • 亜鉛・鉄(成長、鬱)

って感じです。ATPの合成をもっとよく回せば、すぐに痩せ、筋肉も取り戻せそうな気がします。

クライマーって、どんな人?

一般的には週に2回ジムに通い、週末は岩場か、山にいて、年に一回海外に登りに行くような人のこと。そういうライフスタイルが私にはあっていたんですが、できなくなって、えらい目にあいました。

ジムに通っていると、ひどく疲れるので、当時から栄養欠損というかたんぱく質の不足は症状としてあったかもしれません。

それがこのライフスタイルを続けられなくなった原因かも?

2025/10/26

【アルパイン指導法】一般の男性アルパインクライマーが習得すべきスキル

「スーパーアルパイン・ツクチェピーク前衛峰(6490m)北東壁報告会を視聴して」から、

https://note.com/kinny2021/n/ne6a28b000681?from=notice

https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/Portals/0/images/contents/syusai/2025/tozankensyu-vol.40/vol.40-3-1.pdf


一般の男性アルパインクライマーが習得すべきスキルとして具体的に挙げられていた項目を整理すると、以下の通りです👇


🔩 一般男性アルパインクライマーが習得すべきスキル一覧

① 登攀技術

  • オンサイトでM7程度を登れる登攀力(氷雪混じりの複合ルート対応)

  • 1日400m程度のロッククライミングをこなせる持久力とスピード

  • MIXルート、アイス(AI5程度)、フリーを統合した技術


② ルートファインディング力(読図・ナビゲーション)

  • 地形読解力(読図)

  • GPSや地図を用いたナビゲーション能力

  • 下山ルートでの危険回避・撤退判断

  • そもそも「登る壁を見つける力」(Google Earth等での地形分析を含む)


③ 生活技術・ビバーク能力

  • 積雪期・無雪期のテント泊/壁ビバーク技術

  • 限られた装備での生活維持能力(火・水・食・休息)

  • 複数ビバーク(例:5ビバーク)に耐えられる心理的安定性


④ プロテクション技術

  • アイススクリュー、カム、ナッツなどの設置・回収スキル

  • 確実な支点構築と自己確保技術

  • 人工登攀的要素(AID的判断)の習熟


⑤ 装備・軽量化・体力温存の工夫

  • パックの軽量化思想(例:バックパック560g)

  • 自作・工夫(例:アイスハンモックなど)

  • 体力温存のための合理的行動計画とリズム管理


⑥ 高所適応・フィジカル

  • 6000m級で動ける持久力と順応力

  • 標高・寒冷・疲労下でも安定した判断力


⑦ 精神的持続力・判断力

  • 長期行動中の自己制御(怖さ・焦り・集中のコントロール)

  • パートナーとの意思疎通・チームバランス感覚

  • 撤退の決断を含めた冷静なリスク判断


要するに、記事が伝えていた「現代のトップアルパインクライマー像」は、
単なる“根性型”ではなく、

🎯「技術 × 判断 × システム思考 × 省エネ × 探究心」を備えた総合職の登山者

という構図になっています。


見栄じゃなくて、システム思考が必要らしいですよ(笑)

はい、この登攀スタイルやスキル体系の捉え方は、**かなり「システム思考的」**です。

ただし、ちょっと特殊な「身体を通したシステム思考(身体知型)」なんです。

以下で分解してみるね👇


💡 1. システム思考的な要素が強いポイント

🧩① 部分最適ではなく「全体最適」を見ている

→ 「登攀力」「装備」「時間」「体力」「標高」「気象」など、
 すべてが連動する“複合システム”として扱ってる。
 たとえば:
 > 「体力温存=軽量化=登攀スピード=安全」
 というように、個別スキルを相互に最適化してる。

これは典型的なシステム思考の特徴。
単なる“筋トレで強くなる”ではなく、
**“全体をどう回すとシステムとしてうまく登れるか”**に焦点がある。


⚙️② 「関係性」を観察している

→ 壁・天候・身体・装備・パートナーの関係性を、
 固定ではなく動的な相互作用として読んでいる。
 →「読図」「ルートファインディング」「撤退判断」などは、
 まさにシステム内の変化に対応する“調整的知性”だね。


📊③ 「ループ」を理解している

→ たとえば、
 「体力を温存すれば安全マージンが増える → 判断力が維持される → さらに効率が上がる」
 みたいな正の循環。
 逆に「重装備 → スピードダウン → ビバーク増 →リスク上昇」という負のループも意識してる。
 これが因果ループ図的思考の具体例。


🏔 2. でも「身体知型システム思考」でもある

アルパインは机上の分析よりも、身体感覚と環境のリアルタイムな対話が主軸。
だから「認知科学的システム思考」と「身体知的直観」が融合してる。

つまり、

「登攀者自身がシステムの一部になってる」
という点で、超実践的なシステム思考なんだ。


🧠 3. 一言でまとめると

これは、

“自己と山を含む複雑系の中で、全体バランスを取りながら目的を達成する思考”
であり、
まさにシステム思考そのもの。
しかも理論だけでなく、身体と現場で循環してるタイプ